9月20日は「子どもの成長啓発デー」 成長曲線、チェックしてますか?「成長ホルモン分泌不全性低身長症」の場合も、早期発見・早期治療で身長は伸びる!

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9月20日は「子どもの成長啓発デー」です。「うちの子は小さいけれど、遺伝だから仕方ない」とあきらめていたり、「まわりの子よりも小さいけれど、そのうち大きくなるのでは?」と考えているママ・パパもいるのではないでしょうか。しかし、なかには成長ホルモンの分泌が少ないために身長が伸びにくい「成長ホルモン分泌不全性低身長症」のことも。「成長ホルモン分泌不全性低身長症」の症状や検査、治療について、神奈川県立こども医療センター内分泌代謝科医長・花川純子先生に教えていただきました。

うちの子、身長低い…? でも元気だから大丈夫…よね?

成長ホルモンは、身長の伸びに欠かせないホルモン

成長ホルモンとは、身長の伸びに欠かせないホルモンです。成長ホルモンは、下垂体という脳の一部分で作られて、夜、寝ている間に分泌し、子どもの成長を促します。

原因不明のこともある成長ホルモン分泌不全性低身長症

しかし、なかには成長ホルモンの分泌が少ない子がいます。

成長ホルモンの分泌が少なく、身長が伸びにくい「成長ホルモン分泌不全性低身長症」は、脳の病気によって下垂体からの成長ホルモンの分泌が低下するなど原因はさまざまですが、原因不明のこともあります。

成長ホルモン分泌不全性低身長症の主な症状は次の通りです。

  • ●身長が伸びにくい
  • ●疲れやすい
  • ●筋肉がつきにくい・弱い
  • ●発達の遅れがみられる――など

発達の遅れから、発達障害を疑うママ・パパも

成長ホルモン分泌不全性低身長症は、上記の通り、筋力が弱く発達の遅れがみられることがあります。立ったり、歩き始める時期が遅かったり、同じ年齢の子よりも運動や体を使う遊びが苦手だと「発達障害」を疑うママ・パパもいるかもしれませんが、なかには成長ホルモン分泌不全性低身長症が原因のこともあります。

また「まわりの子よりも身長が低い」「発達の遅れ」などによって、子どもの心に影響を与えることもあります。運動嫌いになったり、「僕(私)は、小さいからどうせできない」とあきらめやすくなったりする子もいます。

身長が気になるときは、成長曲線で確認

子どもの身長が気になるときは、母子健康手帳などにある成長曲線で確認しましょう。専用アプリを使っても構いません。マンガで紹介したように標準を下回っていたり、身長が横ばいになっているときはかかりつけの小児科で相談しましょう。

成長ホルモンが正常に分泌されているかは、検査でわかる

成長ホルモンが正常に分泌されているかは検査をするとわかります。投与(静脈注射や服薬)した薬に反応して、成長ホルモンがどの程度分泌されるかを複数回調べる検査です。検査は朝、空腹の状態で行い、2時間ぐらいかかるのが一般的です。医療機関によっては前日から入院して検査を行う場合もあります。

「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断されたら、成長ホルモン治療を!

検査の結果、成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断された場合は、成長ホルモン治療を行います。

●やり方
成長ホルモン治療は定期的に皮下注射をします。注射による痛みは、つまようじが少し皮膚に当たる程度で、ほとんど感じません。注射はおしり、太もも、二の腕、おなかのいずれかに打ちます。幼児で注射を打つのを見せたくない場合は、おしりに打つことが比較的多いです。

治療は、成長が止まるまで継続して行う必要があります。何年も続く治療なので、ママ・パパには「頑張って大きくなろうね!」と励まし続けてほしいと思います。「120cmになったら、遊園地で〇〇が乗れるよ!」など目標を持たせるのもおすすめです。

保険適用で治療でき、乳幼児医療費助成制度や小児慢性特定疾病医療費助成制度によって、医療費の助成も受けられます。

また治療と併せて、①栄養バランスのよい食事をする、②適度に運動する、③早起き・早寝をしてしっかり眠ることも大切です。

成長ホルモン分泌不全性低身長症は、治療できる時期が限られている

成長ホルモン分泌不全性低身長症は、痛みを伴わない病気です。そのためママ・パパも「そのうち大きくなるかもしれないから、様子を見よう」と考えがちですが、身長が伸びなくなってからでは治療ができません治療できる時期の目安としては、女の子は中学生、男の子は高校生くらいまでなので早い時期から治療を始めることが勧められます。

治療は、0歳から始められます。治療ができる時期が限られているので、子どもの身長が気になるときは早めにかかりつけの小児科で相談してください。「経過観察」が続くなど気になる場合は、セカンドオピニオンを受けたり、タイミングが合えば乳幼児健診で相談するといいでしょう。

9月20日は「子どもの成長啓発デー」!

「子どもの成長啓発デー」は、内分泌疾患の患者や家族の支援団体で構成する国際組織 (ICOSEP) が2013年から開始したキャンペーン活動です。身体の発育に影響する内分泌疾患は早期発見・早期治療が大切とされています。

これを機に、ぜひお子さんの身長を成長曲線に記録し、健常な成長パターンからはずれていないかご家庭で継続的にチェックしてみてくださいね。

 

成長ホルモン分泌不全性低身長症の体験談はこちら!

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  • 監修/神奈川県立こども医療センター

    花川純子 | 内分泌代謝科医長
    専門は小児内分泌代謝、臨床遺伝。内分泌代謝科(小児科)専門医、臨床遺伝専門医、小児科専門医。一児の母。

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取材・構成/麻生珠恵 イラスト/にくきゅうぷにお