こどもの事故は、住居で起きることが多い




知っておきたい 乳幼児の不慮の死亡事故
0~4歳の交通事故を除く不慮の死亡事故は、80%以上が住居で起きています。なかには睡眠中の窒息や浴室での溺水など、不慮の事故が原因となってしまうケースもすくなくありません。
日常に潜む事故のリスクからこどもたちの命を守るために、こども家庭庁ではCDRに取り組んでいます。
CDR(Child Death Review:予防のためのこどもの死亡検証)とは?
現在、こども家庭庁では、CDRという取り組みを行っています。
CDRとは、Child Death Reviewの略で、「予防のためのこどもの死亡検証」をいいます。
予防のためのこどもの死亡検証は、こどもが亡くなってしまったときに、複数の機関や専門家(医療機関、警察、消防、行政関係者等)が、こどもの既往歴や家族背景、死に至る直接の経緯等に関するさまざまな情報をもとに死亡原因の検証等を行うことにより、効果的な予防策を導き出し予防可能なこどもの死亡を減らすことを目的とするものです。
令和2年度より、「予防のためのこどもの死亡検証体制整備モデル事業」として、複数の都道府県でCDRが実施されています。令和7年4月には、全国展開に向けた、具体的なCDR制度のあり方についての検討会が開始されました。こどもに携わる方々が、今を生きているこどもだけではなく、こどもの死にも真摯に耳を傾けることで、こどもにとってより優しい社会を目指すことができると考えています。
動画でわかる! こどもを守るための予防策
CDRで導き出された事故の予防策を含め、普段の生活の中で取り組むことができる予防策について、いくつか動画でご紹介します。
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CDRポータルサイトはこちらから!
春は引っ越し、ゴールデンウィークには家族そろっての帰省や旅行など、思い出の1ページが増えるシーズンです。
こどもにとって、いつもの自宅や園とは違う場所は、初めて見るものや触るものがたくさんあり、好奇心いっぱいで手を伸ばします。いつ、どんなときに事故が起きるのか、知っておくことで対策できるようになることが必要です。
こども家庭庁では、本記事でご紹介した動画以外にも、こどもを守るための情報をまとめたリーフレットなど、参考にしていただける資料をまとめたホームページを公開しております。ぜひ、ご覧ください。
⽂/⿇⽣珠恵 イラスト/まいぽー