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離乳食にトマト缶は使える?いつから?
トマト缶は、トマトの水煮を缶詰めにしたものです。トマト缶に入っているトマトは完熟状態で収穫されて缶詰めになっているので栄養価が高いと言われています。
離乳食にトマト缶を使っていいのは、離乳食初期から。おかゆに慣れて、なめらかで甘みのある野菜のかぼちゃや玉ねぎ、にんじんなどに食べ慣れてからチャレンジしてみましょう。ただし、離乳食初期に使う時は配慮が必要です。
使うときの注意点
離乳食にトマト缶を使う時は、裏面表示を確認することが必要。
➀塩分をチェック
特にまだ調味料を使わない、離乳食初期、中期にトマト缶を使う時は、無塩タイプのトマト缶を選ぶことが大切です。離乳食後期以降も、できれば無塩タイプを選ぶと良いです。
②種を取り除く
赤ちゃんにとって消化しにくい種を取り除くと、より安心して食べさせることができます。種を取り除くには、ホールタイプのトマト缶が取り除きやすくいいでしょう。
③加熱する
トマト缶は水煮なのでそのまま食べられそうですが、離乳食期は安心安全のためにも、加熱調理することが原則です。
離乳食に使うトマト缶(ホールトマト)の選び方とおすすめ
離乳食にトマト缶を使う時は、原材料名を確認し、無塩タイプを選ぶことがまずひとつ。そして、もしこだわるのであれば、原産地や有機100%などを確認して選んでみてもいいかと思います。
『デルモンテ 完熟カットトマト』がおすすめ
とはいえ、安心して赤ちゃんに与えられるトマト缶を吟味するのは大変です。私がおすすめするのは「缶」ではないですが『デルモンテ 完熟カットトマト』。気になる塩分は、100gあたり0.02g。ネットでも取り扱いがあり、手に入りやすいです。
冷凍保存の方法
トマト缶を冷凍保存する場合は、種を取り除き、1食分を小分け容器に入れ冷凍保存します。解凍する際は、必ず加熱して料理に加えます。保存期間は1週間。1週間以内に食べきるようにします。
離乳食のトマト缶に関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんを持つママやパパに、離乳食のトマト缶についてアンケート調査してみました。
Q.お子さんの離乳食期に「トマト缶」を使ったことはありますか?
まずは、離乳食にトマト缶を使ったことがあるか聞いたところ、「ある」と答えたのは24.8%でした。
続いて、取り入れてみようと思った理由や、使ってみてどうだったか、体験談で教えていただきました。
体験談
「ミートソースなど手作りして食べさせたくて、簡単に手間を省けるトマト缶を使いました」(30代・愛知県・子ども2人)
「トマトスパゲッティを食べさせる際に利用した。 少し酸味を感じたのか、口にいれると、すぐに出し、食べなかった」(30代・大阪府・子ども2人)
「トマトを買ってくるより安く、トマトよりも酸味が抑えられていると思ったから」(20代・青森県・子ども1人)
「適当な野菜と肉を、トマトかカレーかシチューにすることが完了期は多かった」(30代・京都府・子ども1人)
トマト缶を使ったおすすめ離乳食レシピ
離乳食も後期になれば、複数の食材といっしょに調理してバリエーション豊かなレシピ展開も。
【離乳食後期】ささみとしめじのトマト煮
<材料>
鶏ささみ 15g
しめじ 5g
玉ねぎ 10g
トマト缶 15g
昆布だし 100ml
しょう油 0.5ml
<作り方>
・トマト缶は、種を取り5㎜に切る
・玉ねぎとしめじは5㎜に切る
1.昆布だしに玉ねぎとしめじ、鶏ささみを入れて煮る
2鶏ささみは5㎜に切りトマト缶と共に鍋に戻して更に煮る
3.しょう油で風味をつける
トマト缶を使ったミートソースが便利!
ミートソースは、パスタをはじめ、ご飯にかけてチーズで焼けばミートドリアにもなり、離乳食メニューの幅が広がります。
離乳食完了期 基本のミートソース
<材料>
【離乳食3食分】
合びき肉 60g
にんじん 45g
玉ねぎ 45g
ピーマン 15g
トマト缶 90g
オリーブオイル 5g
昆布だし 50ml
味噌 小さじ1/4
<作り方>
・トマト缶は、種を取り5㎜に切る
・にんじん、たまねぎ、ピーマンはみじん切りにする
1.フライパンにオリーブオイルを敷いて合びき肉を炒める
2.1に火が通ったらにんじん、たまねぎ、ピーマンを加えて炒める
3.トマト缶を加え、弱火でコトコト火を通す。
4.味噌を加えてひと煮たちさせる。
* * *
普段の煮物にトマト缶を少し加えるだけで、風味や味が変わります。何となく「マンネリ化してきたな」なんて思った時に重宝しますよ!
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一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在14歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、21年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで3000人が受講。