保育園が厳しくて、注意されてばかり…。転園した方がいいか悩んでいます【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴47年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

保育園が厳しくて、息子は注意されてばかり…。年長ですが、転園を考えています

息子の通う私立保育園は、1日の外遊びは1時間のみ。身なりや行動に厳しく、太鼓やバイオリンの練習があり、年長になると楽器が立派に演奏できるようになります。

私は、園から「〇〇くんですが、注意したら大騒ぎした!」「友だちを叩いた!」など、たびたび言われてきました。それを私から、息子に注意すると「どうせ僕が悪いんでしょ。僕だけが謝るんでしょ!」と卑屈な態度をとります。

「息子には合わないのかも…」と転園を考えて、先日、農家の家を改築し、一日中、畑や庭で泥んこになって遊ぶ園の見学に行きました。しかし保育料は、今の3倍で諦めざるを得ませんでした。

また災害の影響で、最近、外遊びが30分以内になってしまったのですが、息子には耐えがたいようで、日に日に行動が荒れてきています。

年長のこの時期ですが、やはり転園を考えたほうがいいですか。(6歳の男の子のママ)

年長児は友だち関係も重要になっています。転園は子どもの意見を尊重して! 

なんとも切ないですね…。子ども時代は、バイオリンや太鼓が弾けるより、体を使って思いきり遊んだほうが断然、いいに決まってします! 子どもは、子ども時代を楽しまなければいけません! 子どもは自由な時間を過ごすことで、心身ともに大きく成長します。

また自我が強い子ほど、押さえるとキレやすくなります。

さて転園についてですが、無理には勧めません。しかし真剣に転園を考えているならば、お子さんの意見を聞いてください。年長児ともなると、友だちや仲間関係があります。保育者との関係だけではありません。お子さんには居場所になっているのかもしれません。お母さんの正直な気持ちを話して見学に行き、子どもに選択させてください。りんごの木でも年長児を迎える場合は、数日体験してもらって、私から本人に意見を聞くようにしています。

 転園しないのであれば、子どもの話をよく聞いてあげて、肯定するかかわり方を

もし転園しない場合は、子どもが園に対して不満を言ってきたとき「うん、うん」とよく話を聞いてあげてください。けして否定せず「どうして怒られるんだろうね」「嫌だね」「ママは、そういう〇〇くんが大好きだよ」「頑張っているね」と、肯定してあげてくださいね。無条件に受け入れてくれる家族がいれば、心が折れたり、ねじ曲がったりすることはありません。あなたに大事にして欲しいのは、子どもの心に寄り添うことです。早めに迎えに行けるときは、迎えに行きましょう。

休みの日は、大いに体を動かして、外で思いきり遊んでくださいね!

 

 

柴田愛子 しばた・あいこ

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて36年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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