赤ちゃんの知育玩具として人気の「オーボール」。世界中で愛されるオーボールの魅力や遊び方、おすすめの種類などを解説します。
オーボールってどんなおもちゃ?
赤ちゃんの知育玩具の中でも、多くの家庭で見かけるおもちゃの一つがオーボール(Oball)です。
しかし、オーボールを使う年代の子どもが周りにいないと、どのようなおもちゃなのか、また、なぜこれほど多くの家庭で選ばれているのかよくわからないでしょう。オーボールとは、どのようなボールなのでしょうか。
赤ちゃんが遊べるスポーツボール
オーボールは、アメリカのおもちゃメーカーによって開発された赤ちゃん用スポーツボールです。
鮮やかな色合いと網目状の形状・柔らかさが特徴です。掴んだり投げたり引っ張ったりと、幅広い年齢の乳児・幼児が自分にあった楽しみ方で遊べます。
オーボールの魅力とは
オーボールは世界中でベストセラーのおもちゃです。長年多くの人に愛されるのには「オーボールにしかない魅力がたくさんあるから」といえるでしょう。
オーボールの魅力を紐解いていきましょう。
日本のオーボール公式サイト http://www.rangsjapan.co.jp/o-ball-dr/index.html
安全な素材を使用
オーボールは柔らかい軽量素材でできています。赤ちゃんの力でも押しつぶせる弾力性があり、体にあたっても痛みを感じにくいでしょう。室内遊びで壁や家具にあたっても衝撃が少ないため、赤ちゃんに与えやすいおもちゃです。
また、継ぎ目がなくなめらか素材なので握った触感がよく、赤ちゃんが口に入れて口内が傷つくなどのアクシデントが起こりにくいでしょう。むしろ噛みつくと軽く押し返すような不思議な感触があるため、歯固め代わりに楽しむ赤ちゃんもいます。
水洗いできるため衛生面でも優秀です。さまざまな面で赤ちゃんのことを考えて作られたおもちゃといえるでしょう。
知育効果に期待が持てる
オーボールの独特な網目の形状と鮮やかな色合いは、赤ちゃんの知的好奇心をかきたてます。
オーボールは柔らかく弾力がある素材なので、赤ちゃんの力でもつぶしたり引っ張ったりと、形を変えられるのが特徴です。
心地よい音が鳴るビーズが内蔵されたラトルタイプも人気です。赤ちゃんの脳を刺激し、月齢の低い赤ちゃんでも眺めたり目で追ったり振ったりして楽しめます。
プールやお風呂でもOK
オーボールは耐水性のある素材で作られているため、プールやお風呂での水遊びにぴったりです。軽量なので水に浮くことも、多くの赤ちゃんに愛される理由の一つでしょう。
「オーボールバス」と呼ばれるお風呂や水遊びに特化した種類もあります。
耐水性に優れているため、もちろん水洗いOKです。赤ちゃんが舐めたり外遊びで汚れたりして洗浄・消毒しても劣化しにくいため、衛生面が気になるママからも支持されています。
オーボールの遊び方
幅広い遊び方ができるオーボールですが、子どもの知育や体力づくりにはどのように遊べば効果があるのでしょうか。オーボールを使った遊びの幅が広がる、おすすめの遊び方を紹介します。
物を出し入れ
オーボールの最大の特徴といえる大きな網目に物を出し入れする遊びは、赤ちゃんの手指の力や創造性を高めることにつながります。生後4カ月ごろの赤ちゃんにおすすめの遊び方です。大人がハンカチやスカーフ、ひもなどを入れて、赤ちゃんにつまんで引き出させる遊び方から始めると、赤ちゃんの興味を引くでしょう。
物を出し入れする仕組みを赤ちゃんが理解できたら、1人でスポンジや小さなぬいぐるみなどを使って自ら楽しむようになるかもしれません。どのようなサイズや素材のものなら出し入れしやすいか、また、どのようにすればスムーズに引き出せるかなど、今後の展開を予想する力や空間認知能力などが鍛えられます。
ただし、赤ちゃんが飲み込んでしまうような大きさのものは、決して与えないようにしてくださいね。
転がしてハイハイを促す
オーボールの鮮やかな色合いは、赤ちゃんの目を引きます。首がすわったばかり、もしくは寝返りが打てるようになったばかりの赤ちゃんも、転がるオーボールを眺めることで脳によい刺激や首の筋力アップにつながるようです。
赤ちゃんがズリバイやハイハイができるようになったら、目の前で転がして追わせる遊びもよいでしょう。視覚的な刺激にもなりますし、転がるオーボールを追うことで赤ちゃんの運動能力向上につながります。
ラトルタイプのオーボールだと転がすと心地よい音が鳴るので、聴覚の発達にも役立つでしょう。
キャッチボールをする
赤ちゃんと向かい合ってキャッチボールのような遊び方をするのもおすすめです。オーボールは掴みやすく、投げたり転がしたりするときに力が入りやすいよう設計されています。運動能力や視力、方向感覚を養えるのはもちろんのこと、上手くキャッチできたときや自分の思う方向に投げたり転がしたりできたときは達成感を味わうこともできるでしょう。
乳幼児期の成功体験は、自己肯定感を育てます。オーボールはあたっても衝撃が少ないので、赤ちゃんが小さいうちからキャッチボールや転がしキャッチボールにチャレンジさせてはいかがでしょうか。
おすすめのオーボール
オーボールとひとくちにいっても、さまざまなモデルが発売されています。多くの赤ちゃんに愛されているおすすめの種類をご紹介します。
オーボール ベーシック
オーボールの中でもシンプルなオーボールベーシックは、投げたり握ったりする動作はもちろん、つぶしたり引っ張ったりもしやすいのが特徴です。さまざまなモデルが開発された現在も多くの家庭に選ばれています。
原色が混ざり合ったカラーリングも魅力です。値段も手ごろなため、多くの人が初オーボールとしてオーボールベーシックを手にします。直径9cmと赤ちゃんでも扱いやすいサイズ感も人気の理由です。
オーボール ラトル&ロール
オーボールの触感とラトル、さらにミニカーと、赤ちゃんが好きなおもちゃの要素が詰まっているのがオーボールラトル&ロールです。
車の上部に半円型のオーボールが付いていて、握ったり勢いよく手放したりしやすい形状をしています。車を走らせるとガラガラと音が鳴るタイヤのラトルも赤ちゃんの五感を刺激するでしょう。車に興味を持ち始めた赤ちゃんや、男の子の赤ちゃんへのプレゼントにもおすすめなモデルです。
オーボール ラトル
オーボールの中でも人気が高いのが、網目の穴部分にビーズが内蔵されたオーボールラトルです。グリーン系やピンクなどカラーバリエーションも豊富なので、赤ちゃんの性別やママ・パパの好みによってぴったりの色が見つかります。
一つのオーボールに複数のラトルが内蔵されており、転がすと奥行のある音が鳴るのも魅力です。ビーズの色も鮮やかで、赤ちゃんの目の前で振ってあげると喜んでくれるでしょう。赤ちゃんが自分の手で握ってみたくなる工夫がたくさん詰まっています。
ひもやストラップを一緒に使おう
公園などでも、赤ちゃんがオーボールで遊ぶ光景を目にすることがあります。オーボールをお出かけに持っていくときには、ひもやストラップを一緒に使うのがおすすめです。
ここからはオーボールとセットで用意したい「トイストラップ」について見ていきましょう。
お出かけに便利
オーボールは、耐水性が高いため外遊びで汚れても躊躇なく洗浄・消毒ができ、お出かけに携帯しやすいおもちゃです。しかし、赤ちゃんの手に持たせていると、いつの間にかポロっと落としてしまい失くしてしまった…という事態になりかねません。
オーボールの紛失を防ぐには、おもちゃ用のひもやストラップをつけるのがおすすめです。トイストラップを使えば、抱っこひもやベビーカーにオーボールを吊り下げることができ、移動中も飽きずに遊べます。
特に、抱っこひもでおんぶをしながらの移動など、赤ちゃんからママ・パパの顔が見えない状況でも、普段お家の中で遊んでいるオーボールが手元にあれば赤ちゃんは心強いかもしれませんね。
セット使いがおすすめ オーリンク
オーボールを携帯するときにおすすめなのは、同じメーカーで開発されたオーボール専用ストラップ「オーリンク」です。オーボールと同じ素材で、大小の穴が連なるデザインが施されています。連結リングとの色のコントラストなど見た目もかわいいですよね。
外出時におもちゃを携帯したくても「ひも状だと目を離したすきに赤ちゃんに巻きつきそうで不安」というママやパパもいます。
オーリンクはひも状ではなく、ポリエチレン素材に穴をあけて動かしやすくしたものなので、巻きつきの心配は不要です。オーボールだけでなく、さまざまなおもちゃに連結させることができ、お出かけ時に大活躍するでしょう。
もちろん、オーボールと同じく水洗いOKです。
ストラップをひもや布で手作りする場合は
オーボール用ストラップを手作りするパパママもいます。
100円均一などで手作りストラップに必要なひもや布、スナップなどを入手して手作りすることもできますが、その場合には、赤ちゃんへの巻き付きや、外出時の自動ドア・エスカレーターなどに巻き込まれないよう、じゅうぶんな注意が必要です。
ママパパの目が届かない状態で赤ちゃんに与えるのは避けたほうがよいでしょう。
オーボールで遊びの幅を広げて
オーボールは赤ちゃんの体の特徴や力の強さ、発達についてよく考えられたスポーツボールです。軽量であたっても衝撃が少なく、さらにお手入れが簡単など保護者にとってもメリットがあります。ひもやストラップをつければ屋外で持ち歩くこともでき、おんぶやB型ベビーカーなど、ママやパパの顔が見えない状態で移動をするときなどに便利です。
赤ちゃんの興味を引き、それぞれの赤ちゃんの個性や好奇心を伸ばす遊び方ができます。赤ちゃんの知育玩具や初めてのスポーツ用品として試してみてはいかがでしょうか。
構成/HugKum編集部