夏休みの宿題の中でも大変な自由研究。テーマを決めるまでも大変ですが、本当に大変なのはまとめ方ですよね。特に慣れていない低学年ではどこから手をつけたらいいのか分からなくなってしまうことも。スムーズに書くコツは、「動機」の部分をしっかり書くことです。初心に戻って考えることで、書きたいことの全体像が見えてきますよ。
自由研究の「動機」は何のために書く?
自由研究の一番大切な部分が「動機」。動機が書かれていないと、研究のテーマにした理由がわからなくなってしまいます。あとの研究をしっかり説明するためにも動機はしっかり書くようにしましょう。
動機とは?
動機とは簡単な言葉で言うと「きっかけ」です。つまり、この自由研究にする!と決めた理由です。低学年であれば、動機ではなく、「研究のきっかけ」と書くのが分かりやすくてオススメです。変に堅苦しく書こうとすると分かりにくくなってしまうので、素直に書けばOK。
動機と目的の違い
目的は、動機に対してどんな研究をしていくかを書いていくもの。不思議に思ったことや知りたいと思ったことについて、「何を調べるか」を書くのが目的です。目的もきちんと書いておくと、最後にまとめるときに迷子になりにくいですよ。
動機はどこに書く?レポートのまとめ方
自由研究をまとめるときに、大きくタイトルを書いたら、その次に書くのが「動機(きっかけ)」です。分かりやすい言葉でまとめられると、他の子たちの共感も得られやすく、ぐっと興味を持ってもらえます。
レポートに書くこと・まとめる順番
レポートをまとめる時の必須ポイントが研究の「動機・きっかけ」。タイトルに続けてしっかり書きましょう。
続いて研究の目的として、その大まかな内容、自分なりの予想、どのように進めるかを書きます。実際に研究や観察した結果は必ず必要な要素。分かりやすく書くように心がけましょう。その上で自分が考えたこと・気づいた点、必要であれば反省点もまとめます。参考にした資料や図鑑があれば、最後に小さく、参考資料として明記しておくとよいでしょう。
まとめ方のポイント
とにかく分かりやすくまとめるのが最大のポイント。クラスみんなの自由研究がずらりと並んだときに、読みにくかったり、文章が長すぎるとなかなか見てもらえないなんてことにも。
そのためには、写真やイラストをふんだんに使いましょう。色分けや、文字の大小で分かりやすいようにまとめます。吹き出しなどをつけてもいいかも!また、一度まとめた下書きを、ママ・パパなどに見てもらい感想を聞くのもいいですね。
動機の書き方と例文
いちばん最初の書き出し、動機の部分はどうやって書けばいいのか、また分かりやすくするにはどうしたらいいのか、まとめてみたのでぜひ参考にして。
動機の書き方
自分が好きなものについて調べたということや、不思議に感じたからだったり、より深く知りたかったなど動機はさまざまですよね。必要なのは、なぜこの研究をしたかのきっかけを、みんなが分かるように書くことです。なので、難しく書く必要はありません。
動機の例文①:「磁石の研究」
“もらったマグネットを冷蔵庫に貼ったらくっつきました。でも壁に貼ったら落ちてしまいました。磁石にくっつくものと、つかないものがあるんだと思い、不思議に感じました。家の中だけでなく庭や公園など、どんなものならくっつくのか調べてみたいと思いました。”
動機の例文②:「スミレの花の観察」
“いつも遊んでいる公園の隅に、スミレが咲いているのに気づきました。よく見ると種類が違うものも咲いているようでした。花の名前を調べて、花がどういう風に咲くのか、観察したいと思いました。”
動機の例文③:「万華鏡づくり」
“おばあちゃんの家に遊びに行ったら万華鏡がありました。すごくきれいでずっとのぞいていたら、おばあちゃんが万華鏡は手作りもできるんだよと教えてくれました。自分の好きなものが見える万華鏡が作れたら素敵だなと思い、作ってみようと思いました。”
こんなテーマなら何て書く?自由研究のきっかけ
ママ・パパ122人にリサーチをして、子どもがやった自由研究を理由も含めて教えてもらいました。子どものやりたい意思や内容は分かったものの、どのように動機としてまとめていいのか悩んでしまうこともあるはず。どんな書き方がいいのかぜひチェックしてみて。
卵の殻を使った貼り絵
夏休みに工場見学に行った思い出も書かれていると、より興味が湧く書き出しになりますね。またリサイクル意識も高まっているので、動機としてもバッチリ。また、採集したクワガタの観察も兼ねているので、深い内容になっていることが分かります。
車内の温度変化について調べる
「猛暑が続くので車内が危ないと感じた」(40代・岐阜県・子ども1人)
夏の車内の暑さや冷えにくさは、体感している人がたくさんいますよね。また、車に置き去りにされた赤ちゃんのニュースなどもたびたび放送されています。そんなことを研究のきっかけとして書くと分かりやすく、また問題意識も生まれいいのでは。
防災センターの仕事調べ
地震や豪雨など災害がより身近に感じられる今日この頃。自分の住んでいるエリアがどんな危険をはらんでいるのか、また防災意識を高めるために研究をする、というのもいいテーマです。みんなの役に立つ研究をしたいと思ったことなどを付け加えてもいいですね。
宇宙や星について研究
「去年はプラネタリウム。星に興味を持っていたから」(40代・愛知県・子ども2人)
新月〜満月へと形の変わる月に興味を持つ子は多いですよね。また、時期によっては◯◯座流星群というのが話題になることも。自分で再現してみたい、より深く知りたい、どんな星座があるか知りたい、などは全ていい動機になりますね。
トマトの研究
トマトやトマトを使った料理が大好きな子。スーパーのトマト売り場に行くと、さまざまな種類のトマトが売っていますよね。味や中身にどんな違いがあるのか研究しようと思った、ということを書けばみんなの興味もぐっとますはず。
カブトムシの観察
小学生の男の子は昆虫にハマる子も多いですよね。毎年育てているなら、観察日記も奥が深いものになりそうです。今までに飼っていたカブトムシの違いや、より良い飼い方を調べたいというのも立派な動機です。
自由研究の動機が書ければあとはスムーズ
自由研究をまとめるのは難しそうですが、最初の動機がしっかり書ければあとはスムーズ。目的の部分でまとめた方法で実験をし、動機に書いた自分の考えなどと比べて、最後の感想にすればOK。自分の言葉で分かりやすく、でも詳しく書くのがポイントです。ママ・パパもサポートしてあげるようにしましょう。
文・構成/HugKum編集部
夏休みの自由研究
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