子どもでも起業できるの? 「稼ぐ力」のつけ方を10年の不登校を経て高校時代に起業した著者が語る

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コンピューターやAIが発達し、人間の仕事にも影響を及ぼしはじめたこの時代。いまの小中高生が社会人デビューする頃には、会社で働くことがもっと過酷になっているかもしれません。「安定した仕事とは何か」が不確かになった時代だからこそ、子どものうちから身につけておきたいのが、会社や組織に頼らない「稼ぐ力」ではないでしょうか。

なぜ「稼ぐ力」が必要なの?

ママやパパの中には、「稼ぐ力」と聞くと「なぜ子どものうちから?」「今はまだ勉強をする時期じゃないの?」と疑問や抵抗感を抱く方もいるかもしれません。
では、なぜ子どものうちから「稼ぐ力」を身につけておいたほうがいいのか。その理由を『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』から引用の上、ご紹介します!

漫画/若林杏樹 「学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方」より

不登校から高校生社長になった起業家が「稼ぐ力」を解説

「自分で起業する力=稼ぐ力」。それは決してただ「大金持ちになる」ためではなく、めまぐるしく変動するこの時代で「自分を守る」ために必要なものであることがわかりましたね。
とはいえ、「稼ぐ力」の育み方って、現状では学校で教えてもらえるようなものではありません。もっと詳しく知りたい、そんなママやパパ、そしてお子さんにおすすめしたい本が、前章でマンガを引用した『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』。

小学館 1300円+税

著者は10年間の不登校を経験ののち、高校在学中に起業

不登校を経て高校生社長になった小幡和輝さん。

 

著者は、小学校から約10年間の不登校を経験の後、定時制高校在学中に会社を起業した小幡和輝さん。
自身で企画・開催したイベントの成功体験をきっかけに、47都道府県から参加者が集う「地方創生会議」を立ち上げ、現在も主催しています。さらには、1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立。2019年には日本初のゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』を発起したりと、若者のこれからの働き方を多面的に提案・発信、さらには事業化する今注目の若手実業家です。

子どもでもお金を稼げる! 6つのポイント

本書には、そんな小幡さんから小中高生に向けた「稼ぐ力」を身につけるためのアドバイスが満載! やりたいことの見つけ方から、具体的にどのように稼いでいくのか、その方法をマンガと文章でわかりやすく解説してくれます。ここでは、本書で語られる「子どもでも稼げる」ポイントをかんたんにご紹介!

1)好きなことを仕事にする

「その仕事が好きという熱量は人に伝わる。それが価値となり、強みにもなる時代だからこそ、好きなことを見つけ、好きなことを仕事にしてほしい」と小幡さんは本書で語ります。好きなことだからこそ頑張れるし、夢中になれる。それに、誰だって好きなことでお金を稼げるに越したことはないですよね。「好きなことがみつからない」という子には、とにかくいろんなことにチャレンジして、まずは好きなことを探してみるようアドバイスしてあげましょう。人から影響を受けることも多いので、友だちとの交流も大切です。

2)まずはイベントの立ち上げから始めてみる

また、起業に限らず、なにかを始めてみたい人にその「第一歩目」として小幡さんがオススメするのは「イベントの開催」。イベントなら、文化祭の延長線上のような形でイメージもつきやすいですよね。なにより、予算立て、企画の考案、集客、当日の運営など、イベントの立ち上げから実現に至るまでには、様々な仕事に応用できるフローが集約されているので、今後なにをするにしても大きな学びになるはず。いきなり知らない人を呼ぶことに不安があれば、まずは家族や友だちと遊びに行く企画を立てることからはじめてみましょう。

3)リスクはできるだけ減らす

「起業」というと、「失敗したら多額の借金を抱えてしまうのでは?」と抵抗感を抱いてしまう方が多いかもしれません。しかし、本書が提案するのはあくまでも「リスクの少ない起業」。最初にかかる初期費用や、毎月かかる固定費は抑えて「ちっちゃくちっちゃく進めていくことがまずは大事」と強調します。たとえば、料理をお仕事にしたい場合、莫大な初期費用を掛けてすぐにレストランを開業してしまうのは危険。まずは、レンタルキッチンを時間単位で借りてお客さんを集め料理をふるまってみるなど、できるだけリスク少なく予行演習的にはじめてみるのがおすすめです。リスクを抑えてはじめておけば、うまくいかなかったり、それがやりたいことではなかったことに気づいてしまったときでも気軽に変更がしやすいですよね。

4)お金がなければクラウドファンディング

やりたいことが具体的にある! なのにお金がない! そんな場合は、クラウドファンディングにチャレンジしてみましょう。クラウドファンディングとは、インターネット上で企画や予算の詳細を公表し、必要な資金を多くの人から集めるというもの。お金は先に集まるので、もし集まらなければやめることもできて、予想より集まれば規模を大きくすることもできます。リスクもなく、プレゼンやお金の勉強にもなるので、クラウドファンディングを利用してやりたいことを実現している中高校生はすでにたくさんいるのです。

5)人が欲しいと思うことを提供する

「安定した働き方」が不確かになったこの時代において、「いっそのこと新しい仕事を作ってしまえばいいと思う」と提案する小幡さん。新しい仕事を作る上で押さえておくべきポイントはただひとつ、「人が欲しいと思うものを作ること」。たとえば、ユーチューバーは「面白い」というワクワクを作り、視聴者に幸せの感情を提供していますよね。おなじ要領で、好きなことや得意なことを活かしながら、どんな新しい仕事がつくれるか考えてみましょう。

6)まずは「営業力=人を集める力」を鍛える

2020年11月14日、小幡さんと漫画の若林杏樹さんのお二人によって開催されたオンラインセミナー『死なないために、自分で稼ぐ力を身に付けよう!』では、日々莫大な情報が行き交うこの時代における「営業力」の重要性が話題になりました。
ここでいう「営業力」とは、人を集める宣伝力のこと。「技術があるからOK」もしくは「技術がないからまだ動かない」ではなく、まずは「この人が作るものを見たい・聴きたい」と多くの人に思ってもらえるように発信してみることが大切です。

「営業力」の重要性についての詳細はもちろん、他にも、現在動画配信中の本オンラインセミナーでは「稼ぐ力の身につけ方」についてお二人の実体験を交えながら詳しくお話されているので、ぜひ合わせてご覧くださいね。

【次回オンラインセミナーのお知らせ!】

小幡和輝さん・若林杏樹さん著者二人によるトークセッションがオンラインで開催されます。『#子ども稼ぐ力 小幡和輝×若林杏樹トークセッション「オンラインでできる!好きなことで稼ぐための3つのポイント」 』と題された本セミナーでは、今のコロナ下で起業するための必須事項「オンライン」を最大限に活用しながら、「自分の力で稼ぐ」ポイントへと迫ります。小中高大学生から、お金教育に関心の高い保護者の方、副業・起業に関心のある方まで、幅広い方にリアルに役立つ情報を語りつくします。

 日時:2021年 1月14日(木)19時30分~
参加方法・形式:zoomウェビナー(要申込)
有料(視聴のみ1500円、サイン本とセット2700円)
申込みはこちらから≪
主催:ジュンク堂書店 協力:小学館

親は子どもの「稼ぐ力」の芽をつまない

「好きなこと」や「やりたいこと」があるときって、モチベーションが高く、成長も早いものですよね。しかし、小幡さん宛てに日々お子さんたちから寄せられるお悩みのほとんどが「親が自分のやりたいことを認めてくれない」というものなのだそう。また、反対される理由は「ユーチューバーってほんとに大丈夫?」「プロゲーマーってなに?」と、親にとってそれが「よくわからないから」であることも。

頭ごなしに反対せず、歩み寄る努力も大切

それがどんなものでも「好きなこと」「やりたいこと」のために夢中で研究したり、挑戦したりする体験はお子さんにとって多くの学びになるはず。頭ごなしに反対せずに、まずはそれがどんなものなのか、お子さんがどれくらい本気なのか、しっかりと考えを聞き、大人からも歩み寄り協力できるように努力をすることが大切です。危険な場合や誰かに迷惑がかかる場合はもちろんストップをかける必要がありますが、お子さんの「やりたいこと」はできるだけあたたかく見守ってあげたいですね。

子どものうちに起業に挑戦するのはメリットがいっぱい

それでも、「起業なんて子どもにできるわけない。社会に出てから真剣に取り組むべき」と考える人はいるでしょう。しかし、小幡さんは言います。

「起業の助走を子どものうちに始めるほうが断然いいのです。例えば、大学を卒業して3年間働き、社会人としての経験を積んでから起業する場合を考えてみましょう。3年目のサラリーマンの月収(たとえば25万円くらいとイメージしてください)と同じ金額を起業してすぐ稼ごうと思っても、そんな順風満帆にいくことはまずありません。起業のために蓄えた貯金もすぐ底を突くでしょう。
高校生や大学生なら、アルバイトくらいの金額を起業して稼ぐことは無理な話ではありません。たとえ起業で大きく稼げなくても、生活が破綻するようなダメージになることはないでしょう。むしろ、起業に失敗(成功)して得た経験値が、将来の自分に生きてくるのです。だからこそ、子どものうちに起業を始めて、より多く経験値を積むほうがよいのです」。

チャンスはある! でもチャレンジしなければ変わらない

10年間の不登校を経験ののち、高校生にして起業した小幡さん。大切にしている言葉は、人生を豊かにする3つのC「Chance(チャンス)、Challenge(チャレンジ)、Change(チェンジ)」。チャンスはいくらでもあるけれども、やりたいことを実現し現状をチェンジするには、チャレンジしてみる必要があります。小幡さんによる『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』は、そんな「チャレンジ」への第一歩を踏み出す勇気をくれる一冊。将来を不安がるだけでなく行動を起こしたい、なにかを始めてみたい、そんなお子さんにはもちろん、ママやパパにもおすすめの本です。

 

著:小幡和輝 まんが:若林杏樹|小学館|本体1300円+税

AIが発達し人間の仕事が減ると言われるこの時代。いまの小中高生が社会人になる頃には、会社で働くのがもっと難しくなるかもしれません。だからこそ、子どものうちから身につけておきたいのが自分の力で「稼ぐ力」。10年の不登校を経て高校在学中に起業した著者が、子どもの視点で「稼ぐ力」の大切さや育み方、そして楽しく安全な「稼ぎ方」を自身の体験を交えながら、マンガと文章で丁寧に解説。将来にただ不安を覚えるのではなく、行動を起こしてみようと前向きになれる一冊です。

構成・文/羽吹理美

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