【医師監修】子どもの突然の膝の痛みの原因は?成長痛との違いを知りたい!

成長段階の子どもによくある”膝の痛み”。怪我をしたわけでもないのに、ひどく痛がっている姿を見ると親も心配になってしまいますね。

Hugkum読者から寄せられたアンケートにも子どもの膝の痛みで悩んだことのあるママやパパが多くいらっしゃいました。

膝の痛みといっても、成長痛で特に心配のないものから、病気の恐れがある症状までさまざま。

今回は、子どもの膝の痛みの原因や、病院へいく目安の症状について解説します。

子どもの突然の膝の痛みに親も困惑…

HugKumの読者アンケートでも、子どもの膝の痛みに悩んだことのあるパパやママの声が多く寄せられました。

「子どもの膝の痛み」ママパパ体験談

「見た目は何ともないのにとにかく膝が痛いと泣き続けたので、整形外科に連れて行きました。でも原因は不明で、成長痛かもしれないという診断でした。」(40代・東京都・子ども1人)
「最近、膝が痛いとよく言うので成長痛かねー?と言っているのですが、心配なので病院の先生に相談しようと思っています。」(40代・山口県・子ども1人)
「膝の下の骨が出てきて痛みを訴え、整形外科にいったことがあります。成長に伴うもので問題はないといわれました。」(40代・大阪府・子ども3人)

成長痛?それとも…?子どもの膝の痛みの原因

成長段階にある子どもが膝の痛みを訴えた場合、どのような原因が挙げられるのでしょうか?

多くは成長痛が原因

子どもの膝の痛みの原因として最も多くあげられるのは子どもの『成長痛』。成長痛とは、3歳〜14歳くらいの成長段階にある子どもの足の痛みの総称として呼ばれています。主な症状は、夕方から夜にかけて足が痛くなり、30分から1時間程度で痛みがおさまることが多いです。夜は痛がっていたのに、翌朝には良くなるというケースも。また、日によって痛みの場所が異なるのも特徴的。こういった足の痛みが繰り返し起こると心配になってしまいますが、成長痛は病気ではないと考えられています。

痛みの原因はまだはっきりとはわかっていませんが、この時期の子どもは、筋肉や骨が発達段階にあり、たくさん走ったり激しく動いたりすることで、疲労で痛みが生じると考えられます。また精神的なストレスが関係しているともいわれています。

子どもが痛みを訴えたら、優しくさすり、マッサージしてあげたり、お風呂に入って温めてあげたりすると良いでしょう。親子でスキンシップをしっかりとり、睡眠をとって休ませてあげることも大切です。

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成長痛ではなく疾患が隠れている場合も…!

子どもの膝の痛みが長く続く場合は、成長痛ではないということも。以下の原因も考えられます。

・オスグッド病

小学校高学年から中学生くらいの子どもによく起こるスポーツ障害です。特にサッカーやバスケットボールなど、膝を使うことの多いスポーツをやっている子どもに多くみられ、膝の下やすねに腫れや痛みが生じます。

症状が軽い場合は薬と安静で良くなり、多くの場合は成長期が終わると症状は軽くなり、大人になっても症状が残ることはほとんどありません。

・膝の周りの筋肉や靭帯の炎症

スポーツなどで駆使した膝の周りの筋肉や靱帯が炎症を起こすことで、膝の痛みが起こります。多くの場合は大事には至らず、薬や安静にすることで改善します。

・離断性骨軟骨炎

関節の中にある軟骨が剥がれ落ちてしまう障害で、こちらもスポーツなどで酷使されたり外傷などにより軟骨の下の骨に負荷がかかることで起こります。初期は運動後の鈍痛程度の症状ですが、徐々に痛みが強くなり、運動にも支障をきたす程ずきずき痛みます。放っておくとひどくなり、大人になっても障害が残る可能性もあるので、早めの治療が大切です。

・関節リウマチ(若年性特発性関節炎)

慢性的な関節の炎症で、痛みだけでなく、赤くなる、腫れる、熱を持つ、動かしにくいなどの症状がみられます。膝を中心とした下肢にあらわれるタイプや全身にあらわれるタイプなど、症状もさまざまで、状態に合わせて治療を進めていくことになります。

・アレルギー性紫斑病

全身性の血管炎のため、皮膚、関節、消化器官に症状が出る病気です。膝や関節の痛みのほかに、下肢に赤や紫の発疹が出ます。また、腹痛を伴うこともあるので、早めの受診が大切です。

 

こんなときは早めに受診を!子どもの膝の痛みで病院へ行く目安

子どもの膝の痛みの原因が成長痛の場合は、昼間は痛がらなかったり、痛む場所がその時々で変わったりしますが、以下のような症状の場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

痛みがずっと続く

成長痛の場合は、夕方や夜にかけて痛むことが多いですが、時間が経ってもずっと痛みが続いている場合は、別の疾患が隠れている可能性があります。目安として8時間以上痛みが続いたら、病院を受診して良いでしょう。

熱をもっていたり膝が腫れている

熱をもっていたり膝が明らかに腫れている場合は、成長痛ではない可能性が高いです。怪我やバイ菌による感染、関節リウマチなどの可能性もあります。

足を引きずるほどの痛み

足を引きずるほど痛く、歩いたり走ったりできない場合も要注意。成長軟骨の損傷やペルテス病など、膝以外の部位にも疾患が隠れているという可能性があります。

何科を受診する?

膝の痛みが長時間続いたり、痛み以外の症状があったりした場合は、整形外科や小児科を受診しましょう。不安な場合はまずは小児科を受診し、整形外科に行った方が良いか相談してみると良いでしょう。また、受診する前は、「いつから」「どのような痛みか」「何をすると痛むか」などについて、医師に伝えられるよう事前に確認しておくとスムーズです。

 

膝の痛みは早めのケアが大切!

子どもが膝を痛がると、一時的なものなのか、そうでないのか心配になりますね。まずはどの程度痛むのか、どのタイミングで痛いと訴えるのかじっくり観察をし、成長痛の場合はさすってあげたり、スキンシップを多くとって様子をみましょう。

膝の痛みが長く続くようでしたら、早めにかかりつけの病院を受診するようにしましょう。

記事監修

日本小児科学会認定小児科専門医
すずきこどもクリニック
院長 鈴木幹啓

当院は『こども』の「心身の健康、成長発達、病気予防・治療」をトータルにサポートする小児専門クリニックです。特定機能病院での多くの経験や5年間の紀南病院での小児科医長の経験を活かし、日本小児科学会認定小児科専門医として地域の方々に親しまれる医療を目指しています。

文・構成/HugKum編集部

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