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令和3年一発目に観たいのは、実力派イケメンたちの映画3本
2021年、新しい年が幕を明けました。正月はまったりとステイホームで映画を楽しまれたと思いますが、休み明けにはママや子どもたちの目と心の保養を兼ねて、令和3年も映画界のトップランナーとして活躍するであろう実力派イケメンたちの映画3本をご紹介。
岡⽥将⽣と志尊淳が心霊探偵バディを組む『さんかく窓の外側は夜』(1月22日(金)より公開)に、菅田将暉と有村架純がリアルな恋を紡いだラブストーリー『花束みたいな恋をした』(1月29日(金)より公開)、岩田剛典と新田真剣佑が共演し、衝撃的なラストが話題になっている『名も無き世界のエンドロール』(1月29日(金)より公開)が、1月に待機中です。
岡⽥将⽣と志尊淳による“心霊探偵バディ”を描く『さんかく窓の外側は夜』
『さんかく窓の外側は夜』は、ヤマシタトモコ原作の人気コミックを実写映画化した話題作。岡田将生演じる霊を祓(はら)える男・冷川と、志尊淳演じる霊が視える男・三角の2人がタッグを組んで、怪奇事件に挑んでいくという除霊ミステリーです。
これまで感情が素直に表れやすい主人公を演じることが多かった岡田さんですが、今回は一見、クールで沈着冷静な冷川役で静謐な演技を披露。冷川は一見スマートなイケメンですが、実は壮絶な過去を背負っているという難役で、30代になった岡田さんがその深みを細やかに演じています。
また、甘いマスクで“弟キャラ”が絶妙にハマる志尊さんですが、本作の三角役では、霊が見えてしまうというマイノリティの葛藤も繊細に表現。もともと少しBLな雰囲気を匂わせる原作ですが、実写映画でも冷川が三角の体に触れて除霊をしていくくだりは、女子的に胸キュンです。
極めつけは、平手友梨奈演じるヒロイン・ヒウラエリカと絡んでいく除霊シーン。手加減なしの壮絶な映像が圧巻。また、SNSなどを通した人間の闇に切り込みつつ、探偵バディものとしてのエンタメ感もあるバランスのいいサスペンス映画に仕上っています。
監督:森ガキ侑⼤ 原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(リブレ刊)
出演:岡⽥将⽣、志尊淳、平⼿友梨奈、滝藤賢⼀、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映⾒、筒井道隆…ほか
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/sankakumado/
菅田将暉と有村架純が紡ぐ等身大の恋『花束みたいな恋をした』
続いてご紹介するのは、菅田将暉と有村架純が、東京で出会ったカップルの5年間を丁寧に綴ったラブストーリー『花束みたいな恋をした』です。脚本を手掛けたのは、連続ドラマ「最高の離婚」(13)や「カルテット」(17)などの人気脚本家・坂元裕二で、生き生きとした台詞には、絵空事ではない恋愛あるあるネタが満載で、大いに共感を呼びそう。
菅田さんたち2人が演じるのは、終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)。好きな映画や音楽の趣味がドンピシャだった2人は、すんなりと恋に落ち、多摩川沿いのマンションで同棲を始めます。時が経ち、就職活動、就職と、紆余曲折の5年間で、2人の心はいろんなことに揺れ動いていきます。
脚本は菅田さん、有村さんに当て書きをされたそうですが、2人が醸すカップルのリアルな空気感が最大の見どころです。菅田さん演じる麦の優しさにときめくシーンは多々ありますが、濡れた彼女の髪をドライヤーで乾かすというシーンは女子なら悶絶ものでは。また、2人で仲良く湯船でイチャつくシーンにもメロメロにさせられそう。
2015年からの5年間が描かれますが、サブカルチャー好きの麦と絹ということで、いろいろな映画やドラマ、アーティストが話のネタとして実名で登場したり、麦と絹が”神”として評する映画監督の押井守が本人役で登場したりと、遊び心も満載。時代の風物詩もふんだんに盛り込んだ等身大のラブストーリーとなっているので、恋愛の酸いも甘いも噛み分けてきたママたちの琴線に触れること、間違いなしです!
監督:土井裕泰 脚本:坂元裕二
出演:出演:菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫…ほか
公式HP:hana-koi.jp
岩田剛典、新田真剣佑共演作は、予測不能な衝撃作『名も無き世界のエンドロール』
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEやEXILEのパフォーマーでありつつ、俳優としても円熟味を見せてきた岩田剛典と、昨年12月19日に所属事務所であるトップコートを円満退社し、海外へと羽ばたくことを宣言した新田真剣佑。2人が共演した『名も無き世界のエンドロール』は、衝撃的なラスト20分の展開にざわめくこと必至のサスペンス映画です。
2人が演じるのは、複雑な家庭環境で育ったキダ役(岩田)とマコト(新田)役。彼らが同じような境遇の転校生・ヨッチ(山田杏奈)と出会い、3人で意気投合。家族よりも大切な絆を築いた3人ですが、その関係性はある分岐点を迎えます。時は流れ、キダは闇の世界の“交渉屋”に、マコトは会社経営者にのし上がり、あるクリスマス・イブの夜に、マコトはキダの力を借りて、プロポーズを決行しようとしますが……!
時間軸をシャッフルさせ、ミスリードを促しつつも、予断を許さない展開を見せる本作。岩田さんと新田さんのどこか影を落とした表情が、迎え来る劇的なラストの予兆を感じさせます。そして、ラスト20分のクライマックスで、ある真実を目にした時、どんな感情が湧き上がって来るでしょうか?
ラストに至るまでにいくつかヒントが散りばめられていましたが、観終わったあと、そのパズルが完成し、熱い想いがこみ上げてくるはず。口コミでも広がっていきそうな映画なので、ぜひ早めにチェックしてみてください。
「Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~」は映像配信サービスdTVで1月29日(金)より【全3話】独占配信
監督:佐藤祐市 原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」(集英社文庫)
出演:岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明…ほか
公式HP:www.namonaki.jp
文/山崎伸子