「プラなし生活」って、どんな人達?
「プラなし生活」さんとは、海洋プラスチック問題について研究をしている生物海洋学者のRyota Nakajimaさんと、メーカーの技術者として勤務後、子育てをしながらプラスチックフリーなヒントを探してサイトの運営をされているYoko Kogaさんのお二人。
環境問題を取り上げるメディアは多いものの、個人レベルで何をしたらよいかに応えるものがないと気づき、日本で実践しやすい試みを紹介するブログを立ち上げたのだそう。
プラなし生活【公式】サイトはこちら≫
なぜプラスチックを減らした方がいいの?
そもそもなぜプラスチックを減らす必要があるのか。プラなし生活のお二人にお話しを聞きました。
Q.なぜ、プラスチックを減らすことが必要なのでしょうか?
A.世界中の海に大量のプラスチックゴミが流れ、海底に沈んでいるからです。
海のプラスチックゴミは、ポイ捨てされたものだけではありません。風に飛んでいったレジ袋やカラスが荒らしたゴミなども、雨に流されやがて海に入ります。日本は街にゴミが落ちていないと思うかもしれませんが、プラスチックの総量が多いため、海に出る量は数万トンに及ぶのです。
国連報告書の引用もお伝えします。
今、世界では年間4億トン以上のプラスチックが生産されており、重さにするとスカイツリー9,000個よりも多くなります。そのうち、半分は一瞬で捨てられる使い捨てプラスチック。残念ながら日本は、一人当たりの使い捨てプラスチックゴミの排出量が世界で2位。1人あたり、年間約32㎏も出しているのです。(国連報告書より)
Q.プラスチックはリサイクルされるから問題ないのでは?
A.プラスチックはリサイクルの度に劣化するので、何度も使うことができず、あとはゴミになります。問題を解決するには、使い捨てプラスチックを減らすことが重要なのです。
プラなしアイデア【初級編】
プラスチックは私たちの暮らしに浸透しており、完全に使わずに生活することは難しいですよね。特にプラスチックへの依存度が高いと言われる日本では、完璧を求めたら続かないでしょう。そこで、できることから少しづつ始めてみませんか?
初心者が最もチャレンジしやすいアイデアを教えていただきました。
カフェには「マイタンブラー・ストローを持参しよう」
カフェでコーヒーをオーダーすると、プラスチックの容器やストローで出てきますよね。
全て1回限りの使い捨て!
そんなとき、お気に入りのタンブラーやストローを持って買いに行きましょう。お店によっては、容器持参で割引をしてくれるところもあるそう。
タンブラーは分かるけど、ストローまで? と思った方もいるかもしれません。プラなし生活のお二人によると、「実はストローは小さくてリサイクルができないため、ゴミとして焼却されてきたのです。世界的な企業が次々と廃止を決めており、アメリカでは法律で禁止されている州もあるほど」と語ります。ステンレスのストローも、おしゃれなものがたくさん売られていますので、是非チェックしてみてください!
マイストローのほうがキンと冷たくて、美味♪
筆者もタンブラーは持参したことがありましたが、マイストローは持っていなかったので、取材後、早速購入!
ipowというメーカーのもので、ストロー8本と洗浄用ブラシ3本、携帯用ポーチ付きで1,000円ちょっとでした。
【8本セット】 IPOW ステンレスストロー
繰り返し利用可能 ストロー エコ マイストロー マドラー ステンレス製 カラフル おしゃれ 洗浄用ブラシ付+収納袋付き。
プラなし生活、いざ実践!
週末の買い出しに出かけた日、喉が渇いたのでタリーズへ。
筆者「この容器でお願いします!(キリッ)」
タリーズは、マイタンブラー持参者には、30円も値引きしてくれました! 環境問題に貢献できたうえ、値引きまでしてくれるとはうれしいですよね。
渡されたコーヒーは、見た目もかわいくてテンションが上がります♪
しかも、ステンレスのストローで飲むとキンと冷たくて、今までにない美味しさ! これからも持ち歩いて、色んなところで使ってみようと思います。
プラなし生活、初めの一歩に挑戦しよう
最近は在宅ワークも多くなりましたが、仕事のお供にコーヒーを購入するのが毎日の日課という方は多いのでは。
そんな方が、マイタンブラーとストローに切り替えれば、たった一人でも大きなインパクトになるのではないでしょうか。しかも保温機能の付いたタンブラーなら、温かい飲み物はホカホカに、冷たい飲み物はキンキンに、美味しく飲めるメリットまであります。
できそう! と思った方、ぜひ「はじめの一歩」にトライしてみてください。
次回は中級へステップアップ。
ビニール袋の削減方法を伝授してもらいましたので、ご紹介します。なんと、●●●でビニール袋作る生ゴミ用ゴミ袋をご紹介します!
お話しを伺ったのは…
Ryota Nakajima・Yoko Koga
海洋プラスチック問題について研究をしている生物海洋学者のRyota Nakajimaさんと、メーカーの技術者として勤務後、子育てをしながらプラスチックフリーなヒントを探してサイトの運営をされているYoko Kogaさんのコンビ。「プラなし生活」【公式】サイトには、楽しくプラスチックを減らすアイディアが満載です!
Instagram:lifelessplastics
文・構成/寒河江尚子