SDGs(エスディージーズ)という言葉、最近さまざまなところで見聞きします。浸透しつつある言葉ですが、「地球レベルの壮大な目標?」「目標がたくさんある…⁈」など実態が捉えにくいですね。ここでは、「SDGsとはいったい何?」と子どもに聞かれたときにも正しく話せるよう、わかりやすく解説していきます。
SDGsとは?
地球上には地球や環境問題、戦争、貧困問題などありとあらゆる問題がありますね。その問題が解決され、地球上の「誰一人取り残さない」で皆が安心して地球で暮らし続けていけることが理想です。
そのために、国連のサミットで、地球上で起こっている問題を整理して解決への道筋を作った計画「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(※アジェンダ=計画)が定められました。
この中に記載されたものが「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」略してSDGsです。SDGsの中に2030年までに達成を目指す17の目標が定められているのです。
持続可能ってどういうこと?
持続可能、英語ではSustainable(サステナブル)といいます。これからも地球に住み続けるために、SDGsに掲げられた目標を達成したら終わりということではなく、これから先の未来のために持続し続けていける社会を作っていかなくてはなりません。
また持続可能な社会を築くためには「環境」「社会」「経済」の3つの要素についてそれぞれ調和させながら進めていく必要があります。
参考:公益財団法人 日本ユニセフ協会 https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/
SDGsの目標って誰が取り組むの?
SDGsに取り組むのは、地球上に暮らす私たち一人ひとりだと言えるでしょう。個人、家庭、地域、企業、行政…それぞれの立場でできることがあります。まずはSDGsについて知ることから始めてみましょう。
誰一人取り残されない社会とは?
SDGsで定められている17の目標。言い換えれば目標の数だけ問題があり、困難に直面している人がいるということになります。17の目標から、苦しんでいる人、困っている人に想いを馳せてみると、問題はあまりにも多く、解決までの道のりは遠く感じてしまいます。だからこそ、ゴールまでの目標を定めて、行動に移すことが必要なのです。
17の目標を正しく知ろう
では、SDGsに定められた17の目標はそれぞれどのような内容なのかを見ていきましょう。
参考:公益財団法人 日本ユニセフ協会 https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/
17の目標は5つの要素に分類できる
17の目標は「5つのP」として分類することができます。たくさんある目標も、少し整理され理解しやすくなりますね。ご覧の通り、5つの大きな枠組みはどれも重要なテーマとなっています。
参考:公益財団法人 日本ユニセフ協会 https://www.unicef.or.jp/sdgs/concept.html
目標は相互に関連している
17の目標だけを見ると、ひとつひとつが別の目標のように見えますが、「5つのP」の分類を見ると、これらの17の目標は相互に関係しているものが多くあります。たとえば、目標1の「地球上のあらゆる貧困をなくそう」という目標を達成するためには、目標4の「だれもが平等に質の高い教育を受けられるようにしよう」を目指すことが必要になります。
他にも、「5つのP」では違う分類になる目標5と目標8ですが、目標5の「男女平等を実現し、すべての女性の能力を伸ばし可能性を広げよう」と、目標8の「経済成長を進め、だれもが人間らしく生産的な仕事ができるようにしよう」は密接に関連しています。
また目標7の「安全で現代的なエネルギーを利用できるようにしよう」と、目標13の「気候変動から地球を守ろう」も、連動している目標だとわかります。
目標達成の期限は2030年
SDGs達成の期限2030年まで、もう残り10年を切りました。私たちは、地球上の問題をできる限り改善し次の世代が安心して地球に住み続けられるように行動しなくてはなりません。そして、子どもと一緒にSDGsのことを考えてみましょう。一人ひとりが自分のできることから行動できるといいですね。
記事監修
「いいなぁ、みらい」をコンセプトに、子どもたちのみらいを切りひらくための機会を提供。webメディア「みらいい」やYouTube「みらいいチャンネル」を中心とした先端教育に関する情報発信や成功体験を得るプロジェクトを推進。プログラミング教育やSTEM教育、SDGsに関する情報格差の解消を目指します。