2020年に欅坂46を脱退後、ソロアーティストとして活躍する平手友梨奈ですが、女優業の方もすこぶる絶好調です。この冬は、『さんかく窓の外側は夜』(1月22日より公開)と、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2月5日公開)という、ヒロインを務めた2本の話題作が立て続けに公開されます。
平手さんは女性ファンの支持率も高いので、親子で応援しているという方々も多いのでは。デビュー当初から、天性の才能とカリスマ性を併せ持つトップアイドルとして脚光を浴びてきた平手さんですが、2021年はアーティストとしても女優としても、さらに飛躍していきそうです。
女優としては、2018年に映画初出演にして初主演を務めた『響 -HIBIKI-』で、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した時も、その伸びしろは未知数でしたが、待機中の新作2本で、またお株を上げることは間違いなさそうです。
『さんかく窓の外側は夜』では呪いを操る女子高生役で目力を発揮
ヤマシタトモコ原作の人気コミックを実写映画化した『さんかく窓の外側は夜』は、岡⽥将⽣と志尊淳のW主演による除霊ミステリー。岡田さん演じる霊が祓(はら)える男・冷川理人と、志尊さん演じる霊が視える男・三角康介が、バディを組んで怪奇事件に挑むという物語で、平手さんは主演の2人と堂々とわたりあっています。
平手さんが演じるのは、呪いを操る女子高生、非浦英莉可役ですが、持ち前の目力を最大限に発揮。ポテンシャルの高さはもちろん、現場での集中力がかなり高いと評判も上々です。怒りや憎悪や恐怖など、負の感情を大きな瞳に宿し、圧倒的な存在感を見せています。
また、自他とも認める人見知りな平手さんですが、ただシャイなだけで、一旦、心を許した相手とは、とても仲良くなれるとか。現場では、6歳ずつ年が離れていたという岡田さんや志尊さんとあだ名で呼び合い、兄弟妹のような絆を築けたようです。そのチームワークの良さは、作品のクオリティーにも表れているようです。
監督:森ガキ侑⼤ 原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(リブレ刊)
出演:岡⽥将⽣、志尊淳、平⼿友梨奈、滝藤賢⼀、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映⾒、筒井道隆…ほか
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/sankakumado/
©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 ©Tomoko Yamashita/libre
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』では悲劇を背負う少女役で慟哭!
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は、「どんな相⼿も6秒以内に仕留める」という殺し屋ファブルが活躍する人気シリーズの第2弾。今回は、原作でも「泣ける」と人気が高い“宇津帆編”で、岡田さん演じるファブルが対峙するのは、⼦どもを守るNPO代表でありながら、裏では金儲けのために若者を殺しているという極悪な男、宇津帆(堤真⼀)。平手さんは、その宇津帆と暮らす、足の不自由な少女、佐羽ヒナコ役を演じています。
実は、ファブル、宇津帆、ヒナコは、ある事件で繋がりがありました。ボス(佐藤浩市)から「1年間、誰も殺すな。⼀般⼈として普通に⽣きろ」という命を受け、佐藤アキラという偽名で暮らしていたファブルですが、宇津帆の罠によって、再び争いに巻き込まれていきます。
心を閉ざしている訳アリの少女ヒナコは、何故か宇津帆が代表を務めるNPO団体「子供たちを危険から守る会」で共に行動をしています。予告編で公開されているヒナコが叫ぶシーンからも彼女の熱演が期待されます。
この2作でヒロインとして、面目躍如たる活躍を見せる平手さんは、おそらく2021年に、若手演技派女優というカテゴリーに食い込んでくるはず。役に取り組む真摯な姿勢もスタッフや共演者のお墨付きをもらっているので、今後も様々な作品でお声がかかるのではないでしょうか。今後の女優・平手友梨奈からも、ますます目が離せません!
監督:江口カン 原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(リブレ刊)アクション監督:横山誠 ファイトコレオグラファー:岡田准一
出演:岡田准一、木村文乃、平手友梨奈、安藤政信、山本美月、佐藤二朗、佐藤浩市、堤真一…ほか
公式HP:https://the-fable-movie.jp/
©2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会
文/山崎伸子