男女が入れ替わった日曜劇場「天国と地獄」の考察まとめ!散りばめられた伏線から真相を見抜けるか?

異色のサスペンスドラマとして話題沸騰の日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)。綾瀬はるかさん演じる警視庁捜査一課の刑事・望月彩子と、ベンチャー企業の社長で連続殺人の容疑がかかる日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ替わってしまうという展開で、ネットではその謎をめぐり熱い考察合戦が繰り広げられています。第1話と第2話に散りばめられた伏線やヒントから、謎の真相を推理してみました。

考察1)不思議な入れ替わりの条件と方程式は?

満月の夜、歩道橋の上にいる日高を追ってきた彩子は、彼にもう逃げられないので自首するようにと迫り、日高はそれに反発。2人はもつれあって歩道橋の階段から転げ落ちてしまいました。そして、病院で彩子の目が覚めると、なんと体は男の日高になっていて…。反対に、日高は彩子になっており、追い詰める刑事と追われる容疑者の立場が逆転してしまいます。入れ替わりが判明した直後、高橋一生さんが悪役を演じるときのようなエキセントリックな笑みを浮かべる綾瀬はるかさん。綾瀬さんのような仕草をする高橋さん。お互いになりきった2人の絶妙な演技が評判となりました。しかし、なぜこんな不思議なことが起こったのでしょうか?

第2話では、焦った彩子(外見は日高)がもう一度同じ場所に日高(外見は彩子)を呼び出し、彼と共に階段から落ちてみますが、元の通りにはなりませんでした。そのときも慌てず騒がず、どうやら入れ替わりの方法を知っているような日高(外見は彩子)。彩子(外見は日高)は、入れ替わりに気づいてくれた相棒の八巻刑事(溝端淳平)に相談し、日高が奄美大島に伝わる伝説について語っていたことを知ります。そして、日高は「羽田発奄美大島行」の航空チケットの半券を保管していました。伝説はこういうものです。

「ほんとは月は太陽に、太陽は月になるはずだったんですよ。でも、シヤカナローの花を盗んだから――月は太陽に、太陽は月になった。運命が入れ替わってしまったんですよ。」

ここから推理するに、日高は奄美大島に行って不思議な力を手に入れたか、または入れ替わりの秘術を知ったのでは? いずれにしろその場所に秘密があると考えた彩子(外見は日高)は、第3話(1/31放送)で奄美大島に飛びます。そこで、日高にまつわる意外な足跡をつかみます。

彩子は名字が「望月」なので“月”。日高は“太陽”です。月と太陽を意味する言葉が入った人しか入れ替わりはできないのかも? だからこそ、第1話で自分に対する包囲網が狭まっていることを感じていた日高は、歩道橋で彩子が自分に声をかけたとき、一瞬ニヤリと笑ったのではないでしょうか。また、入れ替わったときは満月の夜だったので、満月も条件に入っていて、それを日高が知っていた可能性もあります。

考察2)そもそも日高は本当に連続殺人犯なのか?

現在のところ、「刑事の彩子とサイコパスな殺人犯の日高が入れ替わった」ということになっていますが、そもそも日高は本当に会社社長を猟奇的に殺害した犯人なのでしょうか?

第1話の殺害シーンでも犯人の顔はクリアに映らず、凶器である石の玉を焼却炉に捨てようとしていた人物も日高かどうかは分かりませんでした。その後、日高が報道発表のされていない「被害者の社長はひとり暮らしだった」という情報を持っていたこと、かつてアメリカの大学にいたときに殺人容疑をかけられていたこと、防犯カメラに事件当夜タクシーに乗ったりレンタルバイク(自転車)をしたりした場面が写っていたことなどが判明し、彩子は彼が犯人だと思い、彩子の先輩である河原(北村一輝)らも「猟奇殺人をやるようなサイコ野郎は(経営者が多い)」という思い込みから日高を捕まえようとしました。しかし、彩子と入れ替わってからも、日高は一度も自分が犯人だとは認めていないのです。

自宅のダンボールに保管していた漫画らしき原稿「暗闇の清掃人Φ」や殺害リスト、殺人現場の写真は決定的な証拠であるようでいて、それを整理整頓して持っていたあたりは逆に犯人らしくないようにも見えます。もしかしたら、日高は犯人ではなく、犯人を観察していた立場なのかもしれません。もし、そうであれば、日高の他に連続殺人の真犯人がいるということになります。それはいったい誰なのか。ネットの考察で一番多く名前が挙がっているのは、彩子の同居人である陸(柄本佑)です。第1話冒頭、社長が殺された日の翌朝、陸が夜通し外出していて朝帰りしたのは犯人だから? 「暗闇の清掃人Φ」という漫画も、便利屋として清掃もする陸に当てはまります。殺害現場の邸宅はきれいに掃除されていましたが、陸も居候している彩子の部屋を進んで片付けるなど、きれい好き。何より大企業トップの御曹司で自分も会社を成功させている日高には金持ちを恨む理由がありませんが、日雇いアルバイトとして働く陸には「大好きなんだろ、金が」と言いながら社長を殺す動機がありそうです。名前の「陸」も太陽や月と呼応する言葉で、なんらかの意味が込められていそう。

金持ちを恨む清掃人という点では、陸の仕事仲間で“師匠”と呼ばれる湯浅和男(迫田孝也)も真犯人候補に。掃除や家具の解体などに長けた彼なら、殺人のテクニックもありそう!?

日高が犯人ではなく、犯人をウォッチしていたと仮定すると、日高の身近にいる人物も疑わしくなってきます。例えば、日高の秘書で大学時代からの友人でもある五木樹里(中村ゆり)が殺害衝動を抱えていたため、日高が心配して行動を見張っていたという可能性も。日高を慕う部下の富樫義貴(馬場徹)にも同じ可能性があります。日高は凶器の石をかばんに入れて持ち歩き、そのうかつさを彩子に指摘されましたが、そのときも「どうしてなんでしょうね」と、他人事のような言い方をしました。

まだドラマ本編に登場してはいませんが、キャストとして日高優菜役の岸井ゆきのさん、日高満役の木場勝己さんが発表されており、年齢からしてそれぞれ日高の妹と父だとすると、この2人のどちらかを日高がかばっている可能性もあります。

考察3)入れ替わり前、日高の中に別人がいたとしたら誰?

さらにネットの考察では「彩子と日高が入れ替わったとき、既に日高の中には別人の魂があったのではないか」という推理がされています。

それが当たっているとすると、彩子(外見は日高)/日高となっていた犯人(外見は彩子)/日高(外見は犯人)という3者が存在することになります。これはややこしい!

その根拠は、まず彩子が言うように日高には「自分の人生へのこだわりがない」こと。さらに第2話、お互いのふりをして生活していくことになった直後、日高(外見は彩子)が化粧をしたのですが、男性にしてはマスカラを着けるなどするその仕草がとても自然だったから。入れ替わってすぐ女性の体に抵抗を持たず陸と寝てしまったのも、もともとは女だったからと考えると、説得力があります。真犯人で日高の体の中にいたのが女性だとすると、現在、人物相関図に載っている女性は、日高の秘書・樹里しかいません。彩子が日高になりすまそうとして「五木さん」とよそよそしく呼んだとき、樹里が何秒間か沈黙していたことも気になります。また、日高と同じアメリカの研究室にいた九十九(読み=つくも・中尾明慶)も怪しい。自分から日高の過去について暴露していましたし、彼が日高の中に入って日本に帰国したのかもしれません。数字の入った名前の人物が多い中でも、「99」と書く名前は意味深です。

いずれにせよ第3話で、入れ替わりのルールについてはある程度のことが判明しそう。予告動画では、日高(外見は彩子)が新しい殺人を犯しているような場面もあり、日高自身が本当に衝動を抱えているのかどうかも明らかになりそうです。

 

ストーリーの進展が気になる第3話は1月31日(日)

日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』 TBS系列 日曜夜9時から放送

 

文/小田慶子

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