韓国より先に日本でスタート、『愛の不時着』展東京会場
さて、そんな『愛の不時着』の世界観を追体験できるのが『愛の不時着』展だ。
東京会場は、JR原宿駅から程近い場所にある新商業施設「jing」。入口では、笑福亭鶴瓶と齋藤飛鳥(乃木坂46)、2種類の音声ガイドナビゲーター(有料)を選ぶことが出来る。鶴瓶は本ドラマの大ファンを公言しており、それを知ったヒョンビンから手紙が送られてくるほど所縁が深い。ちなみに音声ガイドには、その手紙を鶴瓶が朗読している声も収録されているという。まずは音声ナシで、続いてそれぞれの音声ガイド付きで回れば少なくとも三度は楽しめるというわけだ。
場内に入って最初に目の前に飛び込んでくるのは、セリとジョンヒョクの出会いのシーンだ。パラグライダーで飛行中、突然の竜巻によって吹き飛ばされたセリが、大きな木の枝に引っかかっていた場面を完全再現している。傍らには、セリが着用していたパープルのパラグライダースーツも展示されており、すでに心はドラマの世界へと不時着してしまった。
撮影で使用された、ファン垂涎のグッズがたくさん展示
ソウルでのセリの暮らし、北朝鮮の田舎町でのジョンヒョクの暮らしをそれぞれパネル展示した通路を抜けると、ドラマの名シーンをメイキングや未公開カット、小道具などの展示によって多角的に見せる大きなスペースへ。ジョンヒョクが「とうもろこし麺」を作る時に使用した製麺機や、セリの自社ブランド「セリズ・チョイス」が開発したコスメ用品、ジョンンヒョクの車のナンバープレートなど、実際に撮影に使用された小道具に胸が熱くなる。また、セリが匿われていたジョンヒョクの部屋を、可能な限り再現した展示も圧巻。カーペットやガラス扉のついた棚や本、小物なども、全て撮影で使用されたものだという。
また、会場では、韓国のtvNで放送された「愛の不時着」のメイキング番組から、ドラマのさまざまなシーンの裏側を見ることができる。このドラマを通じて実際の恋人同士になったヒョンビンとソン・イェジンが、撮影シーンが進むにつれ、どんどん親密になっているところも見て取れ、ファンの胸を一層熱くさせる。
会場2階には、セリとジョンヒョクそれぞれの人生を個別に見せるコーナーがあり、決して交わるはずのなかった2人の軌跡がどのように重なり、絡み合ったのかを歩きながら体験できる。そして、本展のハイライトといえるのが、韓国と北朝鮮の国境を再現し、それぞれの国の「衣・食・住」のシーンをスチールで展示したスペースだ。「時には間違って乗った汽車が、目的地へ連れて行ってくれる」などドラマで使われた名台詞や、ジョンヒョクが着用した軍服、セリがスイスでジョンヒョクと再会した際に着用していたドルチェ&ガッパーナのドレスなどが飾られており、足を踏み入れた途端に様々な名場面が頭の中を駆け巡る。
そしてラストは、名曲「兄のための歌」が流れるスペース。スイスの湖畔でジョンヒョクが演奏した実際のピアノが展示されており、ドラマを観終わった後に押し寄せてきた感動が再び蘇ってくる。一つひとつの展示をじっくり観ていたら本当にキリがなく、リピーターが続出しているのも納得。この日は平日の昼下がりだったが、女性やカップルを中心にたくさんの人が訪れていた。
気になる公式ガイドブック&プレゼントは次ページに!