小学校受験と比べて、中学校受験を選択する家庭の数は増えます。「受験は高校生からでいいでしょう」と考えるパパ・ママの一方で、わが子を中学校で受験させる人たちは何を狙い、何を望んでいるのでしょうか。今回はHugKumの過去記事などを基に、中学受験に必要な基礎情報をまとめました。
目次
中学受験のメリット
私立中学校を受験をする家庭(子ども)は、そもそも全体でどの程度の割合なのでしょうか? 公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、全国平均で7.4%です。「そんなに少ないの?」と思うかもしれませんが、あくまでも全国平均。
都道府県別に見ると東京都では25%の子どもが、私立の中学校に通っています。次いで高知県が18.1%と高い点は驚きですが、他に高い自治体といえば京都(13.4)・奈良(12.6)・神奈川(11.1)・広島(9.9)・大阪(9.5)と人口の多い大都市圏の地域が来ています。
大都市圏の学校に通う中学生は、10人に1~2人の割合で私立の中学校に進学しているのですね。
高校から入学すると偏差値が上がる学校にも入りやすい
中学校生活を私立学校で過ごすメリットは、何があるのでしょうか?
誰にとってのメリットなのかで判断が分かれそうですが、「子どもの将来」といいつつちょっと親のエゴにも近い基準で考えると、名門校への進学のしやすさが挙げられるようです。
中学受験漫画『二月の勝者 ー絶対合格の教室』(小学館)を読んでも分かるように、高校・大学から名門校に進学させようとすれば、その分だけ競争が激しくなります。
上述したとおりその理由は、中学校までは「受験させなくてもいい」と判断する保護者が一般的だからですね。高校入学からは受験者数がぐっと増え、特に名門校であれば競争が激しくなります。
受験者数の少ない中学校受験であれば、高校受験と比べて受験者数が少ないため、名門校への進学のチャンスが高まるわけです。偏差値についても、同じ学校の中学校入学と高校入学で10程度異なる場合も見られます。
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高校募集をやめた有力な中高一貫校に入れる
そもそも高校受験からの入学を認めていない、高校募集停止の有力な中高一貫校校も目立ってきています。
もちろん子どもを長く囲い込みたい学校側の思惑もありますが、一方で大学入試に対応しやすい、人生の最も大事な時期に一貫して人間形成を図れる、高校から入ってきた新入生と中学校から内部進学してきた子どもたちの学びのペースを調整しなくても済むなどの理由から、高校募集を停止する動きが活発化しています。
もともと高校募集をしていない学校として麻布高校や桜蔭高校など難関校が知られていますが、浦和明の星女子、海城なども10年以上前から高校募集を停止しており、最近では成城などの上位校も高校募集を停止しています。
▼参考記事
中学受験の準備はいつから?
わが子を中学校受験させようと思ったら、中学校の受験はいつから準備をすればいいのでしょうか。
中学受験はいつから本気で準備する?
例えば大手進学塾の公式ホームページには、一般論として3年程度の時間を中学校受験の勉強にかけると好ましいとされています。その意味で言えば、小学校3年生の2月が1つのスタート時期。
確かに一理ある指摘で、小学校4年生になると学校の勉強もハードになります。文部科学省の小学校学習指導要領を見ると、小学校4年生から総事業時間数も980時間に増えます。その時間数は5年生・6年生と変わらず、3年生と比較して社会、理科の授業が35時間も増えます。
小学校4年生から勉強についていけなくなったという声は、インターネット上でもよく聞こえてくる話ですよね。4年生になるちょっと前の余力がある段階でスタートを切って、学校の負担と受験勉強の負担が重ならないように工夫するという考え方も1つです。
偏差値を上げたいなら中学受験で塾はいつから始める?
この3年生の2月に受験勉強をスタートする時期から、首都圏では早々に塾に通わせる家庭も存在します。ただ一方で、小学校6年生の4月が偏差値を本気で気にする時期だと、『二月の勝者 ー絶対合格の教室』(小学館)では語られています。
「遅すぎる」という意見も確実にあるはずですが、子どもの特性・家庭環境などを踏まえて、6年生になるタイミングで塾通いを検討し始める考え方もあるようです。
塾通いなしで志望校に合格する子どももいますし、志望校のレベルの違いで塾の必要性も変わってくるはずです。
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志望校の決め方
塾通いの必要性の有無を考える上でも大切になってくる志望校は、どのように決めればいいのでしょうか。
建学の精神や校風(制服や男女共学かなどを含む)で決める
校風は最大の決め手になります。私立の学校に入れるそもそもの理由は、公立の学校にはない独自の校風・建学の精神があるからだと言えます。
<各私立学校には、多様化する国民のニーズ(需要)に応じた特色ある教育研究の推進が求められており、それぞれが建学の精神に基づく個性豊かな活動を積極的に展開しています>(文部科学省の公式ホームページより引用)
とあるように、社会の変化に対応したニーズに、特色ある教育の機会を提供する場所が私立の学校です。各学校が掲げる教育の方向性を見て、共感できるかどうかは大切な選考ポイントです。
通学距離、学費で決める
建学の精神に優れた学校でも、自宅から遠ければ通わせられません。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、都道府県境を越える越境移動が控えられている世の中でもあります。通学距離を考えても、家から近い学校が理想的になってくるはずです。
学費も一緒です。HugKumの過去記事を参照すると、中学校から私立に入れた時の学費(学校教育費、学校給食費、学校外活動費)の合計は、3年間で3,980,799円となります。一方で公立は3年で1,435,662円です。倍以上の金額ですね。
私立の一貫校の高校に入れれば、必然的に私立の学校に進むので、3年間で学費(同上)の合計が3,120,504円となります。公立の場合は3年で1,352,586円ですから、同じく倍以上です。
子どもが1人ではなく、2人・3人となれば、学費はさらに膨らみます。この金額は平均的な金額ですから、私立学校の中でも学費が高い学校の場合は、さらに学費が大きくなります。
私立学校に通えば、友達との比較でわが子が高額な持ち物を欲しがるという話も取材を通じて聞こえてきました。親同士の交際費もあります。現実的に賄えるのかどうか、冷静に考えたいです。
▼参考記事
大学付属校や大学進学率で決める
高額な授業料を支払って私立の学校に入れる以上は、将来的な進学の成績も保護者としては本音として気になってしまいます。
実際に大学入試改革を踏まえて、完全中高一貫校のほうが対応しやすい、6年間をかけてじっくり受験対策ができるというメリットを、高校募集を停止した学校側は主張しています。その主張が本当に正当なのか、卒業後の大学進学実績を1つの参考にしてみてもいいのかもしれません。
また、大学附属であれば中学校→高校→大学といった内部進学コースも見えてきます。中学校受験で入った生徒が、どの程度の内部進学率で大学まで進んでいるのか、併せてチェックしたいです。
現在40歳前後のパパ・ママが子どものころ、具体的には1990年ごろには、中学受験ブームが到来しています。
そのころ私立中学校を受験していなくても、同級生に受験をした人が居るはずで、その際に名門校・進学校の名前を耳にした記憶があるはずです。
30年近くが経った今、競争の激しい首都圏でかつて名門校・進学校だった学校の評価が大きく落ちていたり、逆に評判の悪かった学校が名門校としての実績を残しているケースもあります。
単純にネームバリューやイメージだけでなく、客観的な最新の情報を集めてみるといいはずです。
中学受験のための塾の選び方
受験勉強がスタートする3年生の2月、あるいは偏差値を本格的に気にしはじめる6年生4月前後が、塾通いを始める1つの目安だと書きました。実際に塾を選ぶ際には、どういったポイントを見ればいいのでしょか。
費用と距離で選ぶ
学校の通学と同じで、無理なく通える塾なのかを考える必要があります。4年生からは授業時間も増えます。大手進学塾の公式ホームページによれば、移動に時間のかかる塾の場合、学習時間や子どもらしい時間が削られてしまう心配もあるみたいです。
地方に暮らしている人の場合は、近場で通えるという条件だけで塾が絞り込めるはずです。
また費用についても、受験勉強を始める4年生のころから3年間も通わせれば、合計で国産の新車購入費用と同程度になる場合もあります。経済的に可能なのかどうか、志望校のレベルとの関係で本当に塾に通わせる必要はあるのか、冷静に判断したいところです。
中学受験の合格率、塾ランキングで比較して選ぶ
大都市圏、地方でも県庁所在地に暮らしている人の場合は、通える距離に塾が豊富にあります。
「早稲アカ」、四谷大塚、サピックス、日能研など、全国区の塾が教室を各地に展開していますし、地場の塾も教室を開いています。その中から塾を選ぶ際には、やはり合格実績を参考にせざるを得ません。。
志望校の合格率は、直接的な因果関係があるとまでは言えないものの、講師の質、サポート体制、指導法、教材の質、カリキュラム、サポート体制などの良さを判断する1つの基準になってくれます。
塾生の何割がどこに入学したのか、わが子の志望校には全生徒の何割が合格したのかという合格率に注目したいですね。幾つかに絞り込んだら、いよいよ体験入塾で子どもに合う塾を探しましょう。
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塾に通わない場合の勉強は?
塾に通わない場合、どのような代替手段があるのでしょうか。
家庭教師
例えば地方の郊外に暮らしていて、子どもが無理なく通える範囲に塾がない場合は、家庭教師を招くという選択肢もあります。
大手進学塾が公式ホームページで「通いやすさ」を塾選びのポイントに挙げているように、小学生に通塾は負担である場合が多いようです。
大手進学塾から一流の講師をヘッドハンティングして、「プロ家庭教師」を派遣してくれる企業も中学受験の世界にはあります。
授業料・合格率の不透明さといった問題もあるようですが、体験授業を通じて納得できる家庭教師を探したいですね。
おすすめの問題集・過去問で問題傾向を学び、対策する
志望校のレベルにもよりますが、市販の参考書と家庭のサポートで中学受験に成功する子どもも、もちろんいます。
合格体験記はインターネット上のQ&Aサイトやブログで、数多く公開されています。逆に大手の進学塾やプロ家庭教師を頼ったけれど、子どもとの相性が悪く、子どもが伸びない・疲れているなどケースも見られます。
親子で学ぶ、親が子に指導する難しさは当然ありますが、合格体験記を学び、親自身が市販の参考書を使って導いてあげる手も考えられます。
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中学受験する子の勉強時間ってどのくらい?
進学塾に行くにせよ、プロ家庭教師をお願いするにせよ、市販の参考書で挑むにせよ、勉強時間は確保しなければいけません。中学受験をする子どもたちは、どの程度の勉強時間を確保しているのでしょうか。
中学受験に向けた学年別の勉強時間(平日と休日)
受験の有無に関係なく、小学生の理想的な受験時間は「学年×10分間」と一般的にされています。
<よく言われているのが、「学年×10分」、「学年×10分+10分」、「学年×15分」などです>(新興出版社のホームページより引用)
受験が視野に入ってくる小学校4年生の場合は「学年×10分」ではなく、「学年×15分」で毎日60分(1時間)程度の勉強時間でいいのかもしれません。5年生は75分(1時間15分)です。
しかし大手進学塾や個別指導塾の公式ホームページ、塾講師の個人ブログなどでは、異なる見解が見られます。私立中学校を受験する子どもたちの理想的な勉強時間は、6年生の平日で3時間(1週間で合計21時間)とされているケースが目立ちます。休日になると1日6時間の勉強が理想ともされています。
「学年×15分」で言えば、6年生は90分(1時間半)でいいはずですが、志望校のレベル・子どもの小さいころからの積み上げなどを踏まえ、調整すればいいと考えられます。
中学受験の勉強時間、夏休みは?
夏休みは休日扱いです。大手進学塾や個別指導塾の考えで言うと、毎日6時間の勉強が必要になります。
一方で「学年×15分」理論に立てば、毎日1時間半の勉強を集中してこなす計算になります。
どちらが正解なのかは、目指す学校のレベル、その子の能力、育った家庭環境で異なってくるはず。
大手進学塾の栄光ゼミナールが行ったアンケート調査では、6年生の夏休み後になると、平日でも3~5時間の勉強時間を確保している子どもが大半を占めている様子です。当然、学校のない夏休みはそれ以上の勉強時間が予想されます。
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中学受験の入試科目
受験時間についての情報をまとめてきましたが、中学入試ではそもそも何教科の勉強が必要なのでしょうか。
2科目または4科目が一般的
中学受験の入試科目は学校によって当然違います。国語・算数の2科目を課す学校もあれば、国語・算数・理科・社会の4教科を課す学校もあります。難関校と言われる学校ほど、一般的に4科目の試験になると考えられます。
一方で近年の首都圏にある一貫校では、1科目受験で入れる学校も目立ってきています。この場合の1科目とは算数で、進学校ほど算数の力に優れた子どもを確保したいという傾向があるみたいですね。例えば巣鴨中学校(東京都)には、算数1科目で受験できる算数選抜コースがあります。
入試科目に英語が含まれる学校も
首都圏の中学校受験では、英語を入試科目に加える動きも目立ってきています。英語を試験に入れる学校では、国語、算数、英語と3教科を入試科目に選ぶ学校が多いようです。例えば慶應義塾湘南藤沢(神奈川)、広尾学園(東京都)などの上位校でも、その動きは見られます。
中学受験の情報を知る方法
仮に子どものころ自ら中学受験を経験したパパ・ママであっても、中学校受験に関する情報は古びている可能性が高いです。わが子に受験をさせよう、わが子が受験したいと言い始めたら、最新の情報をさまざまな情報源で知っておきたいです。
口コミサイトで知る
受験に関する口コミ・体験記を知りたいなら、まずは有名な『インターエデュ・ドットコム』でリアルな書き込みをチェックする手があります。
感情的な言い合い、信ぴょう性に欠ける書き込み、思い込みの情報提供、塾関係者による書き込みも中には含まれていますが、忖度(そんたく)のない中学受験に関する情報も集まっています。まずはチェックしておきたいサイトです。
一般の中学受験ブログをチェックする
まとまった情報を読みたいと思ったら、中学受験に関する個人ブログも大変参考になります。
個人と言っても塾講師(元塾講師)が個人で運営しているブログから、普通の親が運営している合格体験記もあります。
例えばAbemaブログなど大手ブログサイトで「中学受験」と調べると、人気ブログが出てきます。その中からわが子と自分の家に合いそうな情報を見付けて、一通り読んでみるといいかもしれません。
早稲アカ、サピックス、日能研など中学受験塾のブログで知る
中学受験で定評のある進学塾も、受験に関する情報を惜しみなく公開しています。もちろん自分たちの塾に通わなくてもいいと思わせる情報は出てきませんので、公平性には欠けますが、参考にはなる話はたくさん見られます。自社の宣伝を兼ねた要素も強いですが、合格体験記も多く掲載されていますので、参考になります。
参考サイト
早稲田アカデミー「合格体験記」
四谷大塚「親子の合格体験記」
コロナ禍での中学受験、どうなる?
現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、各業界に大きな変化が生まれている時期です。教育界も一緒ですが、中学受験にはどのような影響が出ているのでしょうか。
中学受験へのコロナの影響は?
新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年度の中学受験は受験者数が大幅に減ると予想されました。経済的なダメージを追う家庭も多いため、学費の高い私立への受験を回避する人が増えると予想されたわけです。
しかし日能研『「首都圏」入試分析ブック2021』によると、むしろ2021年度の受験率は大幅にアップしています。
その理由は公立学校のデジタル化の遅れ・授業の停滞が、新型コロナウイルス感染症の拡大で露呈してしまったからだとも言われています。デジタル化の対応については、私立の中学校の方が圧倒的に優れていたというデータもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響が長く続き、多くの人の暮らしへの影響がより深刻化すればまた状況は変わってくると予想されますが、少なくとも2021年は予想に反して、受験者数・受験率ともに前年度比で増えた状況があります。
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もしも中学受験に失敗したら
受験にはいい面もありますが、子どもに大変な負担を課すのですから、デメリットもあるはずです。例えばすべり止めの学校にも受からない、受験で「全滅」する可能性もあります。
世の中には常に最悪の事態を想定しなければいけないという先人たちの教えも、受験業界に限らず存在します。受験に失敗した際のアフターフォローや心構えには、何があるのでしょうか?
中学受験失敗で公立に通う場合
情報サイト「中学受験ナビ」に、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』(みくに出版)の著者・田中純さんのインタビュー記事が載っています。
その中で中学受験失敗時の保護者の心構えが紹介されています。ポイントは合否の結果ではなく、「親子でやり切った」という点に目を向けた声掛け・寄り添いにあるといいます。
結果だけに目を向けると、無駄だった・失敗だったという発想になりますが、小学校のある時点から結果に向かって何年間も準備し、最終的に受験まで家族でやり切ったわけです。その道のりと努力をお互いに祝福する態度が、次の一歩の支えになるみたいですね。
不登校、うつは大丈夫? 先輩ブログや専門家に学ぶ心配なサイン
受験ストレス・受験うつの診断を得意とする本郷赤門前クリニックの公式ホームページには一方で、入試に落ちた際に注意したい子どもの心配なサインが紹介されています。
分かりやすい判断ポイントとして、入試の結果が出て1週間が経過しても、親などへの責任転嫁が続く場合は要注意だとの話。
受験に失敗した家庭のリアルな声は、他にもQ&Aサイトや掲示板にたくさん掲載されています。
すべり止めの学校しか受からなかった子どもが「今さら公立中学校には進めない」と、通学に1時間以上かかる学校に進学した話や、逆にあっけらかんと公立学校に進み、持ち前の勉強習慣を生かして公立の中学校でトップクラスの成績を収め続けたという例もあります。
さまざまなケースを、保護者としては事前に知っておくといいのかもしれませんね。
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中学受験のまとめ
中学受験に関する情報をまとめましたが、いかがでしたでしょうか? 勉強時間、塾の有無、入試科目など、平均的な話を書きましたので、これらの情報を基に、わが子・家庭事情・家庭環境を考えながら、個別の道のりを探りたいですね。
文・坂本正敬 写真・繁延あづさ
【参考】
※ 私立中学校に通う割合はどの程度? – 生命保険文化センター
※ 都内の有力中高一貫校、相次ぐ高校募集停止 中学受験シフトに拍車? – EduA
※ 中学受験はいつから準備?塾に通う時期や保護者が意識すべき点 – 明光義塾
※ 親世代とは大違い”首都圏名門私立”の凋落 – プレジデントオンライン