【0・1・2歳の発達カレンダー】コロナ禍での予防接種やかかりつけ医の見つけ方も

子育ての悩みや心配を軽減して育児をもっと楽しくするために、気になるお子さんの発達とかかりつけ医についての情報を、ママ・パパから信頼を集める小児科医の森戸やすみ先生にうかがいました。

発達はほかの子と比べないで少し前のその子自身と比べて

つい最近生まれたと思ったら、もうこんなことができる!  と子どもの成長する姿は子育ての励みになりますよね。一方であの子はもう寝返りできる、歩いているなど、ほかの子の成長を見て不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。

発達には、個人差やバリエーションがあります。ほかの子と比べるのではなく、1週間前、1か月前のその子自身と比べてみてください。できることが増えているのであれば、その子のペースで確かに発達しているということです。

発達の流れを知っておけばその時期の関わり方がわかる

発達には大まかな流れがあります。この流れを知っておくと、「今はまだこれができていなくてもいいんだ」と安心できるでしょう。次の章から詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

また、発達の流れを知ると、「握ったものを振るのが好きな時期にはガラガラなど『持つおもちゃ』を」「歩き始めたらたくさん歩ける広い場所で遊ぶ」など、その時期に適した関わり方もわかります。発達に合った関わりが、さらなる健やかな成長につながっていくのです。

誕生から2歳でこんなに大きくなる!

1歳の誕生日を迎えるころには、生まれたときに比べると身長は約1.5倍、体重はなんと約3倍にも大きくなります。生まれて最初の1年に、生涯で最も体が育つのです。

また、1歳の1年間は身長がおよそ1か月に1㎝のペースで大きくなります。2歳の誕生日を迎えるころには「赤ちゃん」という印象は薄れ、すっかり幼児のスタイルに成長した姿を見ることができるでしょう。

0・1・2歳 発達の目安カレンダー

誕生から3歳になるまでどんなふうに発達していくのか、その流れを紹介します。

発達には個人差がありますので、1~2か月程度誤差があっても問題はありません。また、その時期の発達に合わせたおもちゃと、注意すべき危険なポイントも紹介しています。

※青い矢印で範囲を示しているものは、厚生労働省「母子健康手帳(省令様式:令和2年10月1日施行)」を参考に記載。

0・1・2歳 心と体はこう育つ

0歳 首がすわって腰もすわり、視力・聴力も発達して世界を認識する

全身ふにゃふにゃの新生児期から徐々に首がすわって次に腰がすわり、体がしっかりしてきます。視力や聴力も発達して周りのものが見えたり聞こえたりするようになり、おもちゃなど身の回りにあるものに興味を持つようになります。

気になるものに手を伸ばそうとするなど、自分の興味や関心が原動力となって少しずつ体を動かすことで、筋力と神経がますます発達し、寝返りやはいはい、つかまり立ちからひとり歩きへと進んでいきます。

6か月ごろに始まる人見知りは親子間に信頼関係が芽生えた証拠

生まれたばかりのころはまだ人の区別はついていません。授乳やおむつ交換、寝かしつけなど、日々愛情を込めてお世話してくれる人のことを6か月ごろから「自分を守ってくれる人」と認識するようになり、「それ以外の人」と区別がつくようになります。これが、人見知りの始まりです。人見知りは、おうちの人を赤ちゃんが信頼しているという証なのです。

1歳 ひとり歩きで行動範囲が広がり好奇心が爆発する

はいはいやずりばいで行きたいところに自分で行けることを学んだ赤ちゃんは、ひとり歩きでさらに行動範囲が広がり、外の世界への好奇心を爆発させます。

このとき、おうちの人との信頼関係が築かれていると、「ここを離れて外に出ても大丈夫」という安心感を持つことができ、少しずつ外の世界へ冒険するようになるのです。

自分の存在に気づいて自我が芽生え、「自分で」が増える

自分以外の世界を少しずつ広げていくことで、「自分」というものにも気づきます。これが「自我」の始まりです。自我が芽生え始めた子どもは、何でも「自分でやりたい!」という気持ちを持つようになります。このときに生まれた「自分」を大切に育むことが、のちの自立へとつながっていきます。

2歳 自己主張が激しくなり「イヤ!」を連発

2歳前後になると自我がさらに発達して、自分の興味があることをやりたがったり、「自分のことを自分で決めたい」という意識を強く持ったりするようになります。

しかし言語能力が未発達なためそれをことばで表現できず、「イヤ!」という単語で強烈に自己主張をするようになるのです。これがいわゆる「イヤイヤ期」です。

走る、跳ぶなど動きが活発になり公園遊びがさらに楽しくなる

全身を使った動きがさらに活発になり、走る、跳ぶ、飛び降りる、のぼりおりするなど、さまざまな動きができるようになります。公園の遊具などで遊ぶのがますます楽しくなるでしょう。

同年代の子に関心を持ち始める時期でもあるので、公園で出会った同年代の子どもから刺激を受けることも発達につながります。

かかりつけ医がいるメリット

発達の目安がわかっても、「うちの子、大丈夫かな」と心配になることがあるかもしれません。そんなときに信頼できるかかりつけ医がいれば、不安や悩みを相談できます。

かかりつけ医がいるとこんなメリットがあります。

①発達やアレルギーなど気になることを気軽に相談できる

「発達のこの項目がまだできていない」「もしかするとアレルギーかも」など、子育てをする上で気がかりなことがあったとき、信頼できるかかりつけ医がいれば、気軽に相談することができます。

②医師が子どもの普段の姿を把握した上で相談できる

診察の際、その子についてゼロから話すのと、普段の姿を知る医師にいつもと違う点だけ話すのでは、理解度もスピードも異なります。また、きょうだいの病歴や体質など情報が多いほど診察の参考になります。

③予防接種や離乳食の進め方を相談できる

種類が多く、どれをいつ接種すればいいのか混乱してしまう予防接種。かかりつけ医に相談すると、生活のペースに合ったスケジュールを一緒に考えてくれます。悩みの多い離乳食の進め方も、相談できますよ

かかりつけ医の見つけ方

では、かかりつけ医をどのように見つけたらよいでしょうか。ポイントをまとめました。

「小児科」を最初に掲げている家の近くのクリニック

自宅から通いやすいクリニックがいいでしょう。なるべく、「小児科・内科」というように、小児科を最初に掲げているクリニックがおすすめです。

近所にどんなクリニックがあるかは、地元の医師会のホームページでも探すことができます。

予防接種や診察でまず行ってみるのも大切

実際に行ってみるのも大切です。予防接種や診察で行って、医師と話してみて合わないと感じたら、次は別のクリニックに変えても問題ありません。「鼻水が出たらここ、皮膚トラブルはここ」と、複数のかかりつけを持ってもOKです。

子どもを守るためにぜひ予防接種を

予防接種は、治療法が確立されていなかったり、かかると命に関わったりするような大きな病気を予防するために開発されたものです。現在定期接種になっているワクチンはすべて、3段階の臨床試験をクリアした、安全性が高く効果も確かなものばかりです。

実は、新型コロナウイルスの影響で病院に行くのが心配だからと「予防接種控え」が起きており、2020年のワクチン接種率は例年の7割という統計になっています。この状況では、はしかや水ぼうそうなど、感染しやすく致死率や合併症の危険性が高い病気が流行しかねません。お子さんの命を守るために、接種する月齢になったらすぐに受けましょう。

2020年10月から接種間隔が変わりました!

これまでは、「注射生ワクチン」を接種した後は27日以上あけないと次のワクチンを接種することができませんでした。2020年10月からルールが改正され、注射生ワクチンの次に不活化ワクチン、経口生ワクチンを受ける場合は、すぐに接種できるようになりました。

これまでのルールは日本独自のもので、今回の改正で世界の基準と同様になります。ワクチンの接種スケジュールがわからない方は、小児科や地域の保健所で気軽に相談するといいでしょう。

記事監修

森戸やすみ先生

小児科専門医。一般小児科、NICUなどを経て、どうかん山こどもクリニック勤務。著書に『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』『子育てはだいたいで大丈夫』(内外出版社)など多数。

『ベビーブック』2021年7月号増刊「ベビーブックFirst夏号」 イラスト/三角亜紀子 文/洪 愛舜 構成/童夢

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