表参道「yummybooks」がすすめる、食について本気で考える本。

コロナ禍でお子さんとの時間が増えたパパママも多いと思います。毎日3食、作って食べるのって意外としんどい。読者の方へのアンケートでは、お子さんが作ったものを食べてくれない!とか、偏食する。お菓子ばかり食べる、などの悩みが聞こえてきました。そんな時にぜひ。家族で「食」がたのしくなりそうなレシピ本や、食ということを改めて考えることができる本を、表参道のおいしい!本屋さん「yummybooks」店長山本さんにご紹介いただきました。

 

パパママにおすすめ、子どもと食を考える時に読みたい本

お子さんと一緒に読んでいただきたい料理の本、庭で楽しく食育ができる本、食を改めて考える本、3つを厳選していただきました。

「yummybooks」店長 山本哲也さん

『料理はすごい!』『お菓子はすごい!』柴田書店 編

柴田書店/『お菓子はすごい!』『料理はすごい!』

山本さんおすすめポイント

『料理はすごい!』シェフが先生!小学生から使える、子どものための、はじめての料理本

この本を見た瞬間に「あっ!」と思いましたね。4人のジャンルの異なるすごいシェフが、子どもと作るという前提でレシピを考案しているんですよ。食の本をたくさん出している柴田書店さんだからできる本ですね。奇をてらったメニューではなく、一般的なものを作るんですけど、手抜きせず、手間をかけず。プロの目で、子どもが作ってもおいしくできるように考えられているんです。サンドイッチとか、たまごやきとか、豆腐とわかめの味噌汁とか。ルビが振ってあってとてもやさしい本になっています。パパママもぜひ。

【料理を教える料理人】
秋元さくら(モルソー)、宮木康彦(モンド)、笠原将弘(賛否両論)、菰田欣也(4000チャイニーズレストラン)

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『お菓子はすごい!』パティシエが先生! 小学生から使える、子どものためのはじめてのお菓子の本

これも錚々たるラインナップ!超有名なパティシエが教えてくれるんです。レシピは簡単になっていて、市販のお菓子を使ってアレンジしたり、小さなお子さんでも挑戦できると思います。写真の上にあしらわれるパティシエの似顔絵イラストもかわいいです。同じくルビが振ってあるので、小学生なら十分読めると思います。ぜひ手に取ってみてください。

【お菓子を教えるパティシエ・料理人】
菅又亮輔(リョウラ)、捧 雄介(パティスリー ユウ ササゲ)、音羽 明日香(オトワレストラン)、笠原将弘(賛否両論)

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2冊ともパパママも楽になる料理のポイントが学べて、お子さんも楽しく作れる。プロが、読者の笑顔を想像しながらレシピを作っているんだろうなって、よくわかる思いやりある素敵なレシピ集です。ぜひパパ・ママ、料理の時間をお子さんと楽しんでみてください。

『食べられる庭図鑑』 アノニマ・スタジオ

 

良原リエ /アノニマ・スタジオ 『食べられる庭図鑑』

山本さんおすすめポイント

この本は野菜、野草、ハーブ、ベリー、様々な食べられる植物が紹介されています。庭づくりのアイデアもたくさん。野菜の育て方や、その野菜をつかったレシピも。これ一冊で充分!という本です。コロナ禍で、ハイキングやキャンプをされるファミリーも増えていると思いますが、自然のものを楽しむための知識がたくさん詰まった本です。自分で育てて食べてみる体験ってとても大事だと思うんですね。お子さんとぜひ、イチから何かを作って食べるまで、の体験をしてみていただけたらと思います。

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『縁食論 ―孤食と共食のあいだ』ミシマ社

藤原辰史 /ミシマ社『縁食論―孤食と共食のあいだ』

山本さんおすすめポイント

フードロスとか、食に関してはいろいろなことが問題になっています。コロナ禍で一人で食べる、話さず食べる、ということも増えた今、この本は食に対するスタンスを考え直してみようと思う良いきっかけになる本だと思います。昔と違って家庭単位ではなく、個人単位での食への向き合いが増えたと感じています。親は夕飯に白米を摂らないけど、お子さんには出している、とか。家庭内で味の好みの差があって1品多く作るとか。そういう小さな「差」ってありますよね。歴史学の立場から丁寧に紐解かれた内容は、様々な問題提起をしてくれます。自分がどうなるために食べるのか。何を選ぶのか。ご家庭によって様々な食の考え方があると思いますが、別の見方、いろいろな考え方に触れることができる本です。難しくない本なのでぜひ手に取ってみてください。

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本を紹介してくれたのは 山本哲也さん

東京・表参道駅からすぐの「yummybooks」。

パリの街角に来たかのような錯覚。厳選された本たちが並ぶ本棚は圧巻。お子さん向けの絵本から、図鑑、アート、写真集、文芸…店長の山本さんが時間をかけて選書している本はジャンル問わずすべてほしくなってしまう魔法の棚。山本さんの育てるグリーンがさわやか!やわらかい光のさす小径に週末だけ開店するかわいい本屋さんです。見ているだけで幸せになりますよ。

 

yummybooks

表参道COMMUNE内の小径(SHOZO COFFEE側)に週末だけ出来る本屋さん。店長は元書店の店長兼マネージャーで、人文社会から絵本までこだわりの本が揃う本のセレクトショップ。キャラクターデザインはやまだないと先生。週末は近所の人でにぎわうそう。

■東京都東京都港区南青山3-13

■営業日  金土日祝  12:00〜18:00 (雨による臨時休業あり。)

★ instagram        https://www.instagram.com/yummybooks01/

文・構成/HugKum編集部

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