目次
子どものワクチン接種、正直悩みました
低年齢の新型コロナウイルスワクチン接種を子どもに受けさせるか迷っている保護者の方は多いと思います。5月の現在でも、私の周りの保育園のママ友も受けさせている人は殆どいません。
- ・副反応の心配
- ・アレルギーの心配
- ・子どもへの必要性への疑問
- これらを心配している方も多いと思いますし、私も懸念していました。
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自分自身が辛かった副作用
ちょうど、娘の小児のコロナワクチンの接種券が届いた時に、私も三回目のワクチン接種が終わりました。ファイザー社からモデルナ社の交互接種でした。想像以上に副反応がキツく、一週間ほど寝込みました。
季節の変わり目ということもあって、そのまま体調を崩し、結局元の体調に戻るまで、一ヶ月近くかかってしまいました。だから、娘の副反応は本当に心配でした。
普段から話すことが大事
特に第六波の感染者がピークを迎えた2月頃から娘の保育園でも陽性者が毎週の様に出て戦々恐々の日々でした。感染はコロナワクチン未接種の児童のいる家庭内で広がっていると肌身で感じました。
アメリカ人の夫の実家では小児のコロナワクチン接種は日本よりずっと進んでいます。娘の同い年のアメリカの従兄弟達は全員接種済みで、打つのが当然というのが夫のスタンスです。ただ、私達、夫婦二人が納得しない状態で、無理に打つ必要はないとのことで、最終判断は私に任されました。
娘が怖がったり、嫌がる場合は無理強いはしたくはありませんでした。娘にもよく説明した上でどうしたいかも聞きました。ワクチンの話は常日頃からよくしていて、状況を理解しているという事もあり、ママとパパが必要だと思うならするという感じで、すんなり納得してくれました。
突然、「注射を打ちに行くよ!」と言うのではなく、普段からワクチンの必要性やコロナの状況を話しておくのが大事なのだなと思いました。
ワクチン接種を決断をした理由
3月の低年齢のワクチン接種が始まった時点で、東京の感染者数はまだ一万人を超える毎日。娘の保育園でもまだ、陽性者が出ていました。2月のピーク時から一ヶ月ほど自主的な登園自粛はしていましたが、これから長期戦になるとそろそろ限界を迎えていました。
しかし、ワクチンの未接種の娘を保育園に行かせるのは、抵抗がありました。ようやく接種券が届いたときは、正直、不安よりも安堵の方が大きかったです。
ワクチンを打つ理由をリスト化してみた
- ・ワクチンの効果に期待する
- ・子どもでも重症化しないという保証はなくワクチン接種をした方が安心
- ・保育園の陽性者の急増による早めのワクチン接種の必要性
- ・基礎疾患を持つ親族がいる
- ・外国に家族がいて将来的にも海外渡航で必須になる
- ・ワクチン接種を推奨している発表会などの行事に参加したい
こうして、改めてリストにしてみても、打ちたくない理由よりも打つ理由の方が明らかに多いと感じます。
打たない場合のリスクと打つ場合のリスクを天秤にかけ、打つ場合のメリットはデメリットを上回ると判断し、接種をさせることにしました。終息の先が見えない今、打たせるなら早い方が良いという事で、直ぐにワクチン接種を決断しました。
周りで11歳以下の小児ワクチンを受けた人がいない中、副反応など接種に全くの不安がない訳ではありません。判断するにあたって、アレルギーの有無など、かかりつけ医に相談したり、確かな情報元からの情報収集はしました。
反ワクチン派のビラ
実際、ワクチン接種の週に反ワクチン派のビラが入っていたり、会場でもチラシを配っていたり、不確かな情報で不安を煽る様な行動も見られました。子供を守るには何が一番なのかは、情報を見極め、最終判断は自分達でするしかないと思いました。
いざワクチン接種予約!
私が昨年7月頃、都内の成人枠の一回目の新型コロナワクチンを予約した時は一ヶ月先まで埋まっていた争奪戦でした。なので、また予約が困難になるかもしれない覚悟はしていました。朝8時半ぴったりに予約画面をチェックしましたが、まだ十分な空きがありました。それほど、慌てることなく、希望の日付と時間の予約を取ることができたと思います。
ワクチン接種を迷っていたママ友に後日状況を聞いてみると、翌日は予約が埋まってしまい、打たせるかを考える時間もなく予約が不可能になってしまったという声もありました。
3月の一回目の予約開始の時は、打たせたくても予定が合わなかったり、考える時間が足りなかったり、もう少し、余裕があると良いと感じた保護者も多いのではないかとは思いました。更に、二回目の接種とセット予約のみだったので次回の予約との調整にも注意が必要でした。保護者同伴となりますので、特に共働きのご家庭は必ずご夫婦でのスケジュールをすり合わせることが必要になってきます。この時は、週末接種なので夫も休みで、調整がしやすく、我が家では割とスムーズに接種日の調整はできました。
ちなみに現在は、私の住む地区では、決められた曜日に毎週、区の会場で接種が可能です。なので一回目の様に予約が取れないということはないと思います。12歳以上ですと個人院での接種が可能なので、接種がよりしやすいのですが、5〜11歳の接種は限られた区の会場なので、私の自宅からは少々遠い場所になります。第一回目の集団接種会場の方が近所でアクセスがよく、先に打っておいてよかったとは思っています。
接種前に準備しておいたことは?
ともかく、ワクチンの接種前は、出来るだけの準備はしました。一番怖かったのはやはり副反応。また、それがどれくらいになるかが分からないことも不安でした。万が一の副反応や体調不良に備えて、週末と平日どちらも開業している小児科を確認。発熱した場合の往診が可能かの有無の確認も大事です。発熱した場合は、事前連絡で可能との確認を取りました。診療時間外は緊急外来の連絡先をチェック、また自宅に往診可能な医療サービスにも登録しました。
ワクチン接種日前後の予定に余裕を
ワクチン接種前後の予定もなるべく詰め込めないようにしました。万が一の副反応を考え、私はワクチン接種の翌日は、仕事の予定は入れませんでした。夫にも上の子の緊急時に下の子を見てもらえるようにリモートワークで自宅に居られるように調整してもらいました。
一回目のワクチン接種の時は初めてということでかなり神経質になっていたので、念の為、接種の週のプールをお休みしました。
二回目はそこまで神経質になることもないと思い、特にお休みする習い事はありませんでしたが、前後に、旅行などの計画は入れませんでした。
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ワクチン接種前の買い物リスト
- ・鎮痛剤、解熱剤(チュアブルタイプ)
- ・検査キット
- ・体温計
- ・オキシメーター
- ・ゼリー飲料や炭酸水、飲料水
- ・子供が絶対食べる好きな果物や食事
- ・保冷剤
- ・塗るタイプの風邪薬
- ・ハチミツ
- ・子ども用のマスク
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接種当日の直前準備
- ・すぐ寝られるように布団の準備
- ・飲料水、ゼリー飲料などを枕元に用意
- ・副反応でお風呂に入れない場合の洗髪
- ・腕の痛みに備えて前空きで上下分かれた着脱しやすい服
まだ、薬が飲み込めないので、解熱剤や痛み止めはチュアブルのものを念のため用意しました。ただ、子どもに自己判断で薬を飲ませるのは不安だったので、かかりつけ医に相談したところ、子供の服用は医師の指導の元を推奨しているという事でした。
基本は自己判断では使わず、万が一医療機関への受診に間に合わない場合など、お守り代わりという感じです。
- 塗るタイプの風邪薬は、ミントの香りがして、塗ると鼻通りが良くなり、風邪の時などにも重宝しています。子どもたちもこれを塗ると落ち着く様なので、副反応対策用だけではなく、普段の風邪対策にもあるとお勧めですよ。ハチミツは、風邪をひくと娘にあげているのですが、ご褒美用に準備しておきました。
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ワクチン接種当日の持ち物
- ・母子健康手帳
- ・クーポン券(接種券と接種済証)
- ・記載済みの予診票
- ・本人確認書類(健康保険証など)
- ・マスク(子ども用を忘れずに!)
- ・ご褒美のお菓子など
- ・子供が落ち着くおもちゃやお人形
成人と異なるのは小児の予防接種の管理に母子健康手帳が必要な点です。母子手帳の管理は母親がしていることが多いので、父親が同伴する場合は、忘れずに渡してくださいね。本人確認書類も医療行為が必要になった場合、健康保険証が便利とのことです。
出掛けにバタバタしていると忘れがちなのが子ども用のマスク。前日に接種券と一緒に用意しておくといいですね。
一応、ご褒美のお菓子は用意はしておきましたが、娘は元々、通常の予防接種でも注射は平気。普段、検査で病院に行く時も泣く事なく、割と肝がすわっているタイプなのであまり心配することはありませんでした。
ワクチン接種後は子どもの様子に注意
当日は、会場は全く混雑しておらず、誘導もスムーズ。接種後の健康経過を見る待機時間が15分が子供にとっては、ちょっと長かったかなというくらいでした。5歳の最年少で接種に来ているお子さんが少ないということもありますが、泣いたり、動揺しているお子さんはいませんでした。
予防接種自体は他の注射で慣れているので、怖がることなく、素早く終わりました。副反応は腕の痛みがあるということで、娘は左利きなので、右側に打ってももらうのを伝えるのを忘れないように気をつけたくらいでした。
帰り道に公園によって、遊びたがりましたが、すぐに自宅に帰り、家で遊ばせました。帰宅後、食欲もしっかりあり、腕の痛みや発熱など副反応は見られませんでした。副反応対策用に用意したものは殆ど必要ありませんでした。
家の中でも、ずっと元気で昼寝はしたくないと言っていましたが、そのうちゴロゴロし始めて、そのまま寝てしまいました。元気そうに見えていても、疲れは出ていたのだと思います。ですので、なんともなさそうに見えても、接種日はすぐに自宅に帰り、経過観察を続けることをお勧めします。
現在は、あれから一ヶ月以上経ちましたが、ワクチン接種による体調の変化はありません。ワクチン接種を決意してから、準備から二回目の接種を終えるまで、一ヶ月近く、落ち着かない日々が続きました。終わってしまえば、心配し過ぎたかなというくらいですが、何事もなくて本当に良かったと思います。むしろ、娘の副反応より、私が気苦労で倒れそうでした(苦笑)
事前準備は必要ですが、心配のし過ぎも体に良くないので、接種を決めたらあまり考えすぎないことも大事かもしれません。
5歳のワクチン接種を終えて
娘が二回目の接種を終えた頃、感染者数も一万人を割ってきて、ようやく減少傾向になってきたということで、3月末ごろから登園を開始しました。2月は毎週のように出ていたコロナの陽性者も登園を始めてからは落ち着いてほっとしていました。
濃厚接触者に!
しかし、そんな矢先、濃厚接触者に認定されてしまいました。登園を始めたので覚悟はしていましたが、やはりショックでした。
ワクチンは打ったからといっても絶対にコロナにかからない保証はありません。それでも、この時、二回目の接種を済ませているという安心感は大きなものでした。
幸い陰性で再登園が始まり、それ以来は今のところ陽性者は出ておらず、少しずつ日常を取り戻しつつの穏やかな日々が続いています。また、ワクチン未接種だったので、迷っていたピアノやバレエの発表会の参加できることになりました。張り切って衣装も揃えて、練習も頑張っています。
あくまでも任意接種
小児の新型コロナワクチンの接種は、あくまでも任意です。現時点(2022年5月)で、厚生労働省からも努力義務は適用されておらず、この記事も新型コロナワクチンの接種を決して無理に勧めたりするものではありません。
接種するメリットとデメリットを各ご家庭でじっくり考慮し、接種を受ける本人、そしてかかりつけ医とも相談のうえ、ご検討することをお勧めします。
低年齢の小児の新型コロナワクチンの接種体験はまだまだ少なく、不安に思う方も多いと思います。打つとなった時に慌てることのないよう、体験をシェアさせて頂きました。これからワクチン接種を考えている方、打たせる予定の方のご参考になれば幸いです。
▼子どもの新型コロナワクチン接種についての意識調査はこちら
▼新型コロナワクチン小児接種施設についての記事はこちら
文・構成/Sophia