976人に調査「子どものコロナワクチン、接種させるべき?」YES派、NO派の意見や接種状況も

先行きの見えない新型コロナウィルスの感染状況。5歳以上の子どもへのワクチン接種が開始し、ほっとしている方もいる一方で、「子どもに受けさせて本当に問題ないのか」と不安を感じている方も少なくありません。みなさんのご家庭では、子どものワクチン接種についてどのようにお考えでしょうか。アンケートで調査しました。

ママパパ976人に、子どものワクチン接種についてアンケートを実施

そこで今回は、5歳以上のお子さんがいるHugKum読者のママパパ976人を対象に、コロナワクチンへの考えや、お子さんの接種状況をアンケートで調査してみました。(※2022年3月調査 集計対象:HugKumメールマガジン会員/HugKum読者)
「デリケートな話題のため、周りの友人・知人には聞きにくい」という方も多いことと思いますが、「打たせる」「打たせない」どちらにしても、以下でご紹介する各回答へのママパパたちの「考え」が参考になれば幸いです。

お子さんにワクチンを打たせたいですか?

まずお伝えするのは、設問「お子さんにワクチンを打たせたいですか?」に対するご回答。

アンケートの結果では、もっとも多かったのが「打たせたくない」。僅差で次に多かったのが「迷っている」で、「打たせたい」派は先の2つよりは少なめの結果となりました。

「打たせたくない」理由

「打たせたくない」理由として挙がったのは、ほとんどが「副反応」に関する懸念でした。実際にご自身がワクチンを受けた際に副反応が重かったという声や、コロナにかかっても重症化しづらい子どもが副反応で苦しむのは可哀想、といった声が多く見受けられます。

「副反応が自分が酷かったので打たせたくない」(女性・大阪府・子ども3人)

「副反応が分からないから打たせたくない。不勉強なのもあり、よく分からないので打たせたくない。 」(女性・滋賀県・子ども2人)

「かかっても軽症の子供がほとんどのようですし、副反応がよくわからないワクチンを打つのは心配。 」(女性・神奈川・子ども2人)

「迷っている」理由

また「迷っている」との回答には、コロナにも不安がある(打たせたい)一方で、副反応も怖い……と葛藤する意見が寄せられました。中には、打たせるつもりはなかったけれど、感染状況を見てワクチンの必要性を感じはじめているという方も。

「基礎疾患もないので、副反応の症例が集まるまで様子見をしている。」(女性・栃木県・子ども2人)

「アレルギー体質なので、打たせたいが副反応が心配で迷っています。」(女性・大阪府・子ども1人)

「田舎なのでそれほど密にはならないし、必要ないかなと思っていましたが、通っている幼稚園や学校で感染者が目立つようになり、迷っています。副反応がわからないので不安です。」(女性・千葉県・子ども2人)

「打たせたい」理由

「打たせたい」方からは、副反応以上に、新型コロナやその後遺症を懸念する声が見受けられます。
また、周りに受験生や高齢のご家族、医療従事者がいる場合など、コロナに感染する可能性を少しでも減らしたい事情があるご家庭からも「打たせたい」との希望が目立ちました。

「副反応より感染や症状の方が怖いので。」(女性・東京・子ども1人)

「現在17才の子供が4月から高校3年で大学受験なので受けさせたい」(女性・大阪府・子ども2人)

「私が病院勤務でコロナウイルスの患者さんの出入りもあるため、本人が納得すればワクチンを打って欲しいと考えています。 」(女性・宮城県・子ども2人)

「ワクチンを打つか打たないか」子ども自身に聞いていますか?

では、みなさんのご家庭では、「ワクチンを打つか、打たないか」お子さん本人に希望を確認しているのでしょうか? お子さんの反応も含めて、アンケートで聞いてみました。

 

アンケートでは、「聞いて、打ちたくないと言っている」が最も多い結果に。次に多かったのが「聞いていない」で、「聞いて、打ちたいと言っている」が最も少ない回答でした。

「聞いて、打ちたくない」理由は、回答に添えられたコメントでは、圧倒的に「コロナワクチン以前に注射が嫌い」というものが目立ちました。
また、「聞いていない」理由には、「まだ幼く自分で判断できない」というものが多く、「聞いて、打ちたいと言っている」理由には「少しでもコロナにかかる可能性を少なくしたい」というものが散見されました。

以下に、みなさんからの回答に添えられたコメントを引用します。

「本人と話をして迷っている様子。ワクチンを打ったからといって自由に出かけられるわけでもないし、マスクがなくなるわけでもないので子どもにメリットとデメリットを説明するのが難しいなと思っています。」(女性・宮城県・子ども2人)

「打つのは自由だが必要だと話している。」(男性・大阪府・子ども1人)

「コロナワクチンがどうとかは理解しておらず、単に注射を嫌がっている」(女性・長崎県・子ども1人)

「聞いているが、メリットデメリットの双方で迷っている。」(男性・北海道・子ども1人)

「打ちたくないけど少しでも抗体が体の中に出来て少しでも心から安心感を持てるなら打つと言っている」(男性・神奈川県・子ども1人)

お子さんのワクチンの予約&接種状況は?

最後にお伝えするのは、みなさんのご家庭でのお子さんのワクチンの予約・接種状況です。

アンケートに寄せられた回答でもっとも多かったのは、「ワクチンの接種券は届いた」で、次に多かったのは「まだ何も届いていない」というもの。
その次に「ワクチンを接種した(1回目、2回目問わず)」が多く、「ワクチンを予約した」という回答も散見されました。

また、以下にコメントを引用するように、「その他」には「上の子と下の子とで接種状況が違う」というものと、「予約が取れない」というものがありました。
もっとも多かった「ワクチンの接種券は届いた」の回答としても、「打たない」ので放置しているという方と、「打ちたいが予約が取れない」のでこの回答を選んだというものが含まれているかもしれませんね。

「上の子は2回接種済みだが、下の子は接種券だけは届いている」(女性・東京都・子ども2人)

「上の子は2回完了、下の子は予約が取れずまだ」(女性・北海道・子ども2人)

家庭の事情や子どもの健康状態は人それぞれ。悩ましい場合は医師に相談を。

判断がなかなか難しい子どもの新型コロナワクチンの接種。「受験生や高齢者がいる」といったご家庭の事情や、お子さんの健康状況はそれぞれ異なるため、接種することで得られるメリットと、起こりうるリスクを検討する必要があります。どうしても判断できなかったり悩ましい場合は、ご家庭だけで抱えずに、医師に相談しましょう。

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構成/HugKum編集部 文/羽吹理美

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