保育園に入園式はあるの?
そろそろ桜の季節。我が子が保育園に入園するという保護者も多いのでは。そこで気になってくるのが、入園式はあるのか、ということ。どんな内容で、どんなものが必要なのか、初めてであれば分からないことだらけですよね。そこで、1〜5歳の子を持つワーキングマザーのみなさんにアンケートを実施。保育園の入園式について教えてもらいました。
Q.保育園の入学式はありましたか?
結果は、約56%の人があったと回答。なかった人は23.7%でした。入園式がある方が多数派なんですね。
保育園の入園式はいつ?
仕事をしているママ・パパにとって、入園式の日取りは仕事との兼ね合いもあるので、重要事項。なるべく早めに知りたいですよね。
多くの保育園では4月1日
保育園では、保護者の仕事上、4月1日から預けることが多いため、入園式も同日のことが多いよう。平日なことも多いので、仕事の都合をつけておくようにしましょう。
ただ、入園式自体がないことも少なくありません。エッセンシャルワーカーの保護者などはどうしても時間のやりくりができないこともあり、働く共働きのママ・パパが多いからこそ、しないという選択肢もあるのでしょうね。
途中入園の場合
年度の途中入園も保育園では多いですが、その場合には残念ながら入園式はなしなことが多いよう。そんな場合にも、クラスでささやかに子ども同士の入園祝いはあるのでは。
保育園の入園式当日の流れ
保育園の入園式の流れはどんな形なのでしょう。
入園式はどのくらい時間がかかる?
園によって異なりますが、入園式のあとに仕事に行くという人も多く、また子どもたちの集中できる時間もまだ長くないため、1時間ほどで終わるところがほとんど。短時間で終わらせる園が多いようです。
入園式は何をするの?
園長先生のお祝いの言葉
基本的には園長先生のお祝いの言葉がまずあります。園はどんな保育方針なのか、子どもに対する姿勢が聞ける機会になるのでよく聞いておきましょう。
5歳・4歳クラスの合唱など
上級生の児童がお祝いの意味を込めて、歌を歌ったり、言葉をかけることで、新しく入る園児をお祝いします。保護者が見ると、自分の子と比べてここまで成長するんだ、とびっくりするはず。
式後の流れは?
写真撮影
式後は、集合写真を撮ることが多いようです。お子さんが小さい場合は自分の子を抱っこしての写真撮影することも。
先輩ママパパの体験談
ここで保育園の入園式を体験したママ・パパ達にアンケートを実施。リアルな声が挙がってきました。やはり園の教育方針によって、特色のある儀式があるところも。また、園児の集中力は短いので短時間で終えることが多いようですね。
「ホールで入園する児童の点呼と先生達の紹介、理事長の挨拶、サプライズ演出が手短に行われ、楽しい雰囲気で子供たちが飽きてしまわないようにされていた」(30代・埼玉県・子ども2人)
「キリスト教の保育園なので、みんなで集まって礼拝、歌を歌う、などをしました」(30代・京都府・子ども1人)
「お寺さん経営の保育園でしたので、お坊さんが出てきました(園長先生のお父様)。仏教の教えを加えながら、お祝い言葉をいただく流れでした。園長先生と一緒に、園児と親御さん全員で記念写真を撮りました。常時正座で泣く子もいましたが、厳かな雰囲気でした」(30代・東京都・子ども2人)
「コロナ禍だったため簡易的なもので、園長先生のあいさつと先生たちの紹介、先生たちの歌でした。 遊戯室に集まって行いました」(30代・長野県・子ども1人)
保育園の入園式にふさわしい服装
保育の入園式にはどんな服装をしていくのがいいのでしょうか。まだ小さな子たちを預けるのだからこそ、気にするポイントがいくつかります。
子どもの服装
動きやすい服が基本ですが、いつもより少しおめかしというパターンが多いようです。4月は外はまだ肌寒いですが、園の中は案外暖かいもの。脱がせにくい厚着は避け、カーディガンやベストなど、温度調節のしやすい上着が1着あると便利。
最近では、乳幼児向けの動きやすい素材でできているオシャレ服も増えていますので、子どもの年齢に合わせて選んであげましょう。
ママの服装
ママの服装は子どもの面倒を見やすい服がベスト。動きやすいパンツスーツや、かがみやすいワンピース、セットアップがおすすめ。かっちりした入園式が行われることは少ないので、かしこまったスーツなどを購入する必要はないはず。普段使いにもできるようなワンピースもいいですね。また、普段着ているものにコサージュやアクセサリーでポイントをつけるのもおすすめ。仕事の都合でビジネススーツを着用する場合は、インナーを女性らしいものにしたり、取り外しのできるコサージュを付けたりすると良いですね。
パパの服装
パパの服装はスーツが基本ですが、こちらもかっちりする必要はなく、ジャケットを羽織ったビジネスカジュアルでも好印象。ママと同じように子どもの面倒を見やすい服装にするのがベストです。
入園式当日の持ち物
当日に持っていく物は具体的に指定されることは少ないので悩みますよね。これがあると便利、というものをご紹介します。
おむつや着替え
飲み物や着替え、おむつ、汚れた場合の洋服を入れる袋など、お世話グッズ一式は必ず忘れないように用意しておきましょう。いつ何があるか分からないので、1セット分は取り出しやすいようにまとめて入れておくなど工夫しておくと便利です。いつもと違う雰囲気の中で子どもがお漏らししてしまったり、吐きもどしてしまったりすることも。園にいれば保育士さんが手伝ってくれるかもしれませんが、園に到着する前にそういったトラブルが起こることも想定し、準備しましょう。
おもちゃや絵本
保育園の入園式は、子供にとっては退屈に感じることも。そんな時のために、あやすおもちゃや子どもの好きな絵本をバッグに忍ばせておくと安心です。
筆記用具
つい忘れがちなのが筆記用具。入園式では、今後の園生活に必要なあれこれが伝えられるので、ペンとメモ帳を持っておくと安心です。
スリッパや外履きを入れる袋
ママとパパは園で履くスリッパを持っていくようにしましょう。またその際、履いてきた外靴を入れる袋も必要になります。また、園庭を傷つけることになるので、先の尖ったヒールなどは避けましょう。
サブバッグ
書類がたくさん配布されるので、ごちゃごちゃにならないよう、クリアファイルと書類を入れるバッグを持って行くのがオススメ。
カメラやビデオカメラ
子どもの初めての入園式、記念すべき瞬間をぜひカメラに収めてあげてくださいね。パパとママとで事前に動画・写真と役割を分担しておくのが良いですよ。またカメラの充電は忘れずに!
保育園入園式でのマナー
保育園の入園式では、はじめましてのママ・パパ、先生にたくさんお会いしますよね、そんな時にちょっと失礼なことをしてしまうと、第一印象がよくありません。そういったことを避けるためにも最低限のマナーには気をつけましょう。
動画撮影
前の方の席で動画を撮るためにカメラを構えるのは、後ろの席の人に対して失礼。動画を撮りたいのであれば、後ろの席を選ぶようにしましょう。
我が子に声を掛ける
ついついかわいい我が子に、前に出てほしくなったり、写真を撮るのに目線が欲しくなったりしますが、声を掛けたくなるのは他のママ・パパも同じ。他の子の注意力も下がってしまうので、やめておきましょう。
我が子の新たな記念日には準備万端で
初めての入園式は新生活への第一歩!まだまだ手元に置いておきたいような可愛い自分の子がママ・パパのいない世界へと踏み出す記念の一日です。子どもにとってもママやパパにとっても良い思い出になるよう、抜かりなく準備するようにしましょう。
文/松川麗 構成/HugKum編集部