内壁セルフ塗装は意外と簡単
本当に業者に頼まなくても自分で壁のペイントが綺麗にできるの…?と不安に思う方も多いと思います。筆者も実際に自宅の壁をセルフペイントしていますが、そういった作業が得意なわけではない自分でもきれいに仕上げることができ、なにより予想以上に手軽だったので驚きました。
ネットで壁紙用のペンキを検索すると、必要なものが全て揃ったスターターセットや塗り方のレクチャー動画などもあり、何を準備すればいいのかわからない初心者さんでも安心して始めることができます。
ママたちのセルフペイント実例集
自分の理想の部屋を実現するのに最も重要なのはペンキの色選び。部屋の仕上がりを想像し、どんな色にしようかな…と悩む時間も楽しいもの。ここからは自宅の壁をこだわりのカラーへと塗り替えたママたちのお部屋を紹介していきます。
壁色とインテリアの組み合わせを考えるのも楽しい
浦山麻友子さん/10歳男の子、8歳女の子のママ
「マンションを購入した時に子ども部屋をアクセントクロスにしたくて、当初は壁紙を貼る予定だったものの、ペンキの方が色みが豊富で何より自分で塗って部屋を創りあげていく感じが楽しそう!と思いセルフ塗装をすることに決めました。イマジンウォールペイントから出ている夏水組セレクションの『ヴェール・ドゥ・グリー』を、サンプルは取り寄せずネットの画像だけで直感で購入。友人と2人で塗り、2度塗りして乾かす時間も含めて4時間ほどで完成しました。塗りムラもなく、思ったよりも簡単で楽しく作業できました」。
「元々トイストーリーの子供部屋に憧れていて、Room Clipや海外の子供部屋を参考に子どもの性別を問わないくすんだブルー系をセレクトしました。画像右のストライプの壁はカモ井加工紙のインテリア用マスキングテープを使用。ペンキを塗るよりさらに手軽でインテリアのアクセントに最適です」。
子どもと相談して決めた壁色だから愛着もひとしお
山本愛さん/10歳・8歳女の子、2歳男の子のママ
「娘たちが喜ぶ空間を作りたくて5年前に子ども部屋の壁全面を塗りました。素敵な内装のショップなどを参考にしつつ、子どもの意見も取り入れながら色選び。サンプルを3種類くらい取り寄せて、その中で1番気に入った色に決定しました。イマジンウォールペイントの『モーニングミスト』はインテリアの邪魔にならない優しい色で、照明や置く家具によってグレーっぽく見えたり水色に見えたりとニュアンスが変わるところがお気に入り。1人で半日ほどで塗り上げたけど天井はすごく大変でした。でも子ども達が大喜びだったし、娘の友人も遊びに来るとみんな褒めてくれるんです」。
「玄関の靴棚は1年ほど前にペイント。こちらは万が一気に入らなかったら塗り直せばいいか、と軽い気持ちで子ども部屋のペンキと同じメーカーの『アイドロ』という色をサンプルなしで注文。シックだけど女性らしさを感じるカラーで壁とのコントラストも◎。雰囲気がガラッと変わって家族も気に入ってくれています」。
その時の気分でシーズンごとに塗り替え!
西岡さあやさん/8歳男の子のママ
「アメリカに住んでいる叔母の家に遊びに行った時にアメリカンハウスを見て影響を受けたのがきっかけで、自分たちで家を建てる時に全てペンキで塗れる家にしました。家具を変えたりはなかなかできないけど壁は塗り替え自由なので、その時の気分で気になる色を選び、季節の変わり目ごとに塗り替えを楽しんでいます」。
「我が家で使用しているペンキはFARROW&BALLかHipのもの。Pinterestやインスタグラムで海外インテリアの色の組み合わせを参考にすることが多いです。リビング全体を塗る時は子どもにも手伝ってもらい家族3人で1日がかり、リビングの正面壁のみの時はいつも1人で2時間ほどでやっています」。
「玄関は約1時間半で仕上がります。息子も毎回「いい色だね」と言ってくれるし、塗り替えの際にはどの色が良いか意見をくれたりもします」。
「色が部屋に入るだけで気分が変わり、自分の家がさらに好きになります。もっと日本人も色を自由に楽しんだらいいのになぁ…、といつも思っています」。
やさしい色みで落ち着く空間に…
古川美樹さん/14歳、9歳女の子のママ
「今の家に住んで5年ほど経った頃に、気分転換がしたくて壁の色を塗ってみようと思い立ちました。ネットショップの壁紙屋本舗でサンプルを取り寄せ、白い紙に塗っては壁に貼るというのを理想の色に出会えるまで何度も繰り返しました。海外のグリーンの蔦が張りめぐった雰囲気のある家の外壁のような落ち着いた色みに惹かれ、最終的にイマジンウォールペイントの『砂漠の砂』というカラーに決定。子どもたちも「新しいおうちみたい!」とすごく喜んでいました」。
「寝室兼夫の書斎の壁色は白・黒・青のペンキを混ぜて、夫と一緒に気に入る色を作りました。こちらは2人で塗って、2度塗りで2時間ほどで完成。仕事部屋と寝室以外にもリビングやキッチンなど複数箇所の壁を塗り替えています。慣れるまでは塗り始める前の養生貼りなどの下準備が苦手だったけど、今では手慣れたもので職人のようにこなせます(笑)」。
カラー選びは勢いも大事!
鈴木美奈子/11歳女の子、9歳男の子のママ
「一昨年、緊急事態宣言が出ていて家で過ごすことが多かった時にリビングを変えたい、と思い壁を塗ろうと決めたのですが、塗る場所や色に迷いすぎて決めきれず行動に移せないまま2年が経過。今年に入り友人の家に遊びに行ったら子ども部屋を素敵に塗っていて、それに刺激を受けて再びやる気に。イマジンウォールペイントのサンプルを8種類くらい取り寄せたけど、結局その中のどれでもない『RoRo』という色をいきなり頼んで塗りました。結果思い通りの色だったし、家族からの評判もとてもよかったので満足です」。
「そしてつい最近、朝から反抗期娘と喧嘩をしてむしゃくしゃしていて、何か作業に打ち込んで気持ちをリセットしたい……そうだ、玄関の壁色を変えよう!と突然思い立ち、ホームセンターへ行きペンキを調達。そのまま勢いで一気に塗り上げました。暗すぎない色みのスモーキーなグリーンがお気に入り。ペンキを塗る作業はひたすら無になれるので、モヤモヤしている時におすすめです(笑)」。
壁色チェンジは、思ったよりも手軽で気分転換にぴったり
髪型を変えておしゃれを楽しむように、家の壁色も自在に変えて暮らしをより楽しむ。生活の基盤となる自宅をよりお気に入りの空間へとアップデートすることは、日々のモチベーションアップにも繋がりますよ。
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文・構成/鈴木美奈子 構成/HugKum編集部