Twitter発信のきっかけは、東日本大震災
「警視庁警備部災害対策課」は、地震や豪雨などの災害が発生した際に警察として必要な対策を実践する部署。災害が発生した時には、迅速な救助活動はもちろん、必要な情報収集や部隊支援活動を行います。そのほかにも、私たち一般市民が防災力を高めるための様々な活動を行っています。
警備部災害対策課が、Twitterを始めたきっかけは2011年3月に起きた「東日本大震災」。当時、インターネットに被災者の不安を煽る沢山の「デマ情報」があふれたことを受け、本当に正しい情報をタイムリーに発信するためにSNSの活用に踏み切ったとのこと。SNSの中でも、拡散力の大きさを見込んでTwitterが選ばれました。
30名ほどの課員が輪番制で交代に発信
発信内容についての取り決めは「災害や防災に関連すること」のみ、だそうで
「災害時に役立つ高密度ポリ袋を使ってホットケーキミックスで1歳の娘のおやつ作りに挑戦」
「妻から『避難所で私の洗濯物をどのように干すの』と言われて「女性用ハンガー掛け」を作った」
など、生活感あふれるほほえましいtweetもしばしば。どんな担当者が発信しているのかと思いきや、30代~50代の30名ほどの課員の方々が輪番制で担当しているそう。
2012年12月から始まった、災害対策のプロが発信する様々な視点の情報は大きな支持を集め、Twitterのフォロワーは現在89万人を超えるまでになっています。
子育てファミリーなら知っておきたいアイディアいろいろ
トイレットペーパーの芯を抜いて防災袋に!
大きく話題になったtweet。目からウロコの活用法ですよね!
トイレットペーパーは、通常外側から使いますが、芯を抜き真ん中から引き出して使うこともできます。そうすると、バッグ等に入れたままコンパクトに使えるので外出等にも便利です。我が家では、避難先のトイレ等で困らないよう非常用持出袋に入れています!身近にこんな「なるほど」がありました。☺ pic.twitter.com/soP0WKmiy5
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 20, 2022
食パンの袋は捨てちゃダメ!
これも最近バズりました。こんな使い道があるんですね。もう捨てません!
食パンの袋がいざという時に役立つことを初めて知り、今まで捨てていたことにガッカリ(T_T)。食パンの袋は素材がポリプロピレンで作られており、生ゴミなどの臭い漏れを防ぎます。また、クシャクシャに丸めて洗剤を付ければ、スポンジにもなります。こんなところにも「なるほど」を発見しました(*^^*) pic.twitter.com/J3pItTMSp5
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 2, 2022
紙おむつが簡易トイレに
トイトレ終わっても、余っていたら処分はしないでおきましょう!
子供が成長して使わなくなった紙オムツを、簡易トイレに代用できるか試してみました。その結果、1ℓの水を入れても全く漏れませんでした。成人の平均的な尿の量は、1回200㎖~300㎖と言われているので、充分トイレの代わりになることがわかり、捨てずに備蓄することにしました。 pic.twitter.com/YLXKOqmYbd
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 18, 2020
乾電池は、パッケージ開封したらこう保存
これも防災袋の必需品。包装を開けてそのまま、にしちゃダメなんですねえ
災害時に欠かせないのが乾電池。保管は高温多湿を避け、パッケージのままが最適ですが、開封後は、ラップに包んで空気に触れないように保管すれば、自然放電やショートを防げます。使用推奨期限は乾電池により異なりますが、災害時は特に品切れになりますので、「備え」をおすすめします。 pic.twitter.com/wU0OOryeIW
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) April 21, 2022
カップラーメンは水でも食べられる状態に
こんな実験もやっている。非常食として用意しているご家庭も多いですよね。暑いときならイケそうです。
以前、水で #カップラーメン を作る紹介をしましたが、そこで実際に真夏の現場で作ってみました。食欲がなくなりそうな暑さの中でも口にすることができ、貴重な栄養源の一つです。観測史上最速で梅雨が明け、暑い日が続いていますが、こまめな水分・塩分補給で熱中症や夏バテを吹き飛ばしましょう! pic.twitter.com/dBzZYvHiIF
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 1, 2022
使わなくなったランドセルを防災袋に!
新たなランドセル活用法。確かに子どもは背負い慣れてます!
日増しに暖かくなる3月は卒業式の季節です。小学校6年生にとっては、使い続けたランドセルともお別れとなります。思い出が詰まったランドセルの今後について家族で話し合ったところ、子供から「防災バックに活用できるのでは・・・」と。我が家では、生涯の宝物になりました。 pic.twitter.com/2w2kjAacHT
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) March 23, 2022
ペットのいる家庭は、知っておきたい
避難所ではペットは屋外に。迷子になった時のためのICチップの装着と避難対策
今月1日からペットショップ等で販売される犬や猫のICチップ装着が義務化されました。災害などでペットと離れ離れになった場合でも、登録された情報から飼い主の方がすぐにわかります。ペットも大切な家族です。登録がまだの方は是非検討してみてはいかがでしょうか。 pic.twitter.com/up8FFGqnav
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) June 13, 2022
ペットを飼われている方は、ペットとの避難も考えておかなければなりません。自治体によっては、避難所までは一緒に行ける同行避難は認めていても、屋外で飼育する事としている所が多いようです。私の住む町もそうなっていますのでケージのほか寒暖対策として電池式扇風機や猫ハウスも準備しました。 pic.twitter.com/4lcRgtSsAd
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) May 10, 2021
非常食の代表格・アルファ化米のアレンジ法いろいろ
備蓄している非常食の定番がアルファ化米。キャンプめし感覚でのアレンジアイディア満載です。ローリングストック消費でやってみては?
・サバ缶でちらし寿司
今日、3月3日は「ひな祭り」の日ということで、自宅に備蓄している非常食のローリングストックを兼ねて、アルファ米とさばの缶詰でちらし寿司を作ってみました。子供に食べてもらったところ、「うなぎっぽくておいしい。」と予想以上に好評でした。 pic.twitter.com/OxVTcw4U0W
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) March 2, 2022
・やきとり缶とトマトジュースでチキンライス
アルファ化米に缶詰をいれてみた第三弾!第二弾から半年ぶりのツイート。今回は「やきとりの塩味」。水の代わりにトマトジュースで「チキンライス」になってくれるといいなと思いながら作ってみました。お味はというと・・・下記をご覧ください(^^) pic.twitter.com/oKhMYif2Ko
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) December 24, 2021
・節分の豆を足して豆ごはん
「節分の日」にちなんで賞味期限間近のアルファ化米に節分の豆を使った豆ご飯を作ってみました。アルファ化米1人前に節分の豆約15gを入れ、よくかき混ぜて熱湯を注いで15分待てば出来上がり!お好みで胡麻塩を振りかければ美味しさアップ!お手軽にできますのでぜひお試しあれ。 pic.twitter.com/PsoYSl1HyS
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) February 2, 2022
災害対策課のtweetは防災のお守り。防災ヒント集として書籍化もされています
誰でも実践できる防災の対策ヒントが満載のTwitter「警視庁警備部災害対策課」は、もしものときの便利技と今すぐ役に立つ豆知識として書籍化もされています。
2019年前半までのtweetから、「いいね」やリツイート数が上位のものが「防災ヒント110」として掲載されており、Twitterを使い慣れないおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントするのもいいですね。
警視庁災害対策課ツイッター 防災ヒント110
構成/HugKum編集部