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子どもの作品、管理のしかた4つの方法
お子さんの年齢やご家庭の方針によって、作品の管理は様々です。まずは、どんな方法があるのか4つご紹介します。
お子さんの気が済むまで飾り、その後処分する
1,2年生のお子さんをもつママ・パパから最も多かったのが、これです。
お子さんが「飾ってほしい!」と言う作品ならとりあえず飾り、お子さんが「もう捨てていいよ」というまで飾っておくというパターンです。
見てもらいたい、飾ってもらいたい、という気持ちが満たされるので、お子さんは満足感を感じられますね。
中には、飾り棚や玄関に“子どもの作品スペース”を確保しておき、「そこなら1つ飾ってOK」というルールを設けているご家庭もあるようです。
「そこらじゅうに置かれると散らかって困る」というおうちの方の思いと、「飾れる場所が欲しい、自分の好きなものを飾れる」というお子さんの思いが両方叶いますね。
作品BOXを作り、保管する
幼稚園・保育園のお子さんをもつママ・パパから多かったのが、こちらです。
「年中さん時代」「年長さん時代」と、学年ごとに作品BOXを作っておき、入る分だけ保管する方法です。
お子さんの作品をたくさんとっておけるので、成長を感じられますね。
ただ兄弟の人数が多いと、その分BOXの数も増えます。収納スペースにゆとりのあるご家庭向きかもしれません。
写真で保存、作品本体は処分する
ここ数年多くなっていると感じるのが、こちらです。
作品を写真に撮り、データで保管する方法です。写真を撮ったら作品は処分するので、収納スペースに困りません。
また、写真を撮るときに、お子さんに持ってもらうのも良いでしょう。成長を振り返るときに、作品と同時にお子さん自身の成長も見ることができます。
持ち帰ったらすぐ処分する
小学校3年生以上、特に男の子のママ・パパから多かったのがこちらです。
持ち帰ったら、特に飾ったり写真に撮ったりすることもなく、処分するパターンです。
おうちの方にお話を聞くと、そのほとんどが、「子どもが『もういらない』というので処分した」というものでした。
飾るスペースや捨てるタイミングを気にしなくてよいので楽ですが、「え?捨てていいの!?」と拍子抜けするママ・パパもいるようです。
小学校に上がると「捨てていいよ」発言が増えるって本当?
お子さんが小学校に上がると、作品を持ち帰っても「別に飾らなくていいよ」「もう捨てちゃっていいや」と話す子が増える傾向にあります。
その言葉だけを聞くと、こだわりがなくなった、作るのが好きじゃなくなったように感じますよね。
しかし、元小学校教員・現小学生ママの筆者から見ると、実はこのような理由があるのではないかと感じます。
楽しさ・喜びを感じるポイントが変わる
「ママにほめられる」「みんなが見てくれる」ことよりも、「自分のイメージしたものを形にする作業が楽しい」「出来上がっていく過程がおもしろい」と、「作っている時間」に喜びを感じるようになってくるのです。
小学生と接していると、大人が「とても上手にできているなあ」と感じても、本人は「全然ダメ…」と話すことがあります。それは、自分の納得のいくものを作れた時が、最高に嬉しいからなんですね。
誰かに見てほしい気持ちが、すでに満たされている
保護者会や学校公開に行くと、廊下に作品が飾られていることがありますよね。
小学校で作った作品は、学校ですでに飾られていることが多いので、「持ち帰ってからまた飾りたい!」とは感じにくいのかもしれません。
授業中には、作っている様子を見合っていますし、場合によっては友だち同士で作品について評価をし合うこともあります。「見てほしい!」という気持ちは、学校で十分満たされているのかもしれません。
学校での活動を見せるのが、恥ずかしいと感じる
テストやノートを見せたくない、授業参観に来ないでほしいなど、ママ・パパも、子どものときに感じたことがあるかもしれませんね。
学校での自分を家族に見られることに抵抗を感じるのは、心の成長の証拠です。
家族に育てられている“自分”から、一人の人間としての“自分”へ自立していくためのステップです。
「絵は保管しやすいけど、工作は場所をとる」モノによって管理に違いはある?
大物の立体工作は、かさばってしまい多くのパパママが保管に頭を悩ませていそう。
立体工作の中でも、実用性のあるものはとっておく・使う派が多い
工作にも様々なものがありますが、“使える”“実用性のある”ものは、長くとっておく方が多いようです。
こまや手裏剣などの手作りおもちゃは家で遊べますし、宝箱ならお子さんがお気に入りのアイテムをしまうBOXとして使えます。中には、ランタンやキャンドルなど、インテリアとして使えるおしゃれ工作もありますよ。
廃材工作をバラバラに分解して、また新たな工作に使う猛者も!
処分に困るのが、空き箱やトイレットペーパーの芯などの廃材を使った工作です。
飾るにはボロボロに見えるし、捨てるにも可燃ごみと資源ごみを分別しなければならないし…。
そんな中、工作大好きっこのいるご家庭では、持ち帰った作品を分解して、新たな工作の材料としてリユースしていました!
1つの材料で様々な使い方を創造できるのは、すごいことですよね。子どもの発想力のすごさを改めて感じます。
お子さんの気持ちを尊重しつつ、ご家庭に合った管理方法を!
お子さんが一生懸命作った作品たち。「こんなことができるようになったんだ!」と成長を感じる瞬間です。
お子さんが「飾って!」「とっておいて!」と言ったら、ぜひ保管しておいてあげたいですよね。しかし、飾る場所の有無や収納スペースは、ご家庭によってまちまちです。
お子さんの思いも尊重しつつ、ご家庭に合った方法を考えていきましょう。
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文・構成/yurinako