【星野リゾート リゾナーレ那須の旅育】「いつもと違う子どもの姿があった」HugKumエディター家族が稲刈り体験!

旅を通じて子どもの成長を育む、星野リゾート リゾナーレ那須の「旅育」を、つむぎさん(小4)、あおとくん(小1)一家が体験しました。ご両親の感想を交えながら、星野リゾート リゾナーレ那須「お米の学校」の模様を旅育コンサルタントの村田和子がレポートします。

親子の「旅育」は家族で成長するチャンス

親子の旅を通じて子どもの力を伸ばす「旅育」が注目されています。
旅での成功体験は、お子さんの自信や自己肯定感を高め、親子の絆も強くします。

今回は小学生の姉弟が親子4人で、貴重な旅育体験ができる星野リゾート リゾナーレ那須の稲刈り体験に参加。
「近場の旅は車が基本、計画もあまりせず気ままに旅する」というご一家ですが、旅育を意識したことで、いつもとは違う子どもたちの姿に出会い、発見があったといいます。

旅の前準備、旅先での体験、旅の後と「旅育」を体験した親子の変化をレポートします。

村田和子|旅行ジャーナリスト・旅育コンサルタント

「旅行者・地域・社会が旅を通じて元気になる」をモットーに、人生や日常を豊かにする旅の提案を行う。新聞・雑誌への寄稿やテレビ・ラジオへ出演。

旅育メソッド🄬を提唱し、旅育イベント企画・監修や講演を行う。著書に「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ~旅育BOOK(日本実業出版社 )」。総合旅行業務取扱管理者。

旅の前にホームページで「ヒミツのあいことば」をゲット! 親子でワクワク♪

  • 星野リゾート リゾナーレ那須では「一緒に旅を創り上げることで、親子のコミュニケーションを育み、子どもの成長につなげたい」と、旅育に取り組んでいます。
    体験しようと向かったのは、栃木県那須町にある農業と観光をテーマとした日本初のアグリツーリズモリゾート「星野リゾート リゾナーレ那須」。今回は事前に、施設のホームページを見ながら親子一緒に滞在を計画し、旅育プログラムである「お米の学校(稲刈り編)」にチャレンジします。

親子の「旅前」時間で、モチベーションがアップ!

星野リゾート リゾナーレ那須では、子ども向けの旅育ページを2022年9月より公開。

出発1週間前、星野リゾート リゾナーレ那須の旅育ページへ家族でアクセスしたご一家。
実は、旅育は「旅前」が大事。子どもも計画にかかわることで、旅先で楽しみ、学ぶモチベーションが上がります。

子どもたちは地図上に展開されるクイズをしながら、「稲刈りは、田んぼでするんだよね」「POKO POKO(ポコポコ)楽しそう!」と、早くも旅へ興味津々だったといいます。

なかでも「ヒミツのあいことば」をゲットすると、現地でミッションシートを使ったスタンプラリーができるのでワクワク感が高まります。

旅育は旅の前が大事。お子さんと一緒に旅の計画を

 

アクティビティ施設「POKO POKO(ポコポコ)」は、家族みんなが行きたい場所

出発までの1週間、子どもたちは毎日のようにホームページを見ては、クイズに何度もチャレンジし、写真を見ながら「もうすぐだね」と、ワクワクしながら旅立ちの日を心待ちにしていたそう。

「ミッションシート」を手に入れ、森の探検に出発!

新幹線を下車し、那須塩原駅からは送迎バスで星野リゾート リゾナーレ那須へ。
つむぎさんは、バスの車内でお父さんに「ヒミツのあいことば」をそっと確認し、地図帳を開いて「今どちら方面に向かっているの?」と質問。
楽しみにしてるのが周りにも伝わってきます。

送迎バス車内では地図帳が登場。つむぎさんが「持っていく!」と言い出したそう

到着すると、子どもたちはフロントで「ヒミツのあいことば」を伝え、ミッションシートを受け取りました

施設をめぐる6つのミッションは、達成したらプレゼントがもらえると聞き、テンションが上がります。

“ヒミツのあいことば”をスタッフへ伝え、ミッションシートをゲット

 

子どもたちが施設を積極的に楽しみ、達成感を得られるようにミッションクリアでシールを貼っていく

「POKO POKO(ポコポコ)は最後のお楽しみにして、まずはアグリガーデンと田んぼの方から回ろう」と地図を見ながら戦略を練るつむぎさん。あおとくんは、出会う昆虫や生き物が気になってしかたない様子。

「あ!カエルだ」「この虫はなに?」と目を輝かせながら、ゆっくりとお姉ちゃんの後をおいかけ、探検へ出発しました。

最初に向かったアグリガーデンでは、農家のお仕事体験ができます。

「子どもを急かさない」と決めたら、いつもと違う子どもの姿に出会った

「実は私たち夫婦はせっかちで、こういったスタンプラリーも完成を急いでしまいます」
「できた?じゃあ次はあっちだよと、先導してしまうことが振り返ると多かったんです」とご両親。
今回は、旅育ページにあった親向けアドバイスを意識して「子どもを見守り、急かさない」を夫婦のルールにしたそう。

すると、子どもたちは様々なものを発見し、興味をもったといいます。例えば、つむぎさんは、畑の近くで檻のようなものを発見。なんだろう?と近くのスタッフに尋ね、畑の作物をねらう猿の対策だということを知ります。
畑を見学した後だけに「農家さんは大変だね」と思いを馳せる場面も。

森の中には栗の木も。こんなきれいな栗をみつけたよ……とつむぎさん

あおとくんは、パパの指にトンボがとまったのをみて「僕も!」と空高く両手をあげてポーズ。思いが通じたのか、トンボがあおとくんの指へ遊びにやってくると、「すごい!トンボが!!!写真撮って、早く~お母さん!」と大興奮。

トンボよとまれ!とばかりに空を仰ぐお父さんとあおとくん

 

カエル?さわっていいい?生き物に興味津々の二人。

 

田んぼの傍らで兄弟でかけっこ。屋外はマスクフリーで森や土のにおいも心地いい

歩くだけなら20分ほどのコースを、自然と触れ合い、ミッションにチャレンジしながら1時間半かけて探検した一家。

「本来子どもたちは、こんなにのびのびというか、自由だったんだと驚きました。コロナで外遊びの機会が減り、体力も有り余って、最近は夜寝付けないことも多いのですが。今日はたくさん動いて刺激もあって、ぐっすり眠れそうですね」とご両親。

途中にある地図で現在地を一緒に確認しながら進む二人

 

星野リゾート リゾナーレ那須では五感が研ぎ澄まされ、寄り道からの発見も多い

一緒にいると喧嘩を始めることが多いそうですが、今日はとっても仲良し。
自然豊かな環境がそうさせるのか、子どもたちも好きなことをして気持ちが満たされたのか……

ご機嫌な二人の姿に、ご両親も「そういえば……怒ってないね」と顔を見合わせます。

楽しみにしていたPOKO POKO(ポコポコ)へ。キッズスタジオでスイーツ作りも

家族でイメージをふくらませていたPOKO POKO(ポコポコ)は⁉

森を抜け視界が開けると、山型のかわいい屋根が特徴のPOKO POKO(ポコポコ)が見えてきます。子どもたちは、楽しみにしていた高さ6.5mのネット遊具へと一目散に向かいます。

家族で楽しみにしていたPOKO POKO(ポコポコ)が目の前に。まるで童話の世界!

中には、3層になったネット遊具があり親子で楽しめます。

天窓からの景色を確かめるという、POKO POKO(ポコポコ)でのミッション遂行中!

スイーツ作り「キッズスタジオ」は田んぼを再現!

二人が旅の計画で選んだ、スイーツを作るアクティビティ「キッズスタジオ」の時間が迫りますが、あおとくんはネット遊具が楽しく離れようとしません。

そこでお父さんが「デザート、パパも食べたいなあ。あおと作ってくれるかな?」と声をかけると、にっこりうなずき、自らコックコートへ着替えて準備を始めました。
誰かに頼られる、役に立つことは、子どもにとってうれしいもの。お父さんの言葉があおとくんの心に響き、自主的に動けた瞬間でした。

「キッズスタジオ」では、「畑のスコップケーキ」作りにチャレンジ!
思い思いに素材を並べていきます。

やる気スイッチが入ると、集中力を発揮。

 

キッズスタジオ体験。力作にふたりともいい笑顔

 

畑のスコップケーキの出来上がり!
つむぎさんは、棒状のマーブルチョコで田んぼを表現したそう。

たくさん動いたせいでお腹もペコペコ。ビュッフェレストラン「SHAKI SHAKI」で、お野菜たっぷりのビュッフェを頂き、温泉好きのあおとくんに促され、お風呂に入るべくレストランを後にしました。

レストランでのミッションは、壁のナスをみつけること。「ナスの形がとってもきれいだね」と二人。

秋晴れの中「お米の学校」稲刈りが開校

お米の学校の舞台は、気持ちのいい空気が流れる

翌日も天気に恵まれ、黄金色に輝く田んぼ、遠くには山並みが美しい絶景が広がります。

リゾナーレ那須で開催される「お米の学校」は、週末ということでたくさんの家族連れで賑わいます。
まずは、4月の種まき、5月の田植え、6月の田んぼの手入れと、今までのお米の学校の様子をクイズ形式でおさらいします。

たくさんの家族が参加。「稲はなぜ黄金色になるのか?」などの大人も答えに窮するクイズも

続いて、稲刈りで使う「鎌」についてのレクチャーが始まりました。「危険なので振り回したり、田んぼに置きっぱなしにしないこと」「稲を刈る際には親指が下になるように株をつかんですっと手前にひけば力を入れないでOK」など、子ども大人も真剣に説明に耳を傾けます。

鎌の使い方や、安全面での注意をレクチャー(お米の学校@リゾナーレ那須)

一家は、2班に分かれて稲刈りをすることに。「鎌が怖い」と最初は触ろうとしなかったつむぎさんも、お母さんに促されて一緒にチャレンジすると、あっという間に上達。つむぎさんが稲刈りをして、お母さんは刈った稲を5株ずつまとめて縛るチームプレーで、どんどん稲の束が出来上がっていきます。

鎌が怖いと言っていたとは思えない手さばき(お米の学校@リゾナーレ那須)

田んぼより虫が気になる様子のあおとくんも、みんなが稲刈りを始めると、近くにやってきてお父さんの鎌を借りて参戦。お互いに負けたくない、つむぎさんとあおとくんは、競うように、どんどん稲を刈っていきます。

スイッチが入ったあおとくん、稲刈りに集中(お米の学校@リゾナーレ那須)

終了の合図で我に返った二人は、視界の開けた田んぼを前に「え?ここ全部私たちが刈ったの?」と目を丸くしています。
5株をまとめた稲の束は20セット以上になり、計算すると100株以上の稲を刈ったことに。
「すごいね。一週間ぐらい手伝ってくれると助かるなあ」というスタッフの言葉に、はにかみながらも嬉しそうな二人。

親子で合同の稲刈り作業は、貴重な体験に。

刈ったお米は昔ながらの方法で乾燥。栄養が稲穂の先へいきわたりおいしくなるそう

羽釜のご飯に舌鼓。がんばった旅の思い出に

仕事を終えたあとは、羽釜でスタッフが炊いたごはんを頂きます。美しい景色を見ながらの「おこじはん(農家の小休憩)」は、体を動かした疲労感と、稲刈りの達成感で、何とも言えない心地よさ。ゆったりとした気持ちのいい時間が流れます。

羽釜のお米は、「お米の学校」を監修する農家「稲作本店」のもの。
炊きあがり蓋を開けると、湯気とともにおいしそうな匂いがただよい、食欲をそそります。

炊き立てのご飯のお供は、地元のたまり漬。青空の下で食べるご飯は最高!「おいしいね」と子どもたち。

稲穂と草花で作ったリースは、旅の記念としてお持ち帰り。

ミッションシートを完成させたら・・・⁉

1泊2日の滞在もあっという間に終わり、チェックアウトへ。完成したミッションシートをみせると、スタッフが宝箱を持って登場します。

このミッションを達成した人だけがもらえる特別なプレゼントを手にした二人。
旅の前に「ヒミツのあいことば」をゲットしたからこその実りです。

嬉しさと誇らしさを感じながら、たくさんの思い出とともに、星野リゾート リゾナーレ那須を後にしました。

旅育を実践した親御さんの感想は? 子どもたちの変化は?

帰宅後、つむぎさんは、作ったリースが素敵に見える飾り場所を探し、あおとくんは稲刈りが気に入ったようで「また行こうね。僕が稲を刈るからママは束ねてね」と話しているそう。

最後にご両親にリゾナーレ那須での旅育滞在の感想を伺いました。

お父さん:
「朝ぐずぐずとして起きられない子どもたちが、今回は目覚めがよくて驚きました。きっとお米の学校など楽しいことが待っているのを、子どもがわかっていたからだと思います。早朝、子どもたちと散策すると、鳥の声や虫の声など、自然の音が耳に心地よくて……そんな中で息子としたキャッチボールが印象に残っています。近場の旅でも工夫次第で学びが多いと改めて感じましたし、星野リゾート リゾナーレの旅育ページは親子のコミュニケーションのきっかけになりました

お母さん:
「「スマホ貸して」とすぐに言い出す子どもたちが、今回は一度も言わず、デジタルデトックスになっていたのに驚きました。息子は食にあまり興味がなく、ビュッフェも普段は親任せなのですが、朝食では「取ってくる」と自ら好きなものを選び、残さず食べていたのがうれしかったですね。私も稲刈りは初めてだったので、親子でチャレンジできて記念になりました」

お野菜いっぱいで彩り豊かな朝食ビュッフェ

旅の後は家族の思い出を形に残して

帰宅後に二人が選んだ写真をプリントアウト。あおとくんは、やっぱりトンボとのツーショットでした。

旅の思い出を形に残すことで、家族の絆も強まります。
旅の後も旅育を実践し、実りの多い体験となったにちがいありません。

星野リゾート リゾナーレ那須の「お米の学校」

次回のお米の学校は、1022日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)。集大成である最終回は、はぜかけで乾燥したお米を、脱穀・籾摺り・精米。そして家族で、精米したてのお米を羽釜で炊くことに挑戦します。

特に22日(土)はお米の学校の監修を務める米農家、稲作本店の井上夫妻もゲスト出演するスペシャルな回。
出発前の「旅育」とあわせて、家族で「旅育」を実践するチャンスです!

▼旅育が体験できる星野リゾート リゾナーレ那須の予約・旅育ページはこちら

星野リゾート リゾナーレ那須:お米の学校
星野リゾート リゾナーレ那須:旅育ページ

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文・構成/村田和子

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