いよいよ年末!「子どもと一緒に大掃除」のコツを整理収納アドバイザー・水谷妙子さんが伝授

整理収納アドバイザー・水谷妙子さんによる整理収納におけるコツをご紹介。今回は「子どもと一緒に大掃除」です。

やってみよう!子どもと一緒に大掃除

今回のテーマは「子どもと一緒に大掃除」です。12月も中旬。そろそろ大掃除の時期ですね。普段は家事に育児に何かと忙しい子育て世代。まとまった時間を取ることが難しく、親が全てを抱えてしまうと大変です。場所ごとに小分けにして、子どもと一緒に少しずつ取り組んでみませんか?

今回は、わが家の子ども達と行った様子を5ヶ所ご紹介します。それぞれの収納ポイントも合わせてご覧ください。スッキリした気分で年末年始を過ごせるよう、是非試してみてくださいね。

① 子どもの文房具

家を整える時、いきなり「広い範囲」や「時間がかかりそうな場所」から行うのはNG。まずは「狭い範囲」で「すぐ終わりそうな場所」から取りかかります。まずは「できた!」と自信をつけることが大事。スタートにピッタリの物が文房具です。

文房具収納のポイントは、①中身が一覧できる ②持ち運びやすい入れ物を選ぶ ③混ざらないように適度に仕切りを入れる。

ここに気をつけて整えると、お絵かき&工作しやすい環境になります。わが家はサクラクレパスの「おかたづけボックス」にまとめています。3つ全ての要素を備えているので便利です。

小さな場所から整える経験を!

収納を整えても、毎日使っているうちに少しずつ乱れてしまうのでメンテナンスは必要です。まず、中身を全部出します。紙くずや消しカスは捨て、汚れがあったら掃除を。色が出にくいペンはサヨナラ、丸くなった鉛筆は削って気持ちよく使えるようにスタンバイ。同じ種類をまとめて向きを揃えて、ラベルの通りに戻します。

実際にやってみると、10分〜15分程度で終わる作業です。子どもにとっても、使い慣れた道具は取りかかりやすいはず。皆さんもお家の文房具から取り組んでみませんか?小さな場所から整えて、成功体験を作りましょう

② お菓子コーナー

次はお菓子コーナーです。ここも範囲が狭く、すぐ終わりそうな場所です。キッチンは親の管轄になることが多いですが、お菓子コーナーは子どもが「自分ごと」にしやすい場所なのでオススメ。

お菓子収納のポイントは、①中身が一覧できる ②なるべく浅い入れ物を選ぶ ③混ざらないように適度に仕切りを入れる

子どもがガサゴソひっくり返さなくてもお目当ての物が見つかるようにしておきます。

わが家はキッチンの浅い引き出しがお菓子の定位置。イベントでお菓子をもらう機会が続き、あふれそうになっていたので子どもと一緒に整理しました。

お菓子は整理のトレーニングにピッタリ!

まずは引き出しから全部出して確認。そして、スナック、チョコレート、キャンディー…と種類ごとに分類します。カラになった収納場所を掃除して、お菓子を戻していきます。…と、その前に必ず行う作業が賞味期限の確認です。

子どもは「最近もらったお菓子だから、大丈夫」と言っていましたが、よく見ると日付がバラバラ!そこで「賞味期限が2023年1月〜2月」「すでに開封済み」「賞味期限がわからない」という物は引き出しに戻さずレンジの上に。「早めに食べるエリア」を分けておき、まずそこから食べることにしました。

実は、食品は「期限」がハッキリしている数少ない日用品。本や服、書類など、自分自身で期限を決める物に比べるとやりやすいカテゴリです。事務的に作業できるので、整理のトレーニングにピッタリ。お子さんが数字に興味を示し出した頃がチャンス!お菓子の小さいパッケージの中の賞味期限を探しながら、ゲーム感覚で一緒にやってみてくださいね。

③ 玄関収納

家族の共有スペースといえば玄関。気がつくと靴やレイングッズなどでごちゃごちゃしがちです。

玄関の収納ポイントは、①動線を考え、玄関にあると便利な物を置く ②急いでいる時に出し入れしやすくする ③風通しよく、詰め込みすぎない

スペースが限られていることが多いので、外出時に必要な物や、家の中に持ち込みたくない物などを厳選しましょう。

子どもの靴が何足かある場合、必ず本人が履いてチェックします。子どもはどんどん成長するので、使用頻度が低い靴はサイズアウトしがち。わが家も今回、海や川遊びで使うマリンシューズを手放しました。

「見えない家事」を子どもに伝える

その後、子ども達と一緒に靴と収納棚を拭き掃除。普段、靴に入った砂を捨てたり、外側についた汚れを取ったり、濡れた靴を乾かすなど、靴のケアは親が行います。これはいわゆる見えない家事で、地味に大変…。

今回、玄関の大掃除を機に、親である私たちが普段やっているケアや、それらを行う理由を子ども達に伝えました。まだ先になるかもしれませんが、少しずつできるようになればいいなと思っています。

④ 外遊びグッズ

玄関収納の流れで、外遊びグッズも子どもと一緒に見直し!レジャーシート、シャボン玉セット、野球セット、サッカーボール、砂場グッズ、虫取りグッズ…などなど、種類が増えてきました。

外遊びグッズの収納ポイントは、①透明袋で見えるようにまとめる ②よく使う「一軍」は手に取りやすい場所に収納 ②たまに使う「二軍」は奥でもOK

一軍はアクセスしやすい場所に収納

外遊びグッズはかさばる物が多く、季節ごとに使うアイテムが違うことも。1ヶ所に収まらない場合は、使用頻度を確認して分けて収納します。

わが家は、年間通して使う物は外出時にアクセスしやすい玄関近くに収納。透明袋に入れて、子どもが迷わずパッと見つけられるように。また、中に仕切りを入れ、立てて収納することで更に選びやすくしました。

二軍は奥に収納

お正月に使う凧や、夏に使う水遊びグッズなどの季節物は「二軍」としてウォークインクローゼットのボックスに収納。手書きラベルを貼り、外からでもわかるようにしておきます。

どこに、何を収納しているのか、子どもと一緒に定期的にチェック!必要な時にサッと見つけやすくしたり、重複買いを予防できます。

⑤ おもちゃ

最後はおもちゃです。もうすぐクリスマスのこの時期は、おもちゃの見直しにピッタリ。何かを増やすなら、何かを減らす。物を循環させる習慣を、このタイミングで取り入れてはいかがでしょうか。

おもちゃ収納のポイントは、①片づけられる量にする ②フタなしの入れ物で出し入れしやすく ③ざっくり分類

わが家は今回、子ども達共有のおもちゃボックスを整理しました。まずは全部出して整理します。床に敷いていたマットの色を使って、水色=使っている、緑=リサイクル、グレー=サヨナラということで、子ども達で相談しながら分けました。

サヨナラは難しい!少しずつトレーニングを

物の見直しに慣れていないと、サヨナラができず「全部いる!」となりがち。でも、はじめからサクサク整理できる子はあまりいないので安心してください。愛着が強い場合は、いきなりおもちゃからスタートするのが難しいこともあります。

その場合、ここまで①〜④でお伝えしてきたような「狭い範囲」で「すぐ終わりそうな場所」からトレーニングして、慣れてきたらおもちゃの整理に取り組みましょう。何事も、小さな成功体験の積み重ねが大事!できる範囲で試してみてくださいね。

いかがでしたか?「子どもと一緒に大掃除」の具体例を5つご紹介しました。家族でコミュニケーションを取りながら一年の汚れを取り除き、スッキリした気分で新年を迎えましょう。

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記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、片づけ講座、雑誌、テレビ、書籍などで情報発信するほか、モノについての知識を活かしてコラボ商品開発を行っている。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。9歳7歳5歳の3児の母。

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