デンタルフロスってどんなもの?
デンタルフロスは歯と歯の間や歯と歯茎の間など、歯ブラシの毛が届きづらいところをきれいにする道具です。大きく分けて2種類「ロールタイプ」と「ホルダータイプ」があります。
「ロールタイプ」は長いフロスが巻かれたものが容器に入っていて、必要量だけ出して切り取り使うもの。一方「ホルダータイプ」は主にU字型をしたプラスチックの上部に短いフロスが取り付けられたものです。
ロールタイプの悩みとは?
ロールタイプは左右の手の指1本ずつにフロスを巻き付けて使います。私は歯科衛生士さんに1回50cmほどを基準に容器から引き出し、切り取って両端を両指に巻き付けて使ってくださいと教わりました。指への巻き付け分が必要なの長く必要なのです。「使われないところがあるのがもったいない」という気持ちや「特に奥歯にフロスをかけるのが難しい」という悩みがありました。
ホルダータイプの悩みとは?
一方、ホルダータイプはプラスチック部品に短いフロスが付けられています。脱プラスチックと言われている社会背景もあり、「使い捨てすることに抵抗がある」という気持ちや「フロスを通した後に外そうとするが、詰め物などに引っかかって外れなくなる」、ロールタイプのものよりも作業の自由度が低く「完全にキレイにできない」といった悩みがありました。
結果的に私はどちらも上手にできず、習慣づけることができませんでした。
フロス習慣をサポートする「フロスペン」はこんなもの
カンミ堂が2023年3月15日に一般発売を開始した「フロスペン」はスティック状のツールです。
ヘッド部には塗り箸程度の太さの細長いパーツが取り付けられていて、その先端にある小さな穴にフロスを通して使います。フロスは購入時に約5回分が取り付けられています。使い切った後は市販のロールタイプのフロスを自分でセットして使い続けることができます。フロスにも様々な種類があるので、自分に合ったものが使えるのは嬉しいですね。
また、先端のパーツは取り外し可能。組み替えるとリップクリームほどの長さになって、外出先へも持ち歩くことができるのです。
奥歯にフロス、上手にできますか?
クラウドファンディングからスタートした「フロスペン」。その際に購入した120名を対象にアンケートをとったところ、「フロスで奥歯をきれいにすることは難しい」と答えた方は80%以上。中でも「非常に難しいと思う」と答えた方が全体の50%以上いらっしゃったのです。
奥歯のフロスを通すのが難しいのは、口を大きく開きフロスを巻いた指を口の奥まで入れる必要があるからという理由が大きいと思います。
その後、「フロスペンを使用すると奥歯のフロスがしやすいか」を質問したところ、約75%の方が「しやすくなった」と答えています。
使い方をモデルで説明します
「フロスペン」の先端から出たフロスを片方の指へ巻き付け、「フロスペン」のヘッド部を歯と頬の間に挿しこみます。するとスルッと歯と歯の間にフロスを入れて清掃できるので、スムーズに奥歯までフロスを届かせることができるのです。
また、この方法を使えば、ホルダータイプのフロスでは届きづらかった歯と歯茎の境界部分の汚れもきれいにすることができます。
使い終わったら、本体についているカッターでフロスをカットできて便利です。
実際に使ってみたらここが良かった!
40代に入り、悲しいことに歯茎が痩せてきてしまい、歯と歯の間が広がって、食事をすると繊維質のものがよく挟まるようになってきました。多少フロスの登場頻度が高くなった私がフロスペンを初めて見た時、正直ピンとこなかったのですが、一度使うと快適で、すでに使わずにはいられなくなっています。
口の中に指を入れなくて良いという幸せ
従来のフロス使用時、2つの指にフロスを巻き付け、片方の指は歯と頬の間の狭い空間に入れなければならなかったことに、いつも不快感を抱いていました。時には奥の意図したところまで指が入らないということも多かったので、特に奥歯は諦めがちになっていました。
スルッと1番奥の歯と歯の間に入る!
「フロスペン」の先端は塗り箸くらいで細くなっています。「フロスペン」は歯と頬の間にスルッと入り抵抗もありません、もう片方の指は口の外で操作することができ、口の中に入れる必要がないのでとても快適に使っています。
「奥歯のお手入れがしづらい」そんな多くの方のお悩みを解決してくれる「フロスペン」。あなたも一度体験してみませんか?
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文・構成/ふじいなおみ