【ポケモンカードゲーム】で遊びながら思考力が育つ! 松丸亮吾さんもおすすめのプレイ法とは?

「謎解き」「ひらめき体験」をキーワードに、エンタメ・教育・コミュニティ領域をリードするRIDDLER代表で謎解きクリエイターの松丸亮吾さん。そんな松丸さんは、遊びながら学習に役立つ思考力を身に付けるツールとしてポケモンカードゲームを挙げています。
今回は、松丸さん監修『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』に沿って、問題解決のための思考力「SPECC」や、プレイが上達するヒントについて探求してみました。

考える5つの力「SPECC」

松丸亮吾さんが代表を務めるRIDDLERが提唱する5つの力「SPECC」とは、思考力を以下の5つの能力に分解したものです。

■物事を多角的にとらえてさまざまな可能性を考える多角的思考力「スイッチ(Switch)」
■思考の道筋を組み立てて適切に判断する論理的思考力「プログラム(Program)」
■試行錯誤をして粘り強く考える試行錯誤力「エナジー(Energy)」
■意思疎通して、他社とアイデアを作り出す会話力「コミュニケート(Communicate)」
■思考のタネをアイデアへと変える発想力「クリエイト(Create)」

松丸さん考える力を伸ばすには、「やみくもに考える」のではなく「どう頭をつかえばよいのか」を理解しておくことが必要です。SPECCの5つの力の働きを理解して適切に使うことで、未来の課題にも適応可能な、汎用性の高い「考える力」を身に付けることができます。
『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』より

「考える力」に役立つポケモンカードゲームとは?

ゲームとして楽しんでいたポケモンカードが、思考力の訓練になるって本当?
ゲームとして楽しんでいたポケモンカードが、思考力の訓練になるって本当?

ポケモンカードゲームとは、ゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズの世界をテーマにした、ふたり用対戦型トレーディングカードゲームです。60枚のカードを組み合わせた「デッキ」を使って対戦します。

わが家の子どもたちは、ポケモンカードゲームで遊ぶのが大好き。お兄ちゃんは、放課後やお休みの日にカードショップで開催されるジムバトルに参加したりして楽しんでいます。娘は、自分が好きなポケモンのデッキをつくっておうちで家族と一緒に楽しんでいます。

遊びながら思考力を育む『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』

発行/小学館

このたび、ポケモンカードの問題を解きながら論理的思考力を伸ばす、松丸亮吾さん監修の本が登場。

松丸さん考える力を伸ばすうえで一番大切なことは、「考えることを楽しむ」ということです。「バトルを楽しむ」ことをモチベーションに考えていくことで、SPECCの5つの力が自然と使われていきます。
『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』より

ポケモンカードのバトルを楽しみながらSPECCの5つの力を使い、自然と考える力を伸ばす方法が、本書の中で紹介されています。

初心者でもわかりやすい!ルール説明

そもそもルールを知らない初心者にも対応
そもそもルールを知らない初心者にも対応

はじめにルールを知るところからスタート。はじめてポケモンカードゲームで遊ぶ人にもわかりやすい!  子どもと一緒にママやパパもルールが覚えられます♪

カードに記載されている内容によって、それぞれ意味合いや使い方がある
カードに記載されている内容によって、それぞれ意味合いや使い方がある

本の中では、カードの使い方や種類なども説明されています。

カードは「ポケモン」「トレーナーズ」「エネルギー」などの種類があり、問題を解きながら詳しく知る事ができます。いままで何気なく見ていたけれど、1枚のカードにたくさんの情報が記載されています。

バトルで強くなる! テクニックに関する問題に挑戦

バトルのルールやカードを学んだら、バトルに関する問題に挑戦!  各問題には、SPECCのどの力が伸ばせるのか記載されています。

『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』より、問題の抜粋

上のページは、思考の道筋を組み立てて適切に判断する論理的思考力「プログラム(Program)」に関する問題です。ヒントを見ながら、まずは自分の頭で考えます。

同書より、答えのページ。丁寧な解説とロジカルポイントで問題をひもとく

答えはひとつとは限らない!  たくさんの選択肢の中から、先のことを想像して最適な方法を見つけてみましょう。「注目カード紹介」や「ポケカなんでもQ&A」など、スペシャルコラムにも注目です♪

ポケモンカードで遊んでみよう!

対戦に必要な道具がそろったら、実際に遊んでみましょう。

『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』では、対戦で勝つために必要なテクニックが問題になっているので、読み進めていくうちに、勝つためにはどのようにカードを使えばいいのか考える力が身につきます。

カードゲームの実戦に強くなる=思考力が鍛えられている実感に
カードゲームの実戦に強くなる=思考力が鍛えられている実感に

対戦中、先の展開を想像しながらどのカードを使えば勝ちにつながるのか、何度も考えます。

「HP320のポケモンが210のダメージをうけたから、のこりHPが110だね。グッズのカードを使えば20回復するから……」ダメージ計算が算数の勉強にもなります。

グッズでHPを20回復させても、次の相手の攻撃で倒される場合は、グッズを手もとに残しておいたほうがいいということに気がつけるかがポイント!  相手の動きを先読みする想像力を働かせます。相手の動きから発見があったり、負けることで気がつくことがたくさんあります。

好きなことを伸ばして、楽しみながら思考力を育もう

ふだん横目で見るだけだったママパパも、子どもといっしょにトライ
ふだん横目で見るだけだったママパパも、子どもといっしょに対戦

いままでなんとなくルールは知っていたけれど、『ポケモンカードゲームで身につく!ロジカルシンキング』を読んでから、ポケモンカードがもっと好きになった娘。

「ママは、なんでこのワザを使ったの?  私だったらこうするよ」など、意見を交わしながら対戦するのもおもしろい!  自分の考えを言語化する力も身についてきています。

実用書を読む感覚で熟読!
実用書を読む感覚で熟読するお兄ちゃん!

ポケモンカードが大好きなお兄ちゃんも、楽しみながら問題に挑戦!  本の中に登場する松丸くんのコラムを夢中になって読んでいました。

松丸さん解けなかった問題があっても大丈夫。大事なことは「楽しみながら考えることです。」少し時間を置いて、それからまたこの本を開いて問題にチャレンジしてみたら、新たな発見があるかもしれません。
同書より

ポケモンカードをこれからはじめたいと思っている人だけではなく、いつもポケモンカードゲームで遊んでいる人にもおすすめしたい一冊!  気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

松丸亮吾・監修小学館1320円(税込)

ポケモンカードゲームが大好きな小学生を中心に、ポケカ未経験者から上級者までを幅広くカバーするオールカラーブック。最新のポケモンカードゲームに対応しています。松丸亮吾が代表を務めるRIDDLERが提唱する考える5つの思考力「SPECC」をベースに、カードゲームを通してロジカルシンキングが身につく内容です。

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構成・文/やまさきけいこ

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