名作「エルマーのぼうけん」展が日本初開催!130点の貴重原画&かわいいグッズが見逃せない!

PLAY! MUSEUM(東京・立川)で2023 年7 月15 日(土)―10 月1 日(日)の期間「エルマーのぼうけん」展を開催。日本初となるこの展覧会では、 70 年以上前に描かれた約130点の貴重な原画やダミー本など制作の資料を日本で初公開します。 PLAY! MUSEUM で、大人も子どもも、憧れの冒険の旅へ!

「エルマーのぼうけん」とは

『エルマーと 16 ぴきのりゅう』原画 1951 年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust / Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA.

「エルマーのぼうけん」は、どうぶつ島にとらわれたりゅうの子を助けに行く、9才の男の子エルマーの冒険物語です。1948年から51年にかけて、『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』(文:ルース・S・ガネット、挿絵:義理の母ルース・C・ガネット日本語版はいずれも福音館書店刊)の3冊の物語がアメリカで出版され、日本では累計700万部を超すベストセラーとして広く愛されています。

(左から)『エルマーのぼうけん』1963 年、『エルマーとりゅう』1964 年、『エルマーと 16 ぴきのりゅう』 1965 年(いずれも福音館書店)

少年エルマーは、りゅうの子やその家族を助けるために、お父さんとお母さんと暮らす家を飛び出し冒険の旅に出ます。恐ろしい動物たち、不思議な病気、そして大人の人間たちという困難に出遭うたびに、エルマーは対立することなく受け止めて、自分の手元の道具や知恵を使い、機転をきかせて乗り越えていきます。自分と異なる他者を受け入れ、争わず知恵を使ってトラブルを解決する姿勢は、作者ガネットが物語で一貫して伝える子どものみならず、大人にも向けられたメッセージです。

絶対見逃せない!展覧会の見どころ・楽しみどころは?

①息を飲むほどに美しい約130 点の原画、貴重なダミー本や「りゅう」の人形を初公開

ガネットの子どもの頃の絵と文章ノート

アメリカ・ミネソタ大学図書館のカーラン・コレクションが所蔵する約130点の原画を日本で初めて公開します。70年以上前に描かれた、目の覚めるような色鮮やかな表紙や地図、鉛筆で丁寧に描かれた細密な挿絵は、息を飲むほどの美しさです。そのほか、作者ガネットが所蔵する3冊のダミー本(手作りの本の原型)、イラスト、挿絵を描くために作ったりゅうの人形などの貴重な制作資料も初公開します。

フェルトでできたりゅうのぬいぐるみ 1940年代

★初公開となる制作資料の数々がお目見えします!

②エルマーになった気分で、冒険に出発。物語の世界を体験する展覧会

この展覧会は、絵本の世界の中に入り、自分が主人公・エルマーになった気分で楽しむことができます。4つのシーンを中心に、光や映像、立体造作による演出によって、わくわくする冒険を体験できます。さらには、動物たちの鳴き声、りゅうが羽ばたき空を飛ぶ音、洞穴から脱出するりゅうたちの大さわぎが聞こえてくる、Audio-Technicaの協力で実現する「音を感じる展覧会」です。

1. ワニの背中をジャンプして川を渡ろう

2. 嵐の中をりゅうとともに空を飛ぶ

3. 洞穴に捕われた15ぴきのりゅうを見つけて、一緒に脱出しよう!

4. 親友のりゅうの子ボリスと最後のお別れを

『エルマーのぼうけん』原画 1948 年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust/ Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA.
『エルマーと 16 ぴきのりゅう』原画 1951 年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust /Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA.

③ぬいぐるみ、スノードーム、冒険のおとものキャンデーや歯ブラシまで!盛りだくさんのオリジナルグッズに可愛らしいフードも

「エルマーのぼうけん」展 オリジナルグッズ「りゅうのぬいぐるみ」3,740円(税込)
「エルマーのぼうけん」展 オリジナルグッズ「エルマーとりゅうのウォータードーム」4,730円(税込)

併設のPLAY! SHOPには日本初のエルマー・グッズがずらりと並びます。りゅうのぬいぐるみや マスコット、ウォータードームといった立体、さらには美しい原画をあしらった「Dragon’  s Market」 ブランドのヴィンテージ感あるカップ&ソーサーやバッグ、雑貨類。エルマーのぼうけんには欠 かせない歯ブラシやキャンデーなど、物語に登場するアイテムも並びます。そのほか、親子で身 に付けることのできるカラフルなTシャツやステーショナリーが勢ぞろい。PLAY! CAFEでは、冒 険気分を味わえる可愛らしいオリジナル・フード、デザート、ドリンクが登場。これは絶対に欲しい&食べたいですね♡

④「エルマー」シリーズの作者 ルース・スタイルス・ガネットとは? 豊富な資料で作者の人物像を紐解く

ルース・スタイルス・ガネット

ルース・スタイルス・ガネット(Ruth Stiles Gannett)は、1923年ニューヨーク生まれ。彼女は 幼い頃からお話を考えるのが好きで、22歳のときに書き始めた『エルマーのぼうけん』を1948年 に出版。挿絵は義理の母で挿絵画家のルース・クリスマン・ガネットが手掛けました。『エルマー のぼうけん』は1948年、当時ニューベリー賞と並んで権威のあった、ニューヨーク・ヘラルド・ トリビューン春の児童図書賞を受賞し、翌年には、ニューベリー賞オナーブックにも選ばれまし た。シリーズ3冊は世界的なベストセラーとして現在も愛され続けています。 展覧会では、ガネットが幼い頃にお話や絵を書いたノート、自作の小さなオブジェ、ガネットの 数多くの写真を展示します。

⑤各界の著名人が冒険の書を推薦。古今東西の“ぼうけん” が大集合する「ぼうけん図書館」が開館!

主人公のエルマーは、猫の導きでこっそり家を抜け出して、麻袋に身を隠して船に乗り込むと、海を渡って島にたどり着き、幾重の困難をくぐりぬけて、とらわれのりゅうの子を助けその背に乗って、空へと飛び立ちます。冒険は、未知との遭遇。勇気をふりしぼり、知恵をつかい、与えられたものだけで、乗り越える。コツは状況をうけとめ、しなやかに、うまくやること。冒険の先には、きらきらした発見と、すこし大きくなった自分自身が手を振って待っています。

「エルマーのぼうけん」展では、会場内に「ぼうけん図書館」をひらき、世界中の「ぼうけんの書」を紹介します。大草原、空中、海底、洞窟、無人島や秘境への大冒険。そして宇宙や体内、未来へのファンタジックな冒険、物理や科学、数学など知的な冒険。冒険家、写真家、学者、スポーツ選手、絵本作家や文学者ら、挑戦する方々がおすすめする本がたくさん並びます。そのほか、来場者も、自宅に眠っていたぼうけんの書をもちよって、ぼうけん図書館はどんどん広がっていきます。

展覧会概要

この夏のおでかけに絶対見逃せない、「エルマーの冒険展」を詳しくチェック!

展覧会名:「エルマーのぼうけん」展

会期:2023 年7 月15 日㊏―10 月1 日㊐
*会期中無休
会場:PLAY! MUSEUM(東京・立川)
住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 棟 2F
電話:042-518-9625
開館時間:10:00-18:00(最終入場17:30 まで)
*当日券で入場できます。休日および混雑が予想される日は、
事前決済の日付指定券(オンラインチケット)がおすすめです
ウェブサイト:https://play2020.jp/article/elmer/
*本展はPLAY! MUSEUM の会期終了後、2024 年夏頃まで全国数会場を巡回予定

入場料(税込):一般 1,800 円 、大学生1,200 円、高校生 1,000 円、中・小学生 600 円、未就学児無料
◯割引制度(併用不可)
①[立川割]一般 1,200 円 、大学生 700 円、高校生 600 円、中・小学生 400 円
立川市在住・在学を確認できる免許証、学生証等をご提示ください
②[障害者割引]障害者手帳をご提示の方とその介添人1 名は半額
③[相互割引]「一般」で入場の方は、PLAY! PARK を200 円引きで利用できます
◯特典(おみやげ)つき

PLAY!

〒190-0014 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F・3F
2F:PLAY! MUSEUM 3F:PLAY! PARK
アクセス:JR 立川駅北口・多摩モノレール立川北駅北口より徒歩約10 分
ウェブサイト:https://play2020.jp/

SNS:Twitter @PLAY_2020

Instagram @play_2020_04

Facebook @Play_2020

© Dragon Trilogy Irrevocable Trust / Kerlan Collection of Children’s Literature, University of
Minnesota Libraries, USA.

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文・構成/HugKum編集部

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