ガラスペンはインク初心者にぴったり!ニュアンス文字が書けるFonteのガラスペンを使ってみた【小学生からのインク沼講座】

最近よく耳にする「インク沼」という言葉。元々は万年筆用のカラフルなインクを集めたり使ったりする人のことを指すことがほとんどでした。最近ではラメが入っているインクのように万年筆には入れづらい・入れることができないインクの人気も高まってきていて、ペン先にインクをつけて紙などに筆記する「つけペン」に注目が集まっています。今回はつけペンの中でも注目度が高い「ガラスペン」について、Fonteという筆記具シリーズを使ってご紹介していきます。

Fonteとは?

「初めての方にぴったり!」万年筆をはじめとした筆記具と、インク類のシリーズです。リーズナブルなお値段なのに使いやすく、大人の方だけでなく、小学生くらいからのお子さんのユーザーも増えています。

カラフルでかわいい!好きなタイプの筆記具とキャップを合わせてカスタムできます。

1.本体を選ぶ
2.キャップを選ぶ
3.インクを選ぶ の
3つのステップであなた好みの筆記具を作ることができます。

今回はガラスペンはどう使えばいいのか? どのようなところに気をつければいいのか? などをご紹介していきます。

Fonteのガラスペンを使ってみよう

Fonteのガラスペンはペン先だけがガラス

「ガラス」と聞いてなんとなく背中がゾクゾク、繊細で壊れやすいのではないか? と緊張する方も多いかと思います。インクを数百色持っている私もその中の一人です。

ガラス作家さんが作るガラスペンの大部分はペン先から持つ部分まですべてガラスでできているのですが、Fonteのガラスペンはペン先だけがガラスです。持ち手はシリーズの他の筆記具と同じプラスチックでできています。

それだけで少し肩に入った力が抜けるのではないでしょうか?

ガラスペンを使うときに必須なもの

【インク】
ガラスペンはその名の通り、ガラスでできているペンです。でも、ガラスだけでは書くことはできません。ガラスペンにインクを付けて文字や絵を書いていきます。Fonteには10色のボトルインクがラインナップされています。また、パールインクという、ボトルインクに混ぜて使うことによってキラキラ光る表現ができるものもあります。(パールインクについては次回詳しくご紹介します。)

【紙】
書く物を用意したら、次は書かれるもの「紙」です。万年筆のインクは紙との相性で書きやすい書きづらいもありますし、滲みやすい、裏抜け(紙の裏にもインクが染み出してしまう)といったことがあります。
万年筆に向いている紙やノートなどもありますが、初めはお手元にお持ちの紙やページが残っているノートでも構いません。まずは書いてみましょう。徐々に自分が「こうしたい」と方向性が見えたならばそれに適した紙を用意するのが良いでしょう。

【ペンを洗うカップと水】
ガラスペンを洗うためのカップです。ペン先がカップの底や側面に当たってしまうと先端が欠けてしまうことがあるため、プラスチック製のものにお水を7分目のあたりまで入れると良いでしょう。

【インクや水を拭き取るもの】
次にティッシュペーパーや柔らかい布(ガーゼやサラシなど)。これは色を変える時に洗浄前にインクを拭き取ったり、洗った後に水分を拭き取ったりするために使います。

ガラスペンの下にあるのが「ペンレスト(筆者私物)」

そのほか、ペントレイ(ガラスペンを置くベッドのようなもの)やペンレスト(ガラスペン用箸置きのようなもの)があると少し休憩をするときにペンが転がって壊してしまうというトラブルも防げます。

ガラスペンを使って書いてみよう

ガラスペンのキャップを外します。

ペン先2/3くらいをボトルインクに浸します。ペン先には細い溝がいくつもあって、インクを付けた部分よりも上までインクを吸い上げてくれます。

余分なインクをボトルの口でぬぐい落として書く準備は完了です。

このときに注意をしたいのは、ペン先をボトルインクにぶつけてしまったり、勢いよく入れてボトルの底にぶつけてしまわないようするということです。ペン先が欠けてしまい、書けなくなってしまいます。

いよいよ紙に書いていきます。

ガラスペンで書くときのコツ

ガラスペンのペン先にある溝に入ったインクを紙に移動させることによって文字や絵を書いていきます。この時、筆圧は弱く優しくしてあげてください。インクが紙に触れると自然にインクが移動していきます。鉛筆のように筆圧は必要ありません。肩の力を抜いて紙の上を滑らせるようにします。

インクが吸い込まれている溝は360度様々な角度にあります。少しずつペンを回して書いていくとインクの出方が一定になりやすく、まんべんなく吸ったインクを使うことができます。

全体的に線が細くなったり弱々しくなってきたら、インクを補給する合図です。

ガラスペンについていたインクがなくなっています

再びペン先2/3ほどをボトルの中のインクに浸して取り出し、同じ順序で書いていきます。

ガラスペンの洗い方

洗う前、まだガラスペンにたくさんインクがついているようでしたら、ティッシュでインクを軽く拭き取ってください。

ティッシュなどを適度に折り、ペン先を優しく挟むように持ちます。ペンはお尻側の方向に引いて、先端についたインクを吸わせていきます。これを一度するだけで、水洗いをするときの水が汚れるスピードがゆっくりになります。

水で洗う時には、プラスチックケースに水を入れ、容器の底や壁にぶつからないようにと気をつけながらインクを落とします。パールインクなどを使った時に、ガラスペンから取れない場合があります。そんな時には古くなった歯ブラシで優しく溝を擦ってから水ですすいであげると良いでしょう。

再びティッシュを使って今度はペン先についた水をしっかりと拭いていきます。ここまできたら次の色のインクを使うことができます。

インクの混入をしないように

Fonteのボトルインクは混ぜることができますが(次回の連載で詳しくご説明します)、大部分のインクは混ぜることができません。そのためガラスペンはよくインクを洗って落としてから別の色のボトルインク入れます。ガラスペンに他の色のインクが残っていると、混ぜることができる物でも、ボトルインク中の色自体が変わってしまうのはもちろん、使用するインクの組み合わせによっては化学反応によりボトルの中に沈殿物ができることもあります。

使い終わったら

ガラスペンを使い終わった時にはきれいに洗い、よく乾かしてからキャップをはめてください。そしてしまいます。

ガラスペンはいろんな色を楽しむ時に便利

ガラスペンは汚れを落として水分をよく拭き取れば、すぐに違うインクを使うことができます。

万年筆などはAのインクを一度準備すると、使い終わるまで色を変えられなかったり、洗浄して乾燥させるのに時間もかかるので、Bのインクを使えるのは翌日といったこともあります。

ですがガラスペンはAのインクに浸して書いた後にきれいに洗えばすぐにBのインクを使えるのです。

まとめ

世の中にある大抵のインクはボトルインクです。複数の色を使いたい時にはガラスペンがとても便利なので、今回の使い方やお手入れの仕方を覚えておくと、色分けをして書いたり、イラストを描いたりとさまざまな用途で使えます。

今回、例として使っている「Fonte」のボトルインクは、先ほども書きましたが混色が可能。つまり、インク同士を混ぜて好きな色を作ることができるのです。次回は実際にガラスペンでインクを混ぜて使ってみます。

連載1回目はこちら>>

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文・構成/ふじいなおみ

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