【シングルファーザー奮闘記】天国にいる妻の記念日に、高校生の娘がいつも準備する手紙。その内容が意外だった話

妻を癌で失ったことで、僕と娘は深い悲しみの中にいましたが、いろんな方が支えてくれたおかげで、徐々に元気を取り戻し、娘は笑顔を忘れない毎日を過ごせるようになっていきました。
しかし、僕も娘も妻のことを忘れたことはありません。特に妻の記念日に娘が妻に向けて、いつも準備しているものがあります。連載8回目となる今回は、そのことについてお話させてください。

妻の記念日をお祝い

妻の記念日は色々ありますが、その中で僕と娘が特に大事にしている日が、妻の誕生日や僕との結婚記念日、そして母の日です。

それらの日はいつも妻が大好きだったチョコパイやマックのポテトなどを妻の写真の横に置いて、ささやかなお祝いをしています。

妻と娘は好きな食べ物がほぼ同じなので、娘にとって妻の記念日は大好物を食べられる日でもあるようです(笑)。

妻の記念日に娘が必ず準備するもの

それらの記念日に娘が必ず準備しているものがあります。それは母へ向けた手紙です。

下記の写真のように手紙と一緒に絵を描いていることも。

亡き妻の誕生日に書いた娘の絵手紙

これは僕が「ママへ書いてあげてね」と言っている訳ではなく、いつも自主的に書いており、高校生になった今でも続けています。

その背景には他界した妻の影響が大きいように思います。

なぜなら、妻は生前に娘と僕に手紙を頻繁に書いてくれていたからです。特に娘が幼稚園に始めて行くときや僕が資格試験を受けるときなどの不安な時に、いつも手紙で励ましてくれていたことを良く覚えています。

僕は、そんな妻の影響を受けた娘が妻へ書く手紙をいつも楽しみにしていました。

現在は見せてもらえない、その内容は?

でも娘が中学生になるころから、その手紙を封筒に入れて封をするようになってしまい、僕は内容が見られなくなってしまいました。

だから僕はその内容は僕にあまり知られたくないような、恋の話や私(パパ)に関する愚痴、そこまでいかなくても最近の出来事の報告などをたくさん書いているのだろうと、想像していました…。

しかし、今回のこの話を書くにあたって一番最近書いた手紙を娘にお願いして見せてもらったのですが、その内容は僕の想像とは全く違い非常にシンプルなものでした。

書いてあることは、いつも空から見守ってくれることへの感謝の気持ちに可愛い絵を添えただけ

しかも、その手紙を書いた「母の日」は、娘と私が喧嘩をした日だったので、てっきり「パパがムカつく」のような僕に対する愚痴が書いてあると思っていたこともあり、余計に意外でした。

父の記念日にも書いて欲しい

僕は手紙を見た後、

「いつも書いている内容はこんな感じ? 最近の出来事や悩みは報告したりしないの? あとパパの文句とか?」

と聞いてみたところ、娘は

「うん。だってママは、いつも空から見ているから報告しなくても分かるでしょ。書いていることは、いつも見守ってくれていることへの感謝の気持ちだけだよ。封筒に封をしているのも単に可愛いから」

と笑顔で回答してくれました。

娘の心の中で妻と娘は、僕が考えていた以上に繋がっているのだと感じました。

僕は妻の記念日には、妻のことをたくさん思い出そうなどと考えがちですが、娘は記念日だからといって特別なことを考えることもないのでしょうね。

その代わり、空から見守ってくれている妻のことを常に感じているのだと思います。

だからこそ、高校生になった今でも自然なスタンスで妻へ手紙を贈り続けることが出来るのかもしれません。

それとは逆に僕の誕生日や父の日への手紙は、娘が思春期に入ったあたりから貰えていません…(泣)。

ですので、妻に対する焼きもちが少しありますが、これを機に僕も口うるさい父から見守る父になることを意識し、娘から自然体で向き合ってもらえるように頑張って行こうと思いました。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。すべての親子が幸せになりますように!

次回は、思春期の娘との衝突について、シングルファーザーの立場からお話させてください。

続きはこちら≫【シングルファーザー奮闘記】その夜、娘は出ていった。思春期の娘とのすれ違い・・・父親が母親の役も両方をつとめようとしたが

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文・構成/ひまわりひであき

 ※写真は「亡き妻への娘の絵手紙」を除き、すべてイメージです。

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