「フォーチュンクッキー」は日本が発祥!? 自宅で作れるレシピ&おみくじの例文をご紹介♪

フォーチュンクッキーというお菓子を知っていますか? 占いができるクッキーで、ホームパーティーなどのイベントで出すと盛り上がること間違いなしです。本記事では、そんなフォーチュンクッキーの意外な発祥地や、レシピや作り方などを紹介します。

フォーチュンクッキーとは?

フォーチュンクッキーを知っていますか? フォーチュンクッキーとは、おみくじが入ったクッキーのこと。薄く焼いたクッキーの中におみくじを入れ、2つ折りにしたものです。

このフォーチュンクッキーは、海外発祥のものと思っている人が多いでしょう。しかし実は日本が発祥の地なんです。フォーチュンクッキーの由来やどんなときに食べるのかなどを見ていきましょう。

意外! フォーチュンクッキーは日本発祥だった

クッキーという名前がついていることから、アメリカやヨーロッパなどで食べられていたお菓子だと思っていませんか? 実は日本のある煎餅がルーツのお菓子なんです。

北陸地方の神社では、新年におみくじ入りの煎餅が配られていました。この煎餅の名前は「辻占煎餅(つじうらせんべい)」といい、新年やお祭りに神社で配られる祝い菓子です。煎餅の中には、吉凶を占うものや、ことわざや格言などが書かれた紙が入っています。

辻占煎餅がアメリカのチャイナタウンでフォーチュンクッキーになった

フォーチュンクッキーは、アメリカやカナダの中華料理店で、食後にサービスで出されていたことで知られるようになったと言われています。

そのアメリカに辻占煎餅が知られたのは明治時代。アメリカ・サンフランシスコで開催された国際見本市で日本庭園の設計などをしていた庭師のある日本人が、訪れたゲストをもてなすために、辻占煎餅のようなおみくじ入りの茶菓子を振る舞っていました。これがフォーチュンクッキーの始まりだとされています。

そしてアメリカやカナダの中華料理店で出されるようになったのは、第二次世界大戦後。アメリカに多くいた中国人が辻占煎餅というものを知って、チャイナタウンなどで食後に出されるようになったようです。そのことから、アメリカでは中国発祥のお菓子だと思っている人も少なくないようですが、フォーチュンクッキーは日本の辻占煎餅がルーツだったんですね。

フォーチュンクッキーを食べるのはどんなとき?

アメリカでは、中華料理店で請求書と一緒にフォーチュンクッキーが渡されることが多いようです。中身のおみくじだけを確認してクッキーは食べない人も多いとか。

また日本では新年の運試しとして、もしくはクリスマスなど人が集まった際に、ちょっとしたイベントとしてフォーチュンクッキーが出されることがあるようです。

中に入れるおみくじの内容はどんなもの? 紙は何を使う?

おみくじといえば「大吉」や「凶」でしょう。もちろん吉凶を占う言葉は書かれていることが多いのですが、ことわざや名言、恋愛運を占うものなど、文言はさまざまです。

ロマンチックなものや、クスっと笑えるようなものなど、イベントに合わせて好きな言葉やメッセージを書いてみてはいかがでしょう? 盛り上がること間違いなしです。

手づくりのフォーチュンクッキーの中に入れるおすすめのメッセージを、シーンや対象者別に紹介します。

新年

・「大吉、今年は何をやってもうまくいく!」
・「吉、周囲からチヤホヤされる1年」
・「中吉、調子に乗らなければ大丈夫」
・「小吉、無駄遣いに注意」
・「凶、新年早々「凶」を引いてドンマイ」

恋みくじ

・「きっとあの人もあなたが好き」
・「あなたのことが好きな人は3人いる」
・「あなたの運命の人はおでこにホクロがある人」
・「あと少しで恋が叶う! ラッキカラーは赤」
・「ケンカしたらすぐに仲直りして」

学生

・「親も先生も驚くほど成績が上がる!」
・「好きな子からノート見せてと言われる」
・「びっくりするくらいモテだす」
・「友達が100人できる」
・「理不尽なことで先生から怒られる」

おみくじはどんな紙に書く?

おみくじに使う紙は、クッキーに油分があるため耐油紙がおすすめ。もし耐油紙がなければ、コピー用紙などでもOKです。

しかし、擦ったら消えるタイプのボールペンは、熱で消えてしまいます。そのため、熱いクッキーに入れると、せっかく書いたおみくじが白紙になってしまうので注意してください。

フォーチュンクッキーは作れる! 失敗しないコツは?

フォーチュンクッキーは焼き上がったらすぐにおみくじを入れて、成形しないといけません。冷えてしまうと上手に形作れないことも。フォーチュンクッキーの失敗しないコツをチェックしていきましょう。

クッキーは少量ずつ焼く

フォーチュンクッキーのクッキーは2~3枚ずつ焼くのが良いでしょう。一気にたくさん焼くと、おみくじを包むのに手間取って、クッキーが冷めてしまいます。そうなるとクッキーを折ることができなくなります。素早く形成できる数ずつ焼くことが成功のコツです。

また、慣れないうちは、焼けたクッキーを全てオーブンから出さずに、折り曲げるものだけオーブンから出すのもおすすめ。クッキーは温度が下がると生地が固くなり、形成ができなくなります。形成前のクッキーは、まだ温かいオーブン内に入れておくと固まりにくいでしょう。

次に焼くクッキーを用意しておく

クッキーを焼いている間に、次に焼くクッキーをスタンバイしておきましょう。そうすることで効率よくクッキーを焼くことができます。

フォーチュンクッキーのレシピ

フォーチュンクッキーを作る際に、用意するものや材料、手順を紹介していきます。では一緒にフォーチュンクッキーを作っていきましょう。

用意するもの

・おみくじ(10cm×1.5cmくらいのもの)
・コップやココット(あればマフィン型)
・ボウル
・ふるい
・ホイッパー
・オーブンシート
・フライ返し
・スプーン

材料(約10個分)

・卵白… Lサイズ1個分
・砂糖… 40g
・無塩バター… 30g
・アーモンドプードル… 10g
・薄力粉… 30g
・バニラエッセンス… 適量(なくてもOK)

作り方

1、無塩バターをレンジで溶かしておき、オーブンは180度で予熱しておきましょう。

2、ボウルに卵白、砂糖を入れ、ホイッパーで混ぜます。

3、薄力粉とアーモンドプードルをふるい、2に入れ、さらにバターも加えて、粉っぽくなくなるまで混ぜます。

4、天板にオーブンシートを敷き、クッキー生地をスプーンで薄く伸ばします。

5、170度に温度を下げて、焼き色がつくまで約7~8分間焼きます。

6、焼けたら、素早くフライ返しなどで裏返し、おみくじを入れて半分に折りたたみます。

7、さらにコップの淵などを使って折り目をつけます。

8、形が戻らないようにマフィン型やココットに入れておくと良いでしょう。

9、クッキーが冷えて固まったら、フォーチュンクッキーの完成です。

フォーチュンクッキーは日本発祥だった

実はフォーチュンクッキーは日本発祥のお菓子だということがわかりました。意外と知らなかったという方も多いのでは?

フォーチュンクッキーを作って、年末年始などの人が集まるイベントで出すのもおすすめです。手作りすれば、中に入れるメッセージや文言もアレンジできて、盛り上がること間違いなしでしょう。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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