整形で作り笑い顔をゲット!?山下智久VSディーン・フジオカ「正直不動産2」の熾烈な営業バトル【連載第1回】

山下智久主演のNHKドラマ「正直不動産2」第1話では、主人公の最強ライバル・神木涼真役を演じるディーン・フジオカの空恐ろしいキャラクターと、軽快なタップダンスが話題に。第2話ではある物件における“骨肉の争い”のエピソードが描かれます。

人気の秘訣は、山下智久のコミカルな演技と「正直者は馬鹿を“見ない”」物語

©NHK

1月9日(火)よりスタートした山下智久主演のお仕事コメディのシーズン2となる「正直不動産2」(NHK総合毎週火曜夜10時~)。第1話は、それぞれのキャラクターをおさらいしつつ、物語に新風を吹き込んだ新キャストの魅力も炸裂するという大満足の回となりました。

原案・夏原武、脚本・水野光博、作画・大谷アキラによる同名コミックを実写化した本作ですが、山下さんたち豪華キャストの好演はもとより、不動産業界の舞台裏にとことん切り込んだ物語が好評を博しました。今シーズンは、最強の新キャスト、ディーン・フジオカらを迎えて描かれる熾烈な営業バトルが見ものとなりそうです。

主人公は、絶対に嘘のつけないバカ正直な不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)。永瀬が言いたくない本音をぶちまけてしまう時、その前フリとして“風”が吹きますすが、その風もパワーアップしていました。ちなみに原作コミックに掲載された裏話によると、風専門のスタッフがこだわって風を吹かせているようです(笑)。

「正直不動産」が多くの視聴者に愛されるポイントは、そんな風を受ける山下さんのコミカルでチャーミングな演技に加え、最終的に「正直者は馬鹿を“見ない”」というドラマの落としどころも大きいかと。前シーズンに続いて、様々な家族愛や友情、仲間や上司との絆にまつわるエピソードが織り込まれていきそうです。気合十分の第1話もしかりで、油断していたら、うっかり涙腺を刺激されていました。

ディーン・フジオカが演じるのは、整形までしてナンバー1を目指すツワモノ

(以下、前回のネタバレを含みます)

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登坂不動産で、常に誠実に接客している永瀬と、カスタマーファースト命の月下咲良(福原遥)。その日は、Z世代の新入社員・十影健人(板垣瑞生)も交え、あるタワマン購入希望の夫婦を現地に案内します。ところがそこに、かつての永瀬の師匠で常にナンバーワンの営業成績を誇った男・神木涼真(ディーン・フジオカ)が居合わせます。

なんと神木は、登坂不動産を目の敵にしているライバル会社・ミネルヴァ不動産の社員となっていて、いきなりその場で永瀬たちの客を奪ってしまいました!

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中
©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

山下さんとディーンさんは今回が初共演とのことですが、まさに相手にとって不足なし。1月3日(水)に放送された「正直不動産スペシャル」で初登場したディーンさん演じる神木は、かなりの曲者キャラです。原作でも気になっていた軽快なタップダンスが、ここまで板につくのはイケてるディーンさんならでは。何が何でもナンバー1の営業マンになりたい神木は、なんとデフォルトで作り笑いができるように、整形までしていました。怖すぎます!

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キラースマイルのディーンさんなので、まさにドハマりの役どころかと。ディーンさんはオフィシャルコメントで「彼をただの悪役として捉えるのではなく、彼の内面に秘められた葛藤や人間らしさを深く掘り下げて演じることで、視聴者の皆さんを、彼の魅力的な狂気の世界へ引き込んでいきたいと思います」と語っていたので乞うご期待。

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

 

それにしても、相手に有無を言わせない神木の営業トークには思わず息を呑みました。タワマン希望の夫婦に対して、たたみかけるようにタワマンの魅力だけを伝えていく神木。そこは、デメリットとメリットの両方をきちんと話すバカ正直な永瀬とは真逆のスタンスです。

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最終的に、この夫婦は永瀬のアドバイスを聞き、タワマンではなく低層マンションを購入しました。それは、奥さんが足に事故の後遺症が残っていることに気づいた永瀬が、ご主人に適切なアドバイスをしたから。結果的に夫婦はミネルヴァ不動産の仲介でマンションを購入しましたが、後日、その夫婦が家探しをしている友人に、永瀬を紹介したことで、きっと視聴者もほっとしたのではないかと。

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中
©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

また、第1話で嬉しいサプライズだったのが、山崎努演じる永瀬の恩人で和菓子職人の石田努が、インフルエンサーとしてブレイクしていたこと(笑)。2人は「正直不動産」の原案・夏原武によるドラマ「クロサギ」をはじめ、多くの作品で共演し、プライベートでも親交があるという間柄ですが、いつ見ても息がピッタリ。今後のスポット出演にも期待が高まります。

第2話では、こじれた家族のもめごとに永瀬が巻き込まれる!?

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第2話で、永瀬と月下がやってきたのは、客の寺島(迫田孝也)が売却を希望する空き家です。その物件調査をしに来たら、なんとその家には現在も寺島の父と息子が住んでいることが発覚! なぜそうなった!?

とりあえず家族間での話し合いを求める永瀬でしたが、怒った寺島はミネルヴァ不動産の神木に相談を持ちかけます。いつもながら、強引なやり方で売却を進めようとする神木。一方、カスタマーファーストがモットーの月下は、寺島家が揉めている原因を探るべく、寺島の妻の実家がある栃木へと向かいます。

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また、どうやら神木は、永瀬が何度もアプローチしてきた光友銀行八起支店融資担当の榎本美波(泉里香)に急接近!「お前からすべてを奪ってやる!」と宣戦布告していた神木ですが、仕事だけではなく、プライベートにおいても永瀬との仁義なき戦いが繰り広げられそうな予感がします。次回もお楽しみに!

文/山崎伸子

※山崎努の崎は正式には「たつさき」

 

「正直不動産2」は毎週火曜日、夜10時からNHK総合にて放送

見逃し配信はNHKプラスで!(放送後、最新話が公開されます)

大谷アキラ 原案/夏原 武 脚本/水野光博715円(税込)

不動産仲介の存在意義とは、なんなのか?
直接取引、 地上げ、農業法人、代理権限―――
“俺は不動産屋の仕事が大好きだ!!”
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