大人はわかってくれない?【子どものお風呂嫌い】2大原因とその対処法を探るcheckリスト

お風呂に誘うと、グズグズしたり不機嫌になったり。「早くしなさい!」と急かす前に、お風呂を楽しくする方法を子どもと一緒に考えてみませんか?

子どもなりの理由を知って改善策を一緒に探る

子どものいる家庭の夜は、忙しいものです。寝る時間から逆算して食事、後片づけ、お風呂など……。親はスケジュールに追われています。それなのに、肝心の子どもがお風呂に入りたがらない!

つい「コラ!」と言いたくなりますが、叱ったり強制したりするのは逆効果です。大前提として理解しておきたいのは、「お風呂に入りたくない」は単なるわがままではない、ということ。「いや」には、必ず理由があるのです。「なぜいやなのか」を探り、適切な対応をしていくことが、お風呂嫌いを改善する近道です。

よく見られる理由は主に2つあります。

1つめが、タイミングの問題。相手の都合で「すぐにお風呂に入りなさい!」「早くして!」なんて言われたら、大人だっていやですよね。

2つめが、お風呂での不快な思い。例えば大人にとって心地よい温度でも、子どもが「熱い」と感じていたら、入りたくなくなるのも無理はありません。

2~4歳の幼児は、言葉で思いを伝えたくても、まだボキャブラリー不足。身近な大人には、子どもが「いや」という言葉で何を伝えようとしているのかな?と考える姿勢が必要です。

お風呂嫌いの理由がわかったら、子どもと一緒に改善策を探ってみましょう。親が一方的に決めるのではなく、「こうしたらどうかな?」などと相談を。子どもの気持ちを受け止め、尊重していることを行動で伝えてみてください。

お風呂嫌い改善の最終目標は、子どもが「気持ちいいからお風呂に入りたい」と思うようになることです。そのためには、まず親がリラックス。子どもと一緒にゆったりと楽しむことで、毎日のお風呂タイムが心地よいものになるはずです。

「お風呂はいや!」の理由を探ろうCHECK

お風呂をいやがったときや一緒にお風呂に入ったときの様子を思い出し、子どもに当てはまるものをすべてチェックしてみましょう。

【CHECK1】お風呂に誘ったときの様子は?

☐遊びに夢中

大人は先を見通して行動するけれど、子どもは「今」に集中しています。

●対策:予告する

「時計の針が6になったらお風呂に入ろうね」などと、2 ~ 3回に分けて予告を。「楽しいことを急に中断させられた」と感じないよう、子どもが見通しを立てる手助けをします。

 

☐疲れている、眠い

子どもは生理的欲求に正直。我慢を強いられるのはつらいものです。

●対策:スケジュール変更

可能な範囲で、子どもにとって無理のないリズムを作ることを心がけます。たくさん遊んで疲れた日は食事の前にお風呂をすませるなど、臨機応変に対応することも大切です。

 

☐急かされて不満

今気になるものに気持ちが向くので、効率優先では動けないことも。

●対策:子ども目線に

子どもを急かしたくなったときは、「何か気になることがあった?」などと聞いてみて。大人のペースを押し付けず、子ども目線になって気持ちを共有することを心がけましょう。

【CHECK2】お風呂でいやそうにしていたことは?

☐熱い!
☐痛い!
☐ぬれるのがいや!
☐ゴシゴシが嫌い!

●対策:原因を探って工夫する

例を挙げて訪ねてみる
「顔がぬれるのがいやなの?」「シャワーが熱い?」など、具体的に質問してみます。子どもが感じていることを本人にかわって言葉にすることで、気持ちを引き出しましょう。

表情や態度を観察する
「いや」と言わないからといって「いやじゃない」とは限りません。思いを言葉で伝えるのが難しいこともあるので、言葉だけに頼らず、態度や表情にも気を配りましょう。

「何がいや?」と聞かれても…

「何がいやなのか言ってごらん」は、子どもを困らせる質問。幼児の限られたボキャブラリーでは、モヤモヤした不快感を言い表すのは難しいことがほとんどです。

いや!を減らす工夫をする

シャワーの強さや水温を確認

子どもは皮膚が薄いため、刺激に敏感。大人にとってはちょうどよくても、子どもには「熱い」「(お湯の勢いが強すぎて)痛い」などと感じられることがあります。

ゴシゴシの強さや長さは子どもと相談

体を洗う際は、やりすぎに注意。いやがるときは理由を探ります。無理強いすると、体を洗うことそのものが嫌いになってしまうことがあるので注意しましょう。

顔が濡れるのがいや!→タオルのダムで顔を守る

顔を下に向け、丸めたタオルを髪の生え際に当ててシャワーをかけると、顔がぬれにくくなります。

泡が目に入るのがこわい!→泡を拭きとってから流す

石けんで洗った後、かたく絞ったタオルで泡を軽く拭きとってから流すと、すすぎ時間の短縮に。

冬は「寒さ」にも配慮を

寒い季節は、できれば脱衣スペースも暖かくしておきましょう。お風呂の前後に寒い思いをしなければならない、と思うことは、お風呂嫌いの理由のひとつになりかねません。

*  *  *

「いや」が完全に解消されなくても大丈夫。「自分のために親が努力や工夫をしてくれた」と感じられると、子どもも受け入れられるようになることがあります。

親子で一緒にニコニコお風呂タイム

大切なのは、子どもが「お風呂って気持ちいいな」と感じること。子どもは親の気持ちに敏感なので、まずは大人がリラックスを。

お風呂での遊びは無理なく続けられるものに

理想的なお風呂タイムは、親子でのんびりすること。「楽しませないと!」などと頑張ると、親が疲れてしまいます。お話やクイズなど、親の負担が少ない楽しみ方がおすすめ。

おもちゃなどへの要求はエスカレートしがち

特別なおもちゃなどを「○○があるからお風呂に入る」という交換条件の材料にしてしまうと、子どもが飽きると次々と用意することに。たまに楽しめる「特別なもの」にしておいて。

リラックスして親子の時間を楽しむ

「早く出て、早く寝かせなくちゃ」などと親がせかせかしていると、子どもも落ち着けません。お風呂では忙しさを忘れて、子どもと一緒に「気持ちいいね~」とくつろぎましょう。

教えてくれたのは

工藤 佳代子 先生
東京家政大学ナースリールーム施設長。家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの発育や発達に応じて「その子らしさ」を大切にする保育を行う。

『めばえ』2024年2月号
イラスト/オガワナホ 構成/野口久美子

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

再構成/HugKum編集部

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