発酵パワーで腸から元気に!ほったらかし調理で美味しい「フルーツ甘酒」を作ろう!

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体をつくるアミノ酸、エネルギーを生み出すブドウ糖やビタミンB群を豊富に含む甘酒は、「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養が豊富。体によい働きをする善玉菌もたっぷり含まれているので、腸内環境を改善し、免疫力を高める効果も期待できます。甘酒+季節のくだもので作る「フルーツ甘酒」をおすすめしてくれたのは、薬膳の考え方をベースに旬の食材と発酵食品を組み合わせたレシピを提案している、国際薬膳師/中医薬膳師の大竹宗久さん。さわやかな香りの甘酒は、麹の香りが苦手な子どもでもおいしく飲めますよ! 写真は、りんご甘酒。

材料は麹+くだもの+水だけ~腸内環境を整えるフルーツ甘酒

甘酒には、酒粕から作るものと麹を発酵させるものの2種類があります。「フルーツ甘酒」は、麹とくだものを一緒に発酵させたもの。アルコールが含まれないので、子どもでも安心して飲むことができます。自然な甘さにくだものの香りが加わり、作っているときからやさしい香りが漂います。

いちご甘酒の作り方

*作りやすい分量

材料

いちご 200g

麹   200g

水   12カップ

作り方

1 ヘタを取って薄切りにしたいちごと、ほぐした麹を炊飯器(調理機能付き)の内釜に入れる。

2 水1カップを加え、全体を混ぜる。

3 内釜を炊飯器にセットし、発酵モードなどで様子を見ながら68時間保温する。※炊飯器に調理機能がついていない場合は、ヨーグルトメーカーやホームベーカリーでも作ることができます。または、材料の水を約60度のお湯に変え、保温ジャーに入れて発酵させてもOK。

4 30分~1時間ほどたったところで様子を見る。表面の麹が乾いているようなら、ひたひたになる程度に水を足して混ぜる。

5 甘い香りがして全体がトロトロになったら、いちごをつぶしながら全体を混ぜ、保存容器に。

好みのフルーツでアレンジできる!

フルーツ甘酒は、くだものの種類をかえるだけで自由にアレンジすることができます。おすすめは、りんごやみかん、ブルーベリー、桃など。どんなくだものでも作ることができます。
※キウイなど酸味が強いものはやや発酵しにくい場合もあります。

左からりんご甘酒、みかん甘酒、いちご甘酒

りんご甘酒…りんごは芯を取り、皮つきのまま薄切りにする。

 みかん甘酒…みかんは皮をむき、薄皮ごとフードプロセッサーにかける。※フードプロセッサーを使わない場合は薄皮をむく。

甘酒を牛乳や豆乳で割るのもおすすめ

できあがった甘酒をお湯で薄めれば、体を内側から温めてくれるホットドリンクに。お湯のかわりに、温めた牛乳や豆乳で薄めるのもおすすめです。育ち盛りの子どもに欠かせないタンパク質も一緒にとることができます。

フルーツ甘酒でつくる簡単スイーツもおすすめ!

甘酒の味わい方は、「飲む」だけではありません。ひと手間かけてスイーツにアレンジしても楽しめます。砂糖を加えなくても、フルーツ甘酒の自然な甘さでおいしく仕上がります。

みかん甘酒シャーベット

みかん甘酒とヨーグルトを11の割合で混ぜ、ときどき混ぜながら冷凍庫で凍らせる。

いちご甘酒ゼリー

牛乳または豆乳1カップを温め(65℃以上)、粉ゼラチン5gを加えて溶かす。いちご甘酒1/2カップを加えてよく混ぜ、型に入れて冷蔵庫で冷やす。

まとめて作って冷凍保存を

フルーツ麹は冷凍保存が可能なので、まとめて作っておくと便利。できあがった後、あら熱がとれてから冷凍保存用のジッパー付きのパックに入れ、薄くのばして冷凍しておきましょう。使う際は、必要な分だけ割って取り出し、冷蔵庫で解凍します。

発酵食品&旬の食材で体を守る!

発酵食品である甘酒には、体によい働きをする善玉菌がたっぷり。そして腸内細菌のバランスが整うと、人の体に備わっている免疫機能も高まることがわかっています。また、薬膳には「旬の食材を食べることには健康を保つ効果がある」という考え方があります。フルーツ甘酒は、「発酵&季節のくだもの」のダブルパワーで体を守ってくれる、うれしいおやつなのです。

体にやさしい発酵×薬膳を食事にもとり入れて!

「りんご甘酒」のレシピが掲載されている大竹さんの著書『発酵×薬膳 心を体をスッキリ整える楽チンレシピ』(三笠書房)は、「International Gourmand Awards(グルマン世界料理本大賞)2023」でグランプリを受賞! スーパーマーケットで買える食材で作れる簡単レシピ87品を紹介しています。

教えてくれたのは

大竹宗久さん|国際薬膳師・中医薬膳師
1971年神奈川県生まれ。大学卒業後、実家のそば屋を継ぐ。子どもが食物アレルギーを持っていることがわかり、食への学びを深めていく中で薬膳に出合い、その効果と奥深さに感銘を受け国際薬膳師の資格を取得。そば屋を経営する傍ら、発酵×薬膳のすばらしさを伝える活動をしている。

構成/野口久美子 写真(りんご甘酒)/松久幸太郎

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