目次
【チャレンジ例題】「好き」を何種類の言葉で言い替えられますか?
「語彙力」は、似た意味の言葉を、どれだけ違うニュアンスで言い替えられるか、という力です。たとえば「好き」を、場合に応じて「好む」「愛する」などに使い分ける能力、ともいえます。
ここで例題。「好き」の言い替え表現を、さらに3つ挙げてみてください。
ほかにもこんなにある「好き」
本書で答え合わせをしてみましょう。「好きのなかま」の項をひらくと、たくさんの語句が並んでいます。挙げた3つはこの中にあったでしょうか?
語彙力チェック① 「怒る」の類語、いくつ言えますか?
ではここから本番! 第一問です。「怒る」の類語〜言い替え表現を5つ挙げてください。あなたが怒ったとき、怒られたとき、どういう言葉が使われたか思い出してみるといいかもしれません。
「怒る」もこんなにいっぱい
答え合わせに本書の「怒るのなかま」をみてみましょう。「頭に来る」「腹が立つ」はおなじみですね。よく用いる「かっとなる」「かんかん」、ちょっとキツめの「むかつく」なんてのも。
語彙力チェック② 「言う」の類語、いくつ思い浮かびますか?
その調子で第二問。今度は「言う」です。声の大小で異なる表現になったり、相手に応じて敬語になったりと、なにかと姿を変える語でもあります。バリエーションが豊富なので、がんばって5つの類語・言い換え表現を挙げてみてください。
「言う」にもさまざまなニュアンスが
「話す」「しゃべる」「語る」といった一般的な語から、「おっしゃる」「申す」といった敬語、小声での様子をあらわす「ささやく」などがあります。さらに「口にする」「口を開く」という慣用句、「異口同音」「開口一番」などの四字熟語もあったりと、さまざまな言い回しがあるんですね。
語彙力チェック③ 「はずかしい」の類語もたくさん言えないと恥?
では第三問にいきましょう。「はずかしい」の類語・言い換え表現3つです。難しい? ではヒントをひとつ。はずかしかった時、顔の色はどうなる? ここを乗り切れば「大人の国語力」合格です! がんばって!!
「はずかしい」をこれだけ言い替えられれば大人?
本書の「はずかしいのなかま」を見てみましょう。
はずかしいと顔は「赤くなる」ですね。「照れくさい」「はにかむ」も仲間です。「穴があったら入りたい」「顔から火が出る」なんて思いはしたくないですが、大人の語彙として知っておきたいですね。
表現の幅が広がる語彙力を育てるには
『小学生のための ドラえもん 読解力をつけることば図鑑』
「読解や表現の基礎となるものは〈語彙〉。特に、類語(似た意味の言葉)というつながりで気持ちやようすを表す語彙を増やすことは、読解力をつけたり表現の幅を広げたりするのに大いに役立ちます」とするのは、本書の監修にあたる麻布中学校の中島克治先生です。
「この本に出てくる言葉や文にふれることで、心の中のいろいろな世界をたくさん共有できるようになります」(中島先生)
さらに内容をみていきましょう。
【くらしのことば】の章から、「空や天気のことば」。「晴れ」だけでもこんなに多くの表現がありますね。図版を豊富に使っているので、意味がイメージしやすいです。
【慣用句・ことわざ】では、よく使われる表現の意味と使用例を紹介。「嘘八百→ウソ800」「手に取るよう→手にとり望遠鏡」など、ひみつ道具の名前に関係する言葉も出てきます。
【ことばで伝える】は、マンガのコマをみて、登場人物の気持ちをあらわす言葉を考えてみる応用コーナー。語彙力に加え、読解力が身につきます。
ドラえもんやのび太くんは、このときどんな気持ちなのかな? この気持ちをことばにすると何だろう?…ドラえもんのマンガで登場人物の気持ちを読み取る練習から、実際に入試に出される読解表現の解説まで、確実に読解力と語彙力が身につく一冊です。親子の語彙力アップにぜひお役立てください。
こちらの記事もおすすめ
文/小井詰昌之 構成/HugKum編集部
©藤子プロ・小学館/2024