Netflix最新映画3選『ミッション:インポッシブル』 『トランスフォーマー』『耳をすませば』連休、家でまったり派はぜひチェックを

待ちに待ったゴールデンウィーク!近場のレジャーに繰り出すのもよし、どこか遠くに家族旅行に行くもよし、家でまったりと過ごすのもよし。そこでHugKumではファミリーで楽しめるNetflix配信映画3作を紹介します。

トム・クルーズのアクションに度肝を抜かれる『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。


1本目に紹介するのは、昨年夏に公開され、メガヒットしたトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。タイトルからもわかるように、本作はシリーズ初の前後編となった前編ですが、後編はハリウッドで行われた全米映画俳優組合のストライキが影響したせいか、2025年の5月23日に公開予定となっています。

本作で描かれるのは、今や地続きにも感じられる国家規模の陰謀です。ロシアの次世代潜水艦が推測航法(デッドレコニング/Dead Reckoning)を用いた新航行システムを試験運用するため、高度な新型AIシステムを採用するも、それによって自らが発射した魚雷により沈没してしまいます。IMFエージェントであるイーサン・ハント(トム・クルーズ)は元MI6のイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)からある鍵の半分を取り戻すよう命じられますが……!

IMFに属する前のイーサンの過去を知る男の魔の手が迫るなか、世界各地で命懸けの攻防を繰り広げていくイーサン。次第に窮地に追い込まれていき、ミッション遂行か、仲間の命かの究極の選択を迫られることに。

いつもながらトムの体を張ったダイナミックなアクションはシリーズを重ねるごとにますますエスカレートしています。当時、予告編でも流れて話題を呼んだのが、バイクに乗ったイーサンが崖に向かってアクセル全開で直進し、なんとそのまま減速することなく超特大ジャンプを決めて真っ逆さまに落下する、という超人的なアクションシーン。メイキング映像では、トム自身も当時「俳優人生で最も危険」と言い放っていました。

それ以外でも、これまで見たことのないカーアクションが繰り広げられます。車が破損し、両側のドアがないまま走ったり、今回のヒロインであるグレース(ヘイリー・アトウェル)と手錠でつながったままカーチェイスを繰り広げたり、並んだバイクの上を走ったりと、バリエーションも多く、まさにアドレナリンが噴出。

また、個人的に「ミッション:インポッシブル」シリーズの魅力は、抜け目がなくて切れ者であるイーサンが、実は情にほだされがちで、ヒロインや仲間たちに翻弄されるところだとも思っています。今回もしかり。完璧なスパイなのにどこか隙があり、いつもピンチに追い込まれてしまう。でも、そういうイーサンの人間味に溢れたところが、長く愛される秘訣なのかなと思ったりもします。

予測不能のストーリー展開も秀逸で、一切、中だるみすることなく最後の最後までドキドキハラハラの連続となる本作。ファミリーで観れば、より一層盛り上がれそうです。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』はNetflixで配信中
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェーニー…ほか

夏公開の新作の前に観ておきたい『トランスフォーマー/ビースト覚醒』

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』Netflixにて配信中

続いて紹介するのは、ハリウッドでの実写映画全8作が世界で大ヒットを記録した「トランスフォーマー」映画において、新シリーズの幕開けとなった『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。ちなみに「トランスフォーマー」シリーズ最新作となる3DCGアニメーション『トランスフォーマー/ONE』も2024年の日本公開が決定していますので、ぜひその前に本作をご覧いただきたいです。

もともとタカラ(現タカラトミー)の玩具がルーツである「トランスフォーマー」ですが、海を渡り、アメリカのハズブロ社が業務提携した「TRANSFORMERS」となってから北米で人気に火がつき、その後、日本に逆輸入された形です。形を変えられるおもちゃは日本でも根強い人気を誇りますし、ダイナミックな戦闘シーンが繰り広げられる映画は、大人が観ても童心に返って大興奮しますよね。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の時代設定はオプティマスプライム率いるトランスフォーマーたちが地球に来て間もない1994年。あらゆる星を丸呑みにして食べ尽くすという、規格外サイズの強敵「ユニクロン」が、地球を次の標的に動き出します。

このただならぬ事態に立ち向かうべくプライムが仲間たちを集めていくことに。やがてうっかり戦いに巻き込まれた人間のノア(アンソニー・ラモス)とエレーナ(ドミニク・フィッシュバック)や、新たな希望となる“ビースト”たちも参戦していきますが、特にこのビーストたちのバトルに心を射抜かれました。

日本語吹替版では、主人公ノア役を元Sexy Zoneの中島健人が、ヒロインのエレーナ役を仲里依紗が演じていますので、子どもたちと一緒に観るのならぜひこちらを。声優としてのスキルも高いおふたりなので、めいっぱいこの世界観に没入できそうです。

また本作は、「トランスフォーマー」のビギナーにもうってつけな映画だとも感じています。なぜならストーリーラインが実にシンプルで、これまでのシリーズ作品よりもファミリー映画寄りになっているから。そして仲間たちとの友情やチームワークなどがしっかりと描かれている点もおすすめなので、ぜひともこの機会にチェックしてみてください。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はNetflixで配信中
監督:スティーブン・ケイプル・Jr.
出演:アンソニー・ラモス、ドミニク・フィッシュバック…ほか 日本語吹替キャスト:中島健人、仲里依紗、玄田哲章、子安武人…ほか

清野菜名と松坂桃李がW主演を務めた実写映画版『耳をすませば』

『耳をすませば』Netflixにて配信中

3本目におすすめしたいのは、スタジオジブリのアニメ映画として人気を博す『耳をすませば』の実写版です。本作は柊あおいの同名コミックを原作に、完全オリジナルストーリーとなる10年後の物語をプラスした作品となっていて、清野菜名と松坂桃李がW主演を務めたことでも話題を呼びました。

読書が大好きな中学生の女の子・月島雫は、自分が借りる本の図書貸出カードを見て、いつも自分より先に読んでいる「天沢聖司」という人がとても気になっていました。ある日2人は“最悪の出会い”を果たすも、お互いに少しずつ惹かれあっていくという青春ラブストーリー。本作もアニメ版同様に胸がキュンキュンします。

実写版では、そこから10年の月日が流れた現代の物語が展開されます。雫は児童書の編集者となっていて、聖司はチェリストになる夢を叶えるため、10年前にイタリアに渡っていました。雫は、仕事で大失敗をしたことで、聖司の住む遠く離れたイタリアを訪れ、久しぶりの再会を果たしますが……。


お互いに20代になった2人は、それぞれにいろいろな想いを抱えています。雫は作家になるという夢を追い続けていますが、思うようにはいきません。その一方で聖司も、理想の音楽を追求しすぎて、音楽を楽しむ気持ちを忘れかけているようです。絵に描いたようなサクセスストーリーが待っていたわけではなく、人生において少し足踏みをして止まっている2人。そこの等身大の葛藤は、清野さんや松坂さんが演じる実写版だからこそよりリアルに響くものがあります。

中学生時代の初々しい雫と聖司を好演したのは、フレッシュな若手俳優の安原琉那と中川翼で、とても伸びやかな表情がいい感じ。ママやパパは雫たちを見て、懐かしい思春期のころを思い返し、心が洗われそう。そしてきっと大人になった雫たちも、当時の思い出を振り返り、忘れかけていた大切な何かを再確認できたのでは。

すなわち、過ぎ去った青春のひとときが、大人になった今の自分の背中を押してくれたり、ほっこりと安らぎを与えてくれたりすることもあるんだなと、改めて気づかされた感じです。また、同じ年代である少年少女たちは、雫たちに自身を投影し、心を揺さぶられたり、大いに共感したりするのではないかと。

いろんな面で、ぜひ親子で観ていただきたい本作。折しもゴールデンウィークということで、お出かけしないオフの日に家族で観ていただき、感想を言い合っていただけば、特別な時間を共有できそうです。

『耳をすませば』はNetflixで配信中
監督・脚本:平川雄一朗 原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)
出演:清野菜名、松坂桃李、山田裕貴、内田理央/安原琉那、中川翼、荒木飛羽、住友沙来、音尾琢真、松本まりか、中田圭祐、⼩林隆、森口瑤⼦、/田中圭、近藤正臣…ほか

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