そらジローもびっくりな宇宙エレベーターや巨大ロボット、未来コンビニまで!2050年後の未来体験が楽しすぎる「SusHi Tech Tokyo」開催中!

東京ベイエリアで開催中の「持続可能な新しい社会」を目指す最新テクノロジーが集合した「スシテック」(SusHi Tech Tokyo 2024)。第二弾の有明アリーナのオープニングに行ってきました!
宇宙エレベーターや巨大ロボット、未来コンビニ、家事ロボットなど、2050年後の未来が体験できるワクワクがいっぱいのプログラムです。自由研究のテーマ探しにピッタリ。宇宙飛行士の野口聡一さんの宇宙の最新技術のスピーチも。しかも、入場料無料!
ぜひ、家族で遊びにきてください。

宇宙軌道エレベーター

現在、東京のベイエリアで「Sustainable High City Tech Tokyo 2024= SusHi Tech Tokyo 2024」、寿司にかけて「スシテック」が開催中です!

2050年後の未来を体験できる知的で楽しいイベントが盛りだくさんの「スシテック」。「有明アリーナ」のオープニングに行ってきました!

宇宙軌道エレベーターの映像。ケーブルで繋がれた「静止軌道ステーション」を訪れる模擬体験ができます。

今回のオープニングで絶対に見逃せない注目のプログラムが、エレベーターで誰もが気軽に宇宙へ行けるという「宇宙軌道エレベーター」の模擬体験。

「宇宙軌道エレベーター」のエントランス。近未来的な雰囲気にワクワクです。

目指すは地上36,000㎞にある宇宙観光の拠点「静止軌道ステーション」。円錐型のエレベーターをイメージした建物内ではスクリーンに囲まれた椅子に座ります。

宇宙軌道エレベーターの360度の映像。椅子も揺れるなどリアルな「宇宙軌道エレベーター」の模擬体験ができます。

出発のアナウンスとともに、ぐんぐんと地表が遠ざかり、雲を抜け、あっという間に宇宙へ到着。

宇宙エレベーターの実現を支える「ケーブル技術」の解説で「宇宙軌道エレベーター」の仕組みを学ぶことができます。360度映像と振動装置で楽しむ「2050年の宇宙旅行」をぜひ体験してみてください!

宇宙飛行士の野口さんのお話も聞きました

「有明アリーナ」のオープニンスピーチで登壇した宇宙飛行士の野口聡一さん。

オープニングスピーチには、憧れの宇宙飛行士・野口聡一さんが登壇。宇宙飛行士としての経験をもとに、最新の宇宙技術についてや今後の持続可能な都市の実現についてのお話を聞くことができました。

野口さんが初めて宇宙に行った時は、1kg(紙の牛乳パック1本分程)の物資を運ぶのに100万円の輸送費が必要でしたが、今は再利用できるロケットでその半分以下で宇宙に行くことが可能になり、宇宙ビジネスが拡大しているのだそうです。

今年、有人月探査計画に日本人宇宙飛行士が選抜され、今後ますます宇宙への関心が高まっていくとのことです。とはいえ、月に1kgの物資を運ぶには、1億円以上かかるそうで、まだまだ一般人が気軽に行くのには難しいようです。そんな、近くて遠い宇宙の話に参加者の皆さんも聞き入っていました。

巨大ロボット出現!

巨大ロボ「ARCHAX」に驚く「そらジロー」と気象予報士の木原さん。今日のそらジローは宇宙服を着て「宇宙(そら)ジロー」。

宇宙に思いを馳せた後は、子どもたちの憧れの巨大ロボットの登場です! ツバメインダストリの搭乗型ロボットの「ARCHAX」で変形デモンストレーションを見学することができます。

この日は日テレのお馴染みのお天気キャラクター「そらジロー」と気象予報士の木原さんも遊びに来ていて、大きなロボットにびっくりしていました。

「ARCHAX」は見学のみですが、前回ご紹介した「日本未来科学館」では、搭乗して操縦体験ができるロボットもあります。ロボットに搭乗してみたい方は、「日本未来科学館」にも立ち寄ってみてくださいね。(現在は搭乗して撮影のみ)

ワクワクする未来の乗り物たち

宇宙服で特別仕様の「宇宙(そら)ジロー」の隣で「空飛ぶクルマ」の試乗体験中の気象予報士の木原さん。

「有明アリーナ」では、空飛ぶクルマから個性豊かな小型モビリティまで、未来の生活を支え、移動を楽しくする乗り物が大集結しています。

未来のスポーツが想像以上に楽しい!

新感覚ARスポーツ「HADO」

エナジーボールをぶつけあう新感覚のARスポーツ「HADO」。最大6人、1人でも参加可能。(小学生以上)

「有明アリーナ」の室内展示では、2050年以降の未来を体験することができます。

まずは、その一つで「未来のスポーツ」エナジーボールをぶつけあう、新感覚のARスポーツ「HADO」を体験してきました!  頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して楽しむARスポーツです。

操作用のアームセンサーとゴーグルを装着。ゴーグルは軽いので、 激しく動いても違和感がありません。

遊び方は、エナジーボールを放って相手チームを攻撃し、シールドを発動させて自分や仲間を守ります。制限時間内に多くポイントを獲得したチームの勝利となります。

今回体験したのは、練習も含め5分ほどでしたが、かなりの運動量でした。ジムの単調な運動だと飽きてしまうこともありますが、ゲーム感覚で楽しみながら運動の習慣ができそうです。動きやすい服装であれば、天候に関係なく手ぶらで楽しめるのも嬉しい点ですね。

巨大なスクリーンが必要となるため、家庭用には販売はされていませんが、お台場などにHADO専用コートのある店舗があり、公式大会なども実施されているとのことです。

ゲーム感覚でできる「VRフィットネス」

アシックスのVRフィットネス。(※VRゴーグル着用による年齢制限あり)

アシックスが新開発したVRゲームで、楽しくフィットネスができるシステムです。ゴーグルをつけると急に風景が変わり、凄い臨場感でびっくりしました。現実世界から切り離されて、本当に爽やかな森林の中にいるような気になります。

また、筆者は乗り物酔いをしやすいタイプなので、VRで酔ってしまうかなと思ったのですが、問題なく楽しめました。そして、障害物を避けて、飛んだり、屈んだり、パンチをしたりとかなりの運動量です。多彩な動きで飽きずに運動を続けることができ、こちらも天候に関係なく楽しめるので、運動不足解消にとても良いツールだと思いました。

未来のショップでお買い物体験も

衣料ロスを減らす「未来アパレル」

「未来アパレル」で3DCGや合成技術を使って、自分の顔にあわせて試着をする様子。

未来のスポーツで汗を流した後は、「未来のショップ」で買い物の体験をしました。

その一つ、「未来アパレル」はデジタル技術で衣料ロスを減らすと同時に、世界が注目するファッションがもっと身近に感じることができるお店です。

自分で選んだ服を着た3DCGや合成技術を使った画像を見ることができます。メイクなども再現されます。

入店すると目に飛びこんでくるのは、世界的に活躍する新進気鋭の若手デザイナーらが手掛けた10ブランドの個性的なファッション。3DCGや合成技術を使って、自分の顔にあわせて試着することができます。

絶対自分では着ないと思っている洋服でも気軽に試すことができて、意外にいけるかも!?という発見もあるかもしれないので、普段は着ない服にもぜひ挑戦してみてくださいね。

重労働はロボットが担う「未来コンビニ」

遠隔操作ロボットが活躍する未来のコンビ二。

遠隔操作ロボットが活躍する未来のコンビ二を体験できます。

広報の方によると、「コンビニの店員の最もやりたくない仕事」の第2位が冷蔵庫の商品の補充なのだそう。(ちなみに1位はトイレ掃除)。夏季はほぼ一日中、低温の冷蔵庫の中での仕事となり、かなり重労働とのこと。忙しい時は、冷蔵庫の商品入れ替えだけのスタッフを雇う店舗もあるそうです。

遠隔操作ロボットが作業する様子を近くで見ることができます。

人手不足の中、今、注目されているロボットで、一部のファミリーマートで導入されているので、コンビニに行く時に意識して冷蔵庫の奥を見てもらえると、活躍しているロボットに出会うことができるかもしれません。

未来の住まいはどうなっている?

動くソファをお試し「未来のお部屋」

リモコン操作で物を運んでくれるワゴン。奥は動くソファ。

動く家具などの未来の生活を体験することができます。

まずは、自動で動くソファに乗って未来リビングをゆったり見学。リビング内の椅子に座ったら、リモコン操作のワゴンで必要なものを運んでもらったり、可愛いペットロボと遊んだりと、ロボットが共生する未来の住まいを体験できます。

「未来のペット」では、かわいいLOBOTに会える

ペットロボットの「LOVOT」。

話題のペットロボット「LOVOT」にも会うことができます。名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくれ、ロボットと分かっていてもキュンとなります。 好きな人に懐き、抱っこをねだったりするそうです。

ペットと暮らしたいけど 生き物を飼うのが難しいという方に、新しいライフスタイルを提案できるのかもしれません。

バームクーヘン専用AIオーブンを発見!「未来のお菓子作り」

ユーハイム社のバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO・テオ」。

「未来のリビング」に置かれた、「一体、なんなの?」と首を傾げてしまう大きな機械。実は、これバウムクーヘン専用AI オーブンなんです。

老舗の菓子メーカーの「ユーハイム」が開発したオーブンで、職人が焼く生地の焼き具合を、各層ごとに画像センサーで解析することで、その技術をAIに機械学習させデータ化、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼き上げることができます。

未来の仕事をサポートするアシストスーツを体験

様々なアシストスーツを着たスタッフの方によるデモンストレーション。

「未来の仕事」のコーナーでは、9種のアシストスーツが一堂に集結し、実際に装着し災害復旧作業の疑似体験もできます。腰や足への負担が軽減し、選択の幅が拡がる「未来の働き方」を体験することができます。

アシストスーツがあれば、16キロの荷物も女性でも運べます!  衣服のような着け心地で、装着したまま、運転や階段の昇降など日常的な動作もできるので、気軽に使用できます。

筆者も人工筋肉の技術を応用したゴムの力で腰の負担を軽減するアシストスーツを装着してみました。

スーツ無しでは、16キロのダンボールは、なんとか浮かすことができますが、とても持ち上げることができませんでしたが、装着するとあら不思議!ヒョイっと持ち上げることができました。女性でも16キロの荷物が運べるなんてびっくりでした。子どもが乳幼児期の時にこんな抱っこ紐があればよかったと思いました。

miraiサーキットでも遊べる!

WHILL社 の「WHILL Model C2」(右)とメルカリ社の「mercari R4D poimo」。どちらも免許不要。

「有明アリーナ」での未来の乗り物は展示が主ですが、「シンボルプロムナード公園」ではコースが設置されていて、未来の乗り物の乗車体験ができので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

二輪車・キックボード・車椅子型・セグウェイなど、様々な形のモビリティがあることに驚きです。どれも電動で滑るように走る様子は未来を感じさせます。

親子で試乗が楽しめるメルカリ社の「poimo」。空気で膨らませるボディで収納時は小さくなります。

メルカリ社の「poimo」はお子さんと二人乗りできます。まるで家のソファが移動しているようでした。一人で試乗できない未就学児以下のお子さんも親子で楽しめますよ。

トヨタの「C+walk T/S」。免許不要の立ち乗り型でキックボード型より安定していて、子どもでも乗りやすいです。(ハンドルに手が届く身長以上)

低速コースと高速コースに分かれていて、低速コースでは、免許不要で小学生以上であれば乗れる車もあるので、お子さんも楽しむことができます。高速コースでも16歳以上であれば免許がなくても乗れるものがあります。参加は無料、開催日は5/25-5/26(予約制)。人気のプログラムなのでお早めの申し込みをオススメします。

「スシテック」は、4つのジャンルと4つの会場

今回は、「有明アリーナ」エリアでの2050年の未来の生活を中心に体験しましたが、いかがでしたか?  テク関係のイベントというと専門的で小難しいイメージがありますが、誰でも楽しめ、遊びながら自然と学べてしまうのが「スシテック」。

プログラムは、4つの会場で、テック・モビリティ・フード・アクティビティの4つのジャンルで東京の未来を体験できます。今回ご紹介した宇宙エレベーターや未来の生活体験の他、搭乗操作型ロボット、空飛ぶクルマ、持続可能な食、未来の教育に関する講座などなど、家族で楽しめる内容が盛りだくさんです。
日本科学未来館 4月27日(土)~5月26日(日)
シンボルプロムナード公園 5月12日(日)~5月26日(日)
海の森エリア 5月12日(日)~5月21日(火)
有明アリーナ 5月17日(金)~5月21日(火)

Sustainable High City Tech Tokyo 2024

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文・取材/Rina Ota

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