パプアニューギニア基本情報
まずはパプアニューギニアの場所や首都、面積、人口、気候などの基本情報から見てみましょう。
国名
パプアニューギニア独立国
首都
ポートモレスビー(ニューギニア島)
場所
パプアニューギニアはオセアニアに位置し、オーストラリアの北にあるニューギニア島の東側半分と、周辺にある約600の島々から構成されます。ニューギニア島の西半分はインドネシアです。

日本との時差
1時間
パプアニューギニアのほうが日本より1時間進んでいます。
面積
約46万㎢
日本の面積が約38万㎢ですから、パプアニューギニアの面積は日本の約1.25倍です。
エリア
パプアニューギニアは、20の州と1つの自治州、首都区にわけられています。首都ポートモレスビーがあるのは、パプア地方の中央州です。

人口
約995万人
神奈川県の人口が約922万人ですから、パプアニューギニアの人口は神奈川県よりやや多いくらいです。
言語・公用語
英語(公用語)の他、ピジン英語、モツ語等を使用
通貨
キナ
1 キナ=35.08円(2025年8月11日現在)
パプアニューギニアの通貨はキナとトヤで、100トヤが1キナに相当します。首都ポートモレスビーにあるジャクソン空港をはじめ銀行などで両替が可能で、大きなホテルや店舗ではクレジットカードの利用もできます。
宗教
キリスト教の教徒が多いですが、祖先崇拝などの伝統的信仰も根強くあります。

歴史概略
パプアニューギニアの先住民族は、5万年から7万年前のアフリカ人を起源とする東南アジア人だと考えられています。
16世紀にはヨーロッパ人が初めてパプアニューギニアを発見し、その後、ヨーロッパの人々がパプアニューギニアを訪れるように。そして1884年には、ニューギニア島の北東部がドイツの保護領となりました。島の南東部はイギリスの保護領となり、1906年にはオーストラリアの領地となりました。
1914年に第一次世界大戦が始まると、ニューギニアはオーストラリアに占領され、1920年には国際連盟がニューギニアの統治をオーストラリアに委任しました。しかし第二次世界大戦中の1942年には日本軍が占領し、連合軍との激しい戦闘が展開したのです。

終戦によって1945年から1946年の間にパプアとニューギニアが統合し、パプアニューギニアが生まれました。第二次大戦後はオーストラリアが統治していましたが、1975年にパプアニューギニア独立国として独立しました。
国旗
パプアニューギニアの国旗は、赤と黒を使ったデザインです。赤は太陽や国民の活力を、黒はメラネシア人を表現しており、黄色の鳥は国鳥の極楽鳥を、5つの白い星は南十字星を表しています。

天気・気候
パプアニューギニアは赤道直下にある国で、熱帯気候に属しています。5月から11月頃までの乾季と、12月から3月頃までの雨季があります。1年を通して半袖、半ズボンといったカジュアルな服装で過ごせます。
昼間は気温が高くなり、日差しが強くなります。しかし高地では、朝と夜に急激に冷え込むことがあります。
パプアニューギニアの治安・住みやすさ

パプアニューギニアの治安はどうでしょうか?
治安は注意が必要
外務省「海外安全ホームページ」によると、パプアニューギニアは全土にわたり「十分注意してください」のレベル1が発令されています。またニューギニア島の南ハイランド州については、「不要不急の渡航は止めてください」のレベル2が発令されています。
パプアニューギニアには失業者や生活困窮者が多いことから、そのようなグループによる犯罪が頻発しています。ホテルの部屋に侵入して金品や貴重品が盗み出されたり、スーパーマーケットに強盗が押し入ったりといった被害があり、日本人が巻き込まれた事例も報告されています。またパプアニューギニアに多数存在する部族の間で抗争が起きることも多く、そのようなトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。
住みやすさは不安
パプアニューギニアでは、電気やエネルギー、交通といったインフラが需要に追ついていないのが実情で、各国の機関が支援を行っています。さらに治安面で不安が残ることも考えると、住みやすい国とはいえないでしょう。
パプアニューギニアの見どころ・観光

パプアニューギニアの見どころや、おすすめ観光スポットをご紹介しましょう。
アロタウ
ニューギニア島の東端にあるアロタウは、ダイビングやシュノーケリングのスポットとして人気です。サンゴ礁や色鮮やかな魚を鑑賞するのはもちろん、マリンスポーツを楽しむにももってこいの場所です。
ウィルヘルム山
意外かもしれませんが、パプアニューギニアには山もあります。もっとも高いのがウィルヘルム山で、標高は4,509m、オセアニアの最高峰です。熱帯のジャングルのようなところを通り、山頂を目指すトレッキングを楽しめます。

ウィルヘルム山は富士山より標高が高く、赤道直下にあるパプアニューギニアであっても寒さが厳しくなることがあります。服装や持ち物には十分注意しましょう。
国会議事堂
首都ポートモレスビーにある国会議事堂は、パプニューギニアの独特の建築を象徴する建物のひとつ。正面玄関には大きな壁画が飾られ、内部にもさまざま壁画があり、現地の歴史や文化を感じられるスポットです。

パプアニューギニアの特徴・有名なもの
多数の部族
パプアニューギニアには800以上の部族が存在するといわれ、部族それぞれの言葉もあります。地域や村によっても、風習や文化が異なります。そのため部族間で抗争が起きることも珍しくありません。争いによって、死者が出る事態に発展することもあります。
極楽鳥
パプアニューギニアで有名なのが極楽鳥です。この島が英語で「バードオブパラダイス」と呼ばれるのはこのためです。
極楽鳥は鳥類スズメ目フウチョウ科(Paradisaeidae)の鳥で総称をフウチョウといい、極楽鳥はその別称です。インドネシア東部、パプアニューギニア、オーストラリア東部に生息しており、鮮やかな色の見た目と美しさが特徴です。

極楽鳥はパプアニューギニアの国鳥であり、国旗にもデザインされている国を象徴する存在です。その羽は、民族衣装や髪飾りなどの装飾品にも利用されています。
「最後の楽園」パプアニューギニア
パプアニューギニアは手つかずの自然が残され、美しいビーチがある島々からなる国です。人と自然が共生する「最後の楽園」などと表現されています。
日本からパプアニューギニアに旅行する方は少ないかもしれませんが、そんな国に目を向けてみると世界が広がるでしょう。ぜひ親子で、熱帯の島国パプアニューギニアに思いをはせてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部

