ボツワナってどんな国?
アフリカ大陸の南部に位置する「ボツワナ」はどんな国なのか、特徴や観光スポットなどをこれから見ていきましょう。
ボツワナ基本情報
まずはボツワナの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を解説します。
国名
正式な国名は、「ボツワナ共和国」といいます。
首都
首都は、ハボローネです。
場所

ボツワナは、アフリカ大陸南部の中央にある内陸国です。西から北西にかけてはナミビア、北はザンビア、北東はジンバブエ、東から南にかけては南アフリカ共和国と接しています。
日本との時差
日本とボツワナとの時差は7時間で、日本のほうが7時間進んでいます。たとえば日本が午前7時だとすると、ボツワナは午前0時となります。
面積
ボツワナの面積は、56.7万平方キロメートルです。これは日本の約1.5倍の面積となります。
エリア
ボツワナは、10の地区に分かれています。
●セントラル地区
ボツワナの東部に位置する地区で、世界最大級の塩湖「マカディカディパン」があります。
●チョベ地区
ボツワナ北部に位置する地区で、チョベ国立公園があります。また、世界一短い国境線(ザンビアとの国境)があるのもこの地区です。
●ハンツィ地区
ボツワナ西部に位置し、カラハリ砂漠の中部にある地区。中央カラハリ動物保護区があります。
●カラハリ地区
ボツワナ南西部に位置し、カラハリ砂漠の南部にあたる地区です。
●カトレン地区
ボツワナ南西部に位置する地区です。南側は、南アフリカ共和国と接しています。
●クウェネン地区
ボツワナ南部の地区。自然環境が保護され、牧草地や野生動物の生息地が残っています。
●ノースウェスト地区
ボツワナ北部にある地区。オカバンゴ・デルタや、ツィディオなど、世界遺産があります。
●ノースイースト地区
ボツワナ東部の地区。国境を越えて隣国ジンバブエと接することから、貿易や交通の要所としても重要です。
●サウスイースト地区
ボツワナ南東部の地区。首都・ハボローネがあります。
●サザン地区
ボツワナ南部の地区。伝統的な生活が残り、昔ながらの牧畜や農業が営まれています。
人口
ボツワナの人口は、252万人(2024年:世銀)です。これは京都府の人口よりもやや少ない数となります。
言語・公用語
ボツワナの国語はツワナ語で、そのほか英語も使われています。
通貨
ボツワナの通貨単位はプラです。日本円にすると、1プラは11.67円です(2026年2月16日現在)。
宗教
ボツワナの人々が信仰する宗教は、キリスト教、伝統宗教となっています。

歴史
ボツワナは1885年にイギリスの保護領となり、1891年には南アフリカの英高等弁務官の管轄下に置かれました。1960年代に民族主義運動が活発化し、1966年に平和的に独立を達成。初代大統領セレツェ・カーマの下で、ダイヤモンド鉱山の発見により経済が急成長し、教育やインフラへの投資が進みました。その後ボツワナは安定した政治体制と民主主義を維持し続け、今ではアフリカでも最も成功した国のひとつとなっています。
天気・気候
ボツワナの気候区分は、エリアによって異なります。北部は熱帯気候、東部は半乾燥・亜熱帯気候です。北部は降水量が比較的多く、南部と西部は砂漠気候となっており乾燥しています。
ボツワナの都市・マウンと日本の首都・東京をくらべると、マウンのほうが平均気温は高く、降水量は少ない傾向にあります。
ボツワナの治安・住みやすさ
ボツワナの治安や、住みやすさを解説していきましょう。
治安は安定している
ボツワナの治安は、アフリカ諸国にくらべれば安定しているといえます。ただし都市部ではスリやひったくり、置き引きといった犯罪被害が発生しているため注意が必要です。
住みやすさは良い
ボツワナは、アフリカのなかでは政治、経済ともに安定しています。そのため、ほかのアフリカ諸国にくらべて住みやすいといえるでしょう。ただし都市部のショップやレストランでのクレジットカードのスキミング被害などが発生しているため注意が必要です。
ボツワナの見どころ・観光
ボツワナには世界遺産や大自然、「野生動物の宝庫」といわれるゆえんとなるスポットなどがたくさんあります。ここからは、魅力いっぱいの観光名所を紹介します。
ツォディロ

ボツワナ北部にある地域「ツォディロ」には、カラハリ砂漠の10キロメートル四方に広がる岩壁絵があります。岩絵の数は4500以上で、「砂漠のルーブル」という異名をもつほどです。赤や白の顔料で、サイやキリン、牛などの動物や、人が描かれています。この岩絵を描いたのはサン人という民族で、彼らの世界観や美術様式、文化を理解するうえで貴重な場所となっています。
オカバンゴ・デルタ

オカバンゴ・デルタは、面積17,000㎢もある内陸デルタです。カラハリ砂漠にオカバンゴ川が流れ込むことにより、世界最大の内陸デルタを形成しています。オカバンゴ・デルタの東端はモレミ動物保護区で、ここではライオン、ヒョウ、チーターなどの野生動物を見ることができます。また「モコロ」と呼ばれる丸木舟に乗ってサファリをすることも可能です。
マカディカディパン

「マカディカディパン」は、ボツワナを代表する国立公園のひとつ。世界最大の塩湖があるのが特徴で、乾季になると地面が真っ白になり幻想的な世界が広がります。12~4月ごろの雨のあとには、フラミンゴの大群や多くのヌー、野鳥などが見られるのも魅力です。
チョベ国立公園

「チョベ国立公園」はボツワナ初の国立公園であり、ボツワナで三番目に広い動物保護区。面積は1万566平方キロメートルもあります。ライオンやヒョウ、巨大なワニ、カバといったさまざまな野生動物が生息しているのが特徴で、なかでもアフリカゾウの生息密度は世界一を誇ります。チョベ川のクルージングやドライブをしながら、自然や野生動物を満喫できるスポットです。
ボツワナの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、ボツワナで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
「ボツワナ」という国名は、住民の大多数を占めるバンツー系のツワナ族に由来しており、「ツワナ族の国」という意味があります。
国旗の意味
ボツワナの国旗には、青、白、黒の3つの色が使われています。それぞれに意味があり、青は空と水を、黒は国民の大多数を占める黒人を、白は少数派の白人を表しています。黒と白のストライプには、黒人と白人が協力して平等な社会を築いていこうという建国の精神や、国章のシマウマの縞を表しているといわれています。
3つの世界一
ボツワナは「大きな内陸デルタ」「大きな塩湖」「短い国境」の3つの世界一をもつ国です。
デルタとは、河川によって運ばれた土砂が河口付近に堆積することによってつくられた三角州のこと。ボツワナにあるオカバンゴ・デルタは、東京都の11倍以上もの大きさを誇る世界最大の内陸デルタです。
ボツワナ北部、カラハリ砂漠に広がるマカディカディ塩湖は面積16,057平方キロメートルを誇り、世界最大の塩類平原のひとつとなっています。
またボツワナ北部には、ザンビアとの国境があります。その国境の長さは約150mしかなく、世界一短い国境線として知られています。
ダイヤモンドの国

ボツワナは高品質のダイヤモンドがたくさんとれる国で、世界最大級のダイヤモンド産出量を誇ります。その産出量は2,269万カラットで世界第2位です(2021年時点)。またダイヤモンドのほかに、金、銀、銅、ニッケル、コバルトなどの鉱物も産出しています。
野生動物やダイヤモンドが魅力的な国「ボツワナ」
ボツワナには野生動物が多く生息し、世界一の内陸デルタや塩湖、世界最大級のダイヤモンドの産出など、見どころや魅力がたくさんあります。またアフリカ諸国の中でも安定した政治体制を持ち、治安も比較的良好な国として知られています。そのため、観光だけでなく移住先としても人気があります。ボツワナについてもっと知りたいと感じたら、ぜひ足を運んでみてください。壮大な景色や貴重な体験が待っていることでしょう。
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文・構成/HugKum編集部
