ツインテールを失敗しないコツは?
1つ結びは1つ結びで難しいですが、その1つ結びを2回しなければいけない2つ結び(ツインテール)は、父親にとってさらにハードルが高くなると思います。
例えば、結び目が緩む、分け目がギザギザ、結んだ毛の束の高さが左右で違ってしまうなど、いろいろな問題が続出しますよね。
まず、2つ結びの基礎的な話として、ブラッシングした髪を2つにきれいに分ける作業から教えてもらいました。
まず、髪をとかす段階として、細くて絡まりやすい子どもの髪の毛には、面の大きいブラシ(タングルティーザー)が適しているとの話も関連記事でありました。あわせて参考にしてください。
▼基本中の基本、髪のとかし方&1つ結び編
髪の分け目は、後ろ襟の真ん中が目安
「面の大きいブラシで髪の毛全体をブラッシングしたら、髪の毛を正中線できれいに半分に分けます。
その際は、テールコーム(目が細かいクシに、細くとがった持ち手のある道具)を使ってください。
もちろん、テールコームのとがった持ち手で分けてもいいのですが、先端で頭を刺してしまう場合もあると思います。
なので、これはプロの技ですけれど、テールコームの先端を正中線に沿って真っすぐ下ろして、半分に分けられるように練習してみてもいいかもしれません」(清水さん)
半分のライン(正中線)を見分ける作業が言うほど簡単ではないと感じる父親も少なくないと思います。
その際は、えり足を見て、えり足のちょうど真ん中に分け目が来ているかどうかを基準にすると、正中線に沿った分け目をつくりやすいとの話です。
縛る位置は耳たぶの後ろくらい
分け目をつくった後は、分けた髪の毛を束にしてまとめます。2つ結びの場合、左右の高さが違ってしまう、左右の高さが一緒でも、高さそのものが決まらないという問題があると思います。
清水さんにその点を聞くと、次のような回答がありました。
1つ結びの際には、利き手と反対の手首にあらかじめゴムを巻いておくと紹介しました。(関連記事を参照≪)2つ結びの際ももちろん、ゴムを事前に用意したいです。
ゴムを手に取ろうと移動すると、どうしてもその際に、手に取った髪の毛の束が緩んでしまうからですね。
また、2つ結びの際にはゴムの選び方にも違いがあるそう。
「1つ結びの時よりも2つ結びの時は少し小さなゴムを使ってください。1つ結びりよりも束ねる髪の量が少なくなりますので、そのほうが緩みにくくなります。
また、ゴムが小さくなるので、手首に巻くのではなく、利き手の反対の指に引っ掛けておくとやりやすくなると思います」
結び方については、1つ結びについて取り上げた関連記事に詳しいです。
束を持った手を頭に押し当て、その手より「奥」、できるだけ頭に近い場所で「ゴムをひねって通す」を繰り返します。
少し緩んでも最後には、毛の束を2つに割って、左右に引っ張れば締まります。2つ結びの完成ですね。
ポニーテールは2回に分けて結び裏技で
ポニーテールについてはいかがでしょうか。
「ポニーテールは、一気に結んでもいいのですが、慣れない男性の場合は、2回に分けて結んだほうがいいと思います。
まず、ポーテールを結びたい高さに、髪の毛の上半分をまとめて、1つ結びの要領で結びます。この状態が、ハーフアップです。
持ち手や子どもの姿勢にも注意
さらに、下半分の残りの毛と、ハーフアップで結んだ毛をまとめて、もう一度結びます。
結ぶ際には、毛の束を下から持つのではなく、上から持ってください。そのほうが、えり足が緩まないと思います。男性は身長も高いですし。
また、背の高さで言えば、えり足のほつれた毛を確認したいからと、子どもをうつむかせてしまうかもしれません。
しかし、子どもをうつむかせると、せっかくきれいに束ねて手に取った髪の毛のえり足の部分が引っ張られて、顔の位置を戻した時、大きくたるんでしまいます。
この状態を女の子は気持ち悪がります。ポニーテールを結う時は、顔を真っすぐ、もしくは後ろに倒すくらいの位置をキープさせてください」
* * *
以上が、2つ結び・ポニーテールの結び方です。関連記事の1つ結びの基礎とあわせて、次に髪を結ぶ際に実践してみてください。
痛い、緩い、高さが違うなどと、娘に苦情を言われていた髪の毛の結び方が劇的に変化するだけでなく、朝の準備の時間も短縮されるかもしれませんね。
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企画・取材・文・写真/坂本正敬
【取材協力】
富山県に3店舗、石川県に1店舗を展開するカット専門美容室CUBISMとオーガニックハーブヘアカラー専門店DELIGHT。リーズナブルに誰でも通える店づくりが好評で、幅広い利用者に愛用される。取材に登場した清水環さんはこの秋、富山県で4店舗目となる新店のオーナーになる(のれん分けによる開業)予定。公式インスタグラムはこちら。