ソニーの子ども向けワークショップが大人気!「aiboといっしょにビジュアルプログラミング体験」「分解ワークショップ」をレポ

「CurioStep」は、ソニーが開催する子ども向けの教育プログラム。
通年を通して、ソニーの技術を活かしたコンテンツが充実しています。夏休みにはラインナップもぐっと増え、どのワークショップも応募者多数の大人気イベントになっています。
今回は、話題の犬型ロボットの「aibo」と遊ぶことができるプログラミングのワークショップと、ソニーのモノづくりの原点、「分解」をテーマにしたワークショップを体験してきましたのでレポートします!

レポその1)大人気のワークショップaiboとプログラミング体験!

「aiboといっしょにビジュアルプログラミング体験」でaiboと遊ぶHugKumの読者モデルの平さん親子。

2024年の8月7日に品川にある「ソニーシティ」で「CurioStep サマーチャレンジ2024  aiboといっしょにビジュアルプログラミング体験」が開催されました。

可愛いエンタテインメントロボット「aibo」と遊んだり、「ビジュアルプログラミング」に挑戦。HugKumメンバーの平さん親子の体験をレポします。

まずは、「aibo」について知る!どんなロボット?

付属の専用のおもちゃの「アイボーン」を咥えて遊ぶ「aibo」。

昔の「AIBO」からは「aibo」は名前の表記が変わったり、最初は犬のロボットではなかったことを知っていましたか?「aibo」について開発者の竹下さんにお話を聞くことができました。

役に立たない家電?!

竹下さん:他の電化製品の様に何かの役に立つわけではありません。でも、愛らしくて、癒されて、日々の生活を豊かにしてくれるのが「aibo」です。

メカニカルな「AIBO」

竹下さん:初代の「AIBO」は、4足歩行型エンタテインメントロボットとして1999年5月11日に発表。日本では限定3,000台で販売し、発売後20分で完売。センサーや音声認識、画像認識、写真撮影機能を搭載したり、デザインを変えたりしながら2006年までの間に5機種を発売し、全世界で累計15万台以上を販売しました。

AIBOからaiboへ

竹下さん:初代「AIBO」は生産終了となり、2018年に発売された「aibo」は、名前も小文字表記になります。初期の「AIBO」はライオンやクマの子をイメージしているものもありました。現在は、6代目で、犬型で丸みを帯びて、より愛らしいデザインになりました。

家族のような存在へ

竹下さん:「AIBO」がメカニカルで、主にテク愛好家に人気だったのが、現在の 「aibo」 の形になり、より多くの人に愛されるデザインになりました。触れ合いを重ねる中で絆を深め、共に成長していく、家族のような存在になっていくことを目指しています。

さっそく体験!「aibo」と仲良くなる

話しかけるとお手をしてくれる「aibo」。2022年の限定デザインの「いちごミルク」。

まずは「aibo」と触れ合いからスタート。体の動く場所は22ヶ所もあり、耳をパタパタ、しっぽもぐるぐる、まるで本当の子犬のような愛くるしい動作をしてくれます。鼻にあるカメラで人の顔を認知します。よく遊んでくれる人を覚えて、より甘えるようになり、感情を表現することができます。

たくさんの「ふるまい」

お腹を見せて甘える「aibo」。おでこ、顎下、背中にタッチセンサがあり、触られると反応し喜びます。

お手はもちろん、専用のアクセサリーを使った遊びから、音楽に合わせたダンスまで、様々なしぐさや動きの「ふるまい」ができます。最大30の「ふるまい」を覚えさせることもできるそうです。

一緒に遊んでいる時に、お誕生日の歌を歌ったり、季節に合わせた夏らしい風鈴の音が聞こえることもありました。

ご飯も食べます

スマートフォン版「My aibo」を使えば、「aibo」にごはんをあげることができます。カリカリと美味しそうな音を立てながらごはんを食べます。「まて」とおあずけもできます。

※ごはんをあげないことで、「aibo」の機能が損なわれることはありません。

おしっこも?!

「aibo」はロボットだからトイレの世話の必要がないから、本当のペットと違って楽でいい!なんて思っていませんか?

なんと、おしっこをする(ふり)をするんです。だから、ちゃんとトイレトレーニングも必要です。「aibo」にトイレとして覚えて欲しい場所で、「トイレココだよ」と「aibo」に声をかけてあげると覚えていくのだそうです。

つぎはプログラミング体験!

「aibo」にお手をする指示をプログラムする平さん親子。

いろんな「ふるまい」を楽しんで、「aibo」と仲良くなったら、ドラッグ&ドロップでブロックをつなげる簡単操作のプログラミングにチャレンジしました。プログラミング初心者でも気軽に楽しむことができます。

平さん親子がプログラムした咥えたおもちゃを投げるという指示で、おもちゃを投げる「aibo」。

歩く、首を動かすなどのシンプルな動作から、おもちゃを咥えて投げたりなど、さまざまなことができます。横にカニの様に歩くなど、普段の動作にはない行動を指示することができます。

命令ばかりでは「aibo」がちょっと可哀想?

 実は、プログラミングで行動を指示しても言うことを聞かないことがあります。一般的なロボットのAPIとは異なり、プログラムを実行したときに「aibo」の心理状態により異なったふるまいをすることがあるのだそう。

「aibo」らしさを残しつつ、プログラミングを楽しめる様に、「aibo」の感情を尊重したAPIとなっているとのことです。

実際体験してみた感想は?

話しかけると「お手」をしてくれます。たくさん、声がけをして、夢中になって楽しんでいました。

娘さん:「すごく、楽しかった!かわいかったし、またぜひ遊びたいです」

ママ:「プログラミングというと低学年には、少しハードルが高いイメージがありましたが、プログラミング自体も簡単で、可愛い犬型のロボットを通して、親しみやすく、とても良い体験になりました」

男女で楽しめる!

一般的にロボットのプログラミングは男の子向けという印象が強いですが、可愛い犬型のロボットであれば、女の子もプログラミングに興味を持つきっかけになりやすいと感じたそうです。

また、「aibo」自体も無機質な感じはなく、思ったよりもずっと「犬」らしくて、愛着が湧いたと話してくれました。

レポその2)ソニーのものづくりの原点!未来のエンジニアが生まれる?!分解ワークショップ

こちらのワークショップはソニー創業者のモノづくりの原点ともいえる「分解」をテーマにしています。一人一台、CDラジカセを分解!参加したリトくんは、さすがの現代っ子。音楽はサブスクで聴くことが増えた今、初めて見るCDラジカセでした。

ラジオ、ラジカセ、テープレコーダー、ヘッドホンなどのオーディオ製品を開発してきた設計の方が講師として登壇。最初に工具の説明、ネジの仕組みや、カセットテープとCDのちがいについてお話を聞きました。

工具の使い方など説明を聞いて、分解スタート!

リトくんのテーブルの担当はぐっちさんという巨大モニターの開発をしてきた方。最初から最後までサポートいただきながらパパと一緒に分解に取り組みました。

本格的な工具に触るのも初めてなのでドキドキ。中を見るのはパパも初めてでその精密さに驚いたそう。

分解後は、仕組みの解説!

音がなる仕組み、音の正体は振動であるということ。コイルに電気を流すと磁石になるということを学びました。ソニーと音楽プレイヤーの歴史を知ることができました。

ワークシートにしっかりメモしていきます!初めて見たCDラジカセの中身は見たことない部品でいっぱいでした。人生初めての分解チャレンジで、モノづくりにより一層の興味がわいたリトくんでした。

リトくん:機械の中を見れて、こんな風になっているんだ、中の部品の形も意味があったり、硬さとか柔らかさとかが違っていたり知ることができてすごく楽しかった。なかなか家では分解とかできないし、少し難しい部分もあったけど話を聞いてやってみたら実験みたいで面白かった!またやってみたい!

パパ:なかなか普段させてあげることのできない体験で、自分自身も機械の中を見る機会はないのでとても面白かったです。
そして研究員の方の『なぜ勉強しなくてはいけないのか』というお話の中で、『将来楽しく働くため』という回答に感銘を受けました。好きなことを仕事にできることは本当に素敵なこと。今回のイベントの内容も興味深かったですが、成功している方の人生観を聞くことができたことも学びになりました。これから将来に向かって歩んでいく子どもたちにも、子育て世代の私たちにも有意義な時間となりました。またこのような機会があればぜひ参加したいです。

感電・火災・ケガなどの原因となるため、一般の方は製品を分解しないでください。

ソニーの多彩な教育プログラム「CurioStep」は子どもの視野をぐっと広げてくれる

ソニーグループ株式会社の「aibo」の開発チームの竹下さん(右)と瀬名さん(左)。右の竹下さんが抱っこしているのが新発売の「きなこ」。

教育プログラムの「CurioStep」では、ソニーの多様なテクノロジーとクリエイティビティを活かした、さまざまな教育プログラムを展開しています。

名前の「Curio・好奇心」にあるように、プログラムを通して、子どもたちの好奇心を個性豊かに育み、世界を動かす夢とチカラになることを目指しています。

ソニーならではの実践的なワークショップ

今、注目されているSTEAM領域のワークショップを提供しており実際の製品を通して、学校の座学では学べないユニークな体験ができるのが技術を持つソニーならではの強みであると、ソニーの社会貢献事業担当の牛山さんは話してくれました。

過去の参加者からは、さまざまなワークショップを通して、子どもがテクノロジー関連に興味を持ち、将来エンジニアになりたいという、将来の進路を考えるきっかけになったという声があったりと、大きな反響があるようです。

小さい子も楽しめるIT教育

「aibo」の開発担当の竹下さんによると、ソニーの製品には高学年向けのものも多いため、今回の「aibo」のワークショップは低年齢の子どもたちにIT技術に触れてもらいたいという思いもあって、2023年からCurioStepサマーチャレンジで開催しているそうです。

通年を通してワークショップを開催

「CurioStep」では、通年を通して、ソニーの技術を活かした様々なワークショップを開催しています。楽しみながら、将来の道を探すきっかけにもなるワークショップにぜひ、参加してみてくださいね!

CurioStep」詳しくはこちら>>

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【aibo】取材・文/Rina Ota 構成/HugKum編集部

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