どっさりトマトを使い切る! 煮込み→ トマトソース→ ピザ→ 冷凍アレンジで使いまわす完全活用フロー〈HugKum 時短レシピ隊〉

旬の時期になるとお家でたくさん収穫できたり、特価で買えるトマト。大量にあるなら、煮込んでソースにするのが大正解。使いまわせば、たくさんの料理をおいしく仕上げる万能ソースとなります。冷凍保存も活用しながら、最後まで使い切るまでの流れをご覧ください。

トマトソースを使えば、様々な料理がおいしく味わえます。今回は自分でトマトソースを作り、ピザ、煮込み料理、ミートソースへと使いまわす方法をみていきましょう。トマト缶を使うよりもフレッシュで、トマトから次々と新しい味わいが生まれる楽しみが実感できます。

味の濃い、おいしいトマトが手に入ったときは、ぜひこの方法をお試しください。

大量のトマトがピザになるまでの工程

おいしいトマトソースの大前提は、素材の味が良いこと。旬のトマトは味が濃くて、生命力に溢れた勢いのあるおいしさが味わえます。

大玉のトマトなら完熟したものを。また、プチトマトなら全般的に味が濃いので、おいしいソースになりますよ。新鮮な味をソースに閉じ込めて、いくつもの料理に活用してください。

まずは、基本のトマトソースの作り方をみていきます。

トマト煮込み

プチトマトを煮込んで、さっぱりしたトマトの煮込みを作ります。形を残したままでパンにのせれば、簡単なブルスケッタに。チーズとの相性は抜群です。その他、蒸し鶏のサラダに添えてもいいし、そうめんの具としても。

・材料

プチトマト 800g
オリーブオイル(E.V) 90㏄
にんにく 2~3かけ

塩 ひとつまみ
バジル、オレガノなどのハーブ 少々

・作り方

【1】プチトマトのヘタを取り除いてください。にんにくの皮をむき、半分に切って芽をはずしておきます。

【2】鍋にオリーブオイルとにんにく、塩を入れて中火にかけます。にんにくの香りが立ち、うっすらと色がついてきたら一旦火を止めます。【1】のトマトと、オレガノがあれば加えてください。

油はねに注意が必要しながら、弱火でじっくりと加熱します。

【3】5~6分経つと、トマトの皮がはじけ、だんだんととろみがついてきます。

お好きなとろみになるまで煮込んで、煮詰めてください。

あっさりと仕上げれば、煮込み料理に使いやすいソースに。焦げないように気をつけながら、1時間程度煮詰めれば、濃厚なソースにも。その場合は、鍋底をこするとしばらく底面が見える程度まで煮詰めるのが目安です。

【4】塩を加えて味を整え、にんにくとオレガノを取り出します。さらにトマトソースの工程へと進む場合は、皮と種を取り除きます。

粗熱がとれたら木べらでつぶし、ザルで濾せばきれいに取り除けます。
粗熱がとれたら木べらでつぶし、ザルで濾せばきれいに取り除けます。

トマトソース

トマト煮込みに炒めた玉ねぎを加えれば、コクと甘みが加わります。パスタやピザなど、使い道が多彩なソースに変身。万能トマトソースへと進化させる工程です。

・材料

自家製トマト煮込み 400g
玉ねぎ 1個

オリーブオイル 小さじ1
砂糖 小さじ1と1/2
塩 小さじ1/2
こしょう 少々

・作り方

【1】玉ねぎをみじん切りにカットします。

【2】鍋にオリーブオイルを入れて玉ねぎを入れて炒めます。

トマト煮込みを作りながら玉ねぎを炒めています。同時に進行するのもおすすめ。
トマト煮込みを作りながら玉ねぎを炒めています。同時に進行するのもおすすめ。

【3】ザルで濾したトマト煮込みを加えます。調味料を入れて混ぜ合わせてください。15分ほど煮込みます。

この段階で、フリーザーバッグに詰めて冷凍保存ができます。冷凍庫に入れる際は、薄く平らにして冷凍します。

ピザ

出来上がったトマトソースを冷凍保存し、残りをピザにして味わいましょう。市販品にはない手作りのおいしさが詰まっていて最高の味です!

・材料

ピザ生地(市販) 2枚
自家製トマトソース 40g
ピーマン 1個
ウインナー 6本
ピザ用チーズ 60g程度

・作り方

【1】ピーマンはヘタを落として、中のわたを取り除きます。薄切りにカットしてください。ウインナーも薄切りにしてください。

【2】ピザ生地にトマトソースを広げ、チーズの半量をあらかじめ散らします。その上に具材をのせ、さらに残ったチーズを重ねて。

【3】250℃に熱したオーブンで3〜4分加熱します。チーズの上部にうっすら焦げ目がついたら、完成です。

煮込み料理に変身

自家製のトマトソースを使って、煮込み料理に仕上げる様子をご覧ください。

タコのトマトソース煮込み

タコだけでなく、鶏の手羽元、鶏もも肉、豚バラ肉などを煮込めば、食材の出汁が出て味わいが深まります。

・材料

自家製トマトソース 200g
タコ 重さ 2~3本分
オリーブオイル 大さじ1
セロリ 1/2本

【A】
赤ワイン 100㏄
ローリエ 1枚
トマトピューレ 大さじ1
塩 少々
こしょう 少々

・作り方

【1】セロリの筋をとって、みじん切りにカットしてください。タコは食べやすい大きさにカットします。

【2】鍋にオリーブオイルを温めて、セロリをサッと炒めてください。

【3】タコとトマトソースを加え、【A】を加えます。タコは加熱によって固くなるので、ごく弱火で加熱してください。中心まで火がとおったら完成です。

冷凍トマトソースで作るミートソース

冷凍保存しておいたトマトソースがあれば、いつでもおいしいパスタができて助かります。その他にも、炒めた茄子や、茹でたじゃがいもなどと和えても、相性抜群。簡単に一品が仕上がります。

・材料

(2人分)
冷凍した自家製トマトソース 200g
豚バラ肉の薄切り(またはひき肉でも) 200g

オリーブオイル 大さじ1.5
トマトケチャップ 大さじ2
バター 10g

・作り方

【1】冷凍したトマトソースを電子レンジを使って半解凍にしてください。豚バラ肉は5mm程度の幅に切って、細切れにします。

ひき肉を使うよりも肉感があるので、満足感があります。
ひき肉を使うよりも肉感があるので、満足感があります。

【2】フライパンにオリーブオイルを熱し、豚バラ肉を炒めます。

【3】色が変わったら半解凍のトマトソース、トマトケチャップを加えてください。

半解凍のソースを加えて加熱します。
半解凍のソースを加えて加熱します。

【4】水気がなくなるまで煮込んだら、バターを加えて仕上げます。

茹でたスパゲッティなどに合わせてお召し上がりください。

トマトは食育にもピッタリ!

お庭で採れたプチトマトが味わい深いソースになり、そしてまた栄養になって私たちの体を支えてくれるフローは、お子さんの食育にもピッタリ。一連の流れを、ぜひ体験しながらご家族で味わってください。

最初に大量に作って冷凍すれば、様々な料理に使って楽しむことができます。作り方も難しくありません。お好きな料理に仕上げて、トマトのおいしさを存分に味わってくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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