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ヨーロッパからアラブ、インド、日本の雅楽まで幅広く演奏
まず最初に演奏されたのは、聴き馴染みのあるヨーロッパのクラシック。モーツァルトのアイネクライネナハトムジークのほか、弦楽五重奏をヴァイオリン(2名)、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの演奏を聴きました。
見た目は同じような弦楽器でも、楽器が大きくなるにつれて音が低くなります。ヴァイオリンを習う筆者の息子はヴィオラやチェロ、コントラバスと合わせると、華やかで安定感のあるメロディになると感動していました。
アラブは「打楽器の宝庫」。リズムの種類に感嘆
続いてはアラブの音楽。アラブの音楽の特徴は、なんといってもリズム! 「打楽器の宝庫」とも言われており、タンバリンや太鼓に似た打楽器がたくさんあるそうです。
叩くだけというイメージの打楽器でも叩き方の種類に加え、同じ楽器の中にも音程があったりと、今まで気づかなかった打楽器の魅力を感じることができました。
聴き慣れない10拍子の音楽を、図鑑『音楽』の表紙にもなっている「ウード」というギターのような楽器で演奏。この「ウード」という楽器は、日本の琵琶や、リュートの元になった楽器なのだそうです。
続いてインド。楽器はみんな兄弟!
インドの音楽では、日本の琴のように床に置いて演奏する楽器「ヴィーナ」が登場。床に置いて演奏するのに、これもまた「ウード」の仲間なのだそう。楽器はみんな兄弟なんですね!
また、演奏する人の口の中で金属や竹の音を響かせる口琴(こうきん)といわれる楽器は、とてもユニークな音がしたので、「音楽」図鑑でもう一度聞いてみたくなった楽器の一つでした。
最後に、日本の音楽として演奏されたのは雅楽
2024年のNHK大河ドラマが平安時代を舞台にしているということで、今年は特に雅楽が注目されているそう。“雅楽”と聞くと、「聴き慣れない音楽ばかりかな?」と思いがちですが、お祭りのお囃子や、神社で流れている曲などが雅楽であることに気付き、一気に親近感が湧きました。
1時間半に及んだ世界中の音楽を楽しめるコンサートでは、演奏に使われた楽器の紹介や歴史的なお話もあり、歌ったり体を動かしながら親子で楽しい時間を過ごすことができました。なかなか諸外国の楽器を使った生演奏をいちどに聴くことはできないので、とても貴重な体験でした!
図鑑で音源を聴くことができる!
図鑑『音楽』には、歴史や世界の音楽、約300種類の楽器が紹介されているだけでなく、スマホやタブレットなどで演奏音源を聴くことができたり、D V Dで動画もたっぷり見ることができます。今までにない画期的な図鑑は、「音楽本大賞」の特別賞にも選ばれています。
どれか一つの楽器に注目するだけでもたくさんの発見があり、今からでも夏休みの自由研究にできるかも! ぜひ手にとって、親子で世界の楽器の面白さを体感してみてくださいね。
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文・構成/鬼石有紀