好きなスポーツマンガは?
まず聞いてみたのは、好きなスポーツマンガ。名作は無数に存在しますが、ママパパたちから特に人気の作品をランキングにしてみると以下のような結果になりました。
1位は『週刊少年ジャンプ』にて1990年から1996年にかけて連載された『SLAM DUNK』。連載終了から26年半の年月を経て、2022年には原作者・井上雄彦先生の監督&脚本によって映画化もされました。高校バスケを題材に、キャラクターたちの心情や成長をバスケ試合のダイナミックな演出とともに描く作品です。子どもの頃にTVアニメ版を見ていたママやパパも多いのではないでしょうか。
2位には1981年から1986年まで『週刊少年サンデー』で連載されたあだち充先生の不朽の名作『タッチ』がランクインしました。高校野球とラブコメディを主軸としながら、双子の上杉兄弟と幼馴染・浅倉南の心の動きを繊細に描きます。後ほどご紹介するように、時代を超えて誰もが知る名台詞や名シーンが数多い作品としても知られているのではないでしょうか。
3位の『ハイキュー!!』は『週刊少年ジャンプ』にて2012年から2020年にかけて連載されていた作品。高校バレーボールを題材に、個性的な男子高校生たちの青春と成長を描きます。高校まで実際にバレーボールをやっていた古舘春一先生による試合や練習の描写も非常にリアルなので、競技自体への興味関心も深まります。
4位は『キャプテン翼』。『キャプテン翼』とは、1981年より「週刊少年ジャンプ」などで連載され、その後さまざまなシリーズにも派生した高橋陽一先生によるサッカー漫画です。「ボールは友達」を信条とする主人公・大空翼やチームメイトたちが、小学生〜中学生のサッカーの国内外での大会を戦い抜いていく姿が描かれます。
5位以降にも『テニスの王子様』『MAJOR』『弱虫ペダル』『黒子のバスケ』等々、バラエティ豊かな作品名が挙がりました。
なかでも好きなキャラクターは?
「中でも好きなキャラクター」を聞いてみた結果もランキング形式でお伝えしていきます。
1位:桜木花道
2位:三井寿
3位:上杉達也
4位:宮城リョータ
5位:茂野吾郎
ぱっと見でわかるように、なんと1位が「桜木花道」、2位が「三井寿」、4位が「宮城リョータ」とTOP5に『SLAM DUNK』のキャラクターが3人もランクイン! 『SLAM DUNK』の人気をあらためて痛感させられますね。
3位には『タッチ』の主人公・上杉達也や、1994年から2010年まで『週刊少年サンデー』で連載された満田拓也先生による野球マンガ『MAJOR』の主人公・茂野吾郎の名前も5位に挙がりました。
ほか、「越前リョーマ」をはじめとした『テニスの王子様』のキャラクターたちや、「矢吹丈(あしたのジョー)」「翼(キャプテン翼)」「岡ひろみ(エースをねらえ!)」「朝倉南(タッチ)」等、男女問わず数々のキャラクターに票が寄せられています。
以下では、みなさんのコメントから、TOP5となったキャラクターたちへの「投票の理由」を引用します。
桜木花道
だんだんと成長と共にバスケも上達して、真っ直ぐなところが好きです。 [ 女性 ]
一言では言い表せない魅力の詰まった主人公なので [ 男性 ]
三井寿
挫折から立ち直って活躍するから [ 女性 ]
素晴らしい才能と技術があってもケガでそれらを生かせない状況になれば誰でも自分の栄光から目を背けたくなるもの。でもそのマイナスの時間があったからこそ新たに自分と向き合って戦う姿勢がかっこよかったです。 [ 女性 ]
上杉達也
飄々としていてもやるときはやるところがかっこいい [ 女性 ]
お兄さんを思う優しい気持ちや南ちゃんを大切に思う気持ちが色々なところに現れていて、魅力的だと思うから。 [ 女性 ]
宮城リョータ
パスセンスと強気の姿勢 [ 男性 ]
背が低いコンプレックスを武器にMFとして活躍するのも格好いいし、彩ちゃんにメロメロなところもいい。 [ 女性 ]
茂野吾郎
挫折を乗り越えどんなことにもまっすぐ前向きで、ひたむきな姿勢に勇気をもらえるので。 [ 男性 ]
幼少期の苦労をものともせず、小学校時代の故障を乗り越え、イップスも克服し、努力と実力で頂点に駆け上がった後、現在も現役を続けている野球小僧ぶり。大谷くんとはキャラクターは違うが、どちらも「永遠の野球小僧」と呼ぶにふさわしい人物だから。 [ 男性 ]
最も好きなシーンや名言は?
お気に入りのスポーツマンガの中でも、特に「好きなシーン&名言」を聞いてみると、こんな回答が目立ちました。
「全部」「ありすぎて答えられない」
特に多かったのが、「ありすぎて答えられない」「全部のシーンが好き」というものでした。特別に思い入れのある作品は、どのシーンも大切に思えますよね。ひとつに絞るのはなかなか難しいものです。
「安西先生……!!バスケがしたいです………」/『SLAM DUNK』
今回のアンケートで絶大な人気を集めている『SLAM DUNK』。数々の名シーン・名ゼリフの中でも、特に支持されたのがこのセリフでした。
怪我によってバスケを離れ非行に走っていた三井寿が、バスケへの諦めきれない思いを自覚して涙ながらに言い放ったのが「安西先生……!!バスケがしたいです………」。
『SLAM DUNK』を読んだことがない人でも、知っているかもしれないというほど有名なシーンですね。「苦しいとき、そうだ私は◯◯がしたいから頑張ってるんだ!頑張りたいんだ!と、何度も自分を奮い立たせてくれた名シーン [ 女性 ]」と熱く語ってくださったママも。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」/『SLAM DUNK』
こちらも『SLAM DUNK』の名ゼリフのひとつ。湘北高校バスケットボール部監督・安西先生によるセリフです。心が折れそうになった時や諦めそうになった時、この言葉を思い出して自らを奮起する方も少なくないはず。
「まだまだだね」/『テニスの王子様』
許斐剛先生によるテニスマンガ『テニスの王子様(週刊少年ジャンプにて1999年-2008年連載)』の主人公・越前リョーマの口癖であり、決めゼリフでもある「まだまだだね」。
身長の低い主人公が自分より背が高い選手たちを次々と倒し、最後に言い放つこのセリフに痛快さを覚えます。「主人公だから思い入れがある。 [ 女性 ]」との声もありました。
「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」/『あしたのジョー』
原作は高森朝雄(梶原一騎)先生・作画はちばてつや先生によるボクシングマンガ『あしたのジョー』(週刊少年マガジンにて、1968年-1973年連載)のラストシーンを支持する声もありました。
試合に人生のすべてを掛けたジョーのもう何も思い残すことはない心情が表れたシーンです。
「甲子園つれてって」/『タッチ』
『タッチ』からは、和也を亡くした後の達也を奮起するために、南が言ったことで印象的な「甲子園つれてって」が挙がりました。「上杉達也は浅倉南を愛しています」など、達也と南のやりとりのシーンを支持する声は他にも散見されました。
子どもに読ませたいスポーツマンガは?
そんなママパパたちは、我が子にはどんなスポーツマンガをおすすめするのでしょうか。「子どもに読ませたいスポーツマンガ」についてもアンケートで聞いてみました。
アンケートの結果、最も多かった回答は「特にない」。その時々で流行っている作品や子どもが興味を持つスポーツは異なるものです。「自分の好きな作品を自分で見つけてほしい」といった声もありました。
2位は、やはり人気の『SLAM DUNK』。「辛いときに勇気がもらえるから」といった回答の理由もありました。
3位は「その他」でしたが、4位には『ハイキュー!!』、5位は『タッチ』。ほか、最新作品から不朽の名作まで、さまざまなスポーツマンガの名前が挙がっています。
以下では、上位4つの回答への「回答の理由」を、みなさんの回答を引用の上ご紹介いたします。
特にない
子供の好みがわからないから。 [ 男性 ]
自分が好きなものを見つけて読めばいいかなと思うので。 [ 女性 ]
親が読んだことがないのでわからない。
こどもが読んでおもしろいものを教えてほしい。 [ 女性 ]
SLAM DUNK
スポーツをしたいと思える素晴らしい作品だから。 [ 女性 ]
スポーツを通して自らと向き合うこと、仲間達と団結して頑張る素晴らしさを漫画を通して知ってほしい!また、それを自分でも体験してみたいな~と、何かに打ち込むキッカケになれば良いな、とも思う。 [ 女性 ]
家にあるし、辛い時や頑張りたい時に読むと勇気をもらえるから。 [ 女性 ]
ハイキュー!!
アニメにしか出来ない技とか表現ではなく、極めて現実に起こりうる範疇で感情描写がされているから。 [ 男性 ]
真剣に取り組むことの大事さを学んで欲しいから。 [ 女性 ]
アニメがよかったから漫画本でも読ませたい [ 女性 ]
タッチ
いろいろな時代背景を知りつつ、スポーツの良さを知って欲しい [ 女性 ]
努力する事への楽しさや何のために、などを見つける事が出来るため [ 男性 ]
野球は面白いから [ 女性 ]
家族で好きなスポーツマンガをおすすめしあおう
今回は、読者ママパパたちにアンケートで聞いた「好きなスポーツマンガ」や「スポーツマンガの好きなキャラクター」の集計結果をお伝えしてきました。人気作品はもちろんあるものの、思い入れのある作品やキャラクター、セリフは、人それぞれ異なることをあらためて実感させられます。
お子さんはどのようなスポーツマンガに興味があるのか、ママやパパはどんなスポーツマンガを見て育ったか…等々をお互いに語りあって、好きな作品をおすすめしあいながら家族の交流を深めてみては。
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文・羽吹理美/構成・HugKum編集部