スパイダーマンに子育て中のママも共感『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』【親子で観たい映画】

人気シリーズ「スパイダーマン」の最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が6月28日(金)に日本で世界最速公開されました。アイアンマンことトニー・スタークをはじめ、多くの犠牲を出した「アベンジャーズ」シリーズの完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描く本作だけに、公開を楽しみにしていたファンたちも多いはず。 アベンジャーズの末っ子キャラであるスパイダーマンは、普通の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)がいきなり超人的なパワーを手にしたという設定ですが、すぐ調子にのったり、恋に悩んだりする、なんとも親しみやすいヒーローです。青春真っ只中であるピーターですから、母性本能を刺激されたというママたちも多かったのでは。 世界的に大旋風を起こした「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の世界観。活気的だったのは、ヒーローにも人生がある、という当たり前のことを、非常にわかりやすく、かつエモーショナルに見せてくれた点です。また、親世代から見てみると、スパイダーマンたちヒーローは、ある意味、人間社会の希望を体現してくれているとも思っています。

ピーターの心の成長に、自身の子育てを重ねてみる

心から慕っていた師のトニー・スタークを失い、心にぽっかりと穴が空いてしまったピーター。彼は親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)や、MJ(ゼンデイヤ)たちと夏休み旅行でヨーロッパを訪れますが、その旅行中、各地で謎のクリーチャーが出現し、またもや熾烈な戦いに巻き込まれていきます。 ピーターはごく普通の日常生活を送りたいと内心は思いつつも、やはり人々を守るためにスパイダーマンとして戦っていきます。今回は、ジェイク・ギレンホール演じる新キャラクター、ミステリオことクエンティン・ベックが登場しますが、彼の存在が心のよりどころとなるのは、当然のことでしょう。 ピーター役のトム・ホランドは、本シリーズでトップスターとなりましたが、彼はもともと俳優としてのポテンシャルが高く、大いに伸びしろが期待されていましたが、今回は、時折見せる憂いを帯びた表情がなんとも切なくて。 スパイダーマンとしての初登場は、2016年に公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でしたが、少しずつ大人の階段を上がり、演技力を伸ばしてきたトムと、ピーターとしての成長とが相まって、なんだか実に感慨深いです。特に男の子を持つママであれば、自身の子どもの成長と重ね合わせてしまう部分が大いにありそう。

スパイダーマンやヒーローが子どもたちに伝えるものとは?

元国家組織S.H.I.E.L.D.の長官、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)に頼まれ、やはりスパイダーマンとして死闘に身を投じていくピーター。彼は正義のヒーローになりたくてなったわけではないのに。 でも、原作者スタン・リーがヒーローを通して伝えてきたのは「困った人がいたら、絶対に助けよう」という人間としてごく当たり前である助け合いの精神です。それは、人が社会で生きていくなかでの希望であり、未来を担う子どもたちに刷り込みたいメッセージでもあります。 まあ、理屈はさておき、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はこれまた、すさまじく見ごたえのある感動作に仕上がっています。そして最後まで観終わると、「ええ~~!」という目玉が飛び出そうになる展開が!家族で観れば、おそらく観終わったあと、会話が弾みそうなので、パパも引き連れて親子で映画を観にいきましょう!
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より世界最速公開中
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ジェイク・ギレンホール、ゼンデイヤ、サミュエル・L・ジャクソン…ほか
公式HP:http://www.spiderman-movie.jp/
文/山崎伸子

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