子どもの節句に向けて、ひな人形や兜を購入した?
まず聞いてみたのはこちらの質問。どのくらいのご家庭が子どもの節句に向けて、ひな人形や兜・五月人形を購入したのでしょうか。未就学児育児中の1000人のママパパが答えてくれました。
調査媒体:小学館『めばえ』2023年5月号
設問 :お子さんの節句についてお聞きします。お子さんが生まれてから兜やひな人形を購入しましたか(ご親族による贈り物の場合も「はい」をお選びください)
はい(74.6%)
いいえ(23.4%)
無記入(2.0%)
みなさんの回答を集計してみると「はい」が74.6%、「いいえ」が23.4%との結果に。
最近では、従来の本格的かつ伝統的なひな人形や兜に加えて、コンパクトであったり、おしゃれなインテリアとしても飾りやすかったりと、商品のバリエーションも豊富です。以前よりも手軽に買える商品も増えているので、せっかくの機会にと購入するご家庭が多いのではないでしょうか。
兜やひな人形を「買わない」派に聞いた!購入しない理由は?
一方、兜やひな人形を購入していないご家庭も全体の2割を超えており、決して少なくはない印象ですね。「購入しない」派のご家庭は、どのような理由からその選択に至ったのでしょうか?
上のアンケートで「いいえ」と答えた方の具体的な理由も聞いてみました。以下では、その集計結果をランキング形式でご紹介します。
設問:「いいえ」と回答した人は、購入しなかった理由であてはまるものを次の中からすべてお選びください。
1位:スペースがないから(27.0%)
全体の27%を超えてもっとも多い回答となったのは、「スペースがないから」というもの。兜やひな人形は、商品によってはかなりかさばる場合がありますよね。飾る場所だけでなく収納する場所も確保する必要があるため、居住空間の都合で購入を見送るご家庭は多いようです。
2位:高価だから(19.7%)
本格的なものになると高額になりやすい兜やひな人形。その価格の高さも、購入を見送る要因となっている場合があるようです。昨今では安価に購入できるインテリア寄りの商品も増えているので、そのようなアイテムを選ぶのもアリではないでしょうか。
3位:自分が子どものときのものがあるから(17.1%)
「自分が子どものときのものがあるから」は3位に。親世代に購入された兜やひな人形を持つご家庭も少なくないようです。代々受け継ぐことを想定して、ママパパの幼少期に本格的なものが贈られたのではないでしょうか。お子さんの世代以降も、長く大切に受け継いでもらいたいものですね。
4位:特に必要だと思わないから(13.8%)
「特に必要だと思わない」と感じるご家庭もありました。兜やひな人形を購入するのではなく、他の形でお祝いするのかもしれませんね。
5位:片付けが面倒だから(9.9%)
中には、「片付けが面倒だから」という声も見受けられました。本格的な兜やひな人形となると、片付けの際に細心の注意が必要となりますよね。特に、大きなものは出し入れの作業も大変になるため、負担に感じる方もいるようです。
6位:購入したいものがないから(2.9%)
多くの選択肢がある中で、「これだ!」と思えるものに出会えないことも理由のひとつとして挙げられました。伝統的な商品から現代的なデザインのあしらわれたものまで、さまざまな種類があるため、目移りしているうちに購入を見送るケースもあるかもしれませんね。
7位:人に譲ってもらったから(2.6%)
親族や知人から譲り受け、新しく購入する必要がなかった…というご家庭もありました。誰かの思い出を受け継いでお祝いできるというのも、なんだかロマンチックですね。
8位:行事に興味がないから(1.6%)
少数ではあるものの、そもそも行事自体に関心がないという声も散見されました。現代のライフスタイルや価値観の多様化により、従来の伝統行事を行わないご家庭も珍しくはありません。
「その他」としてもさまざまな回答が!
ほか、「その他」としてもさまざまな声が寄せられました。例えば、「実家に立派なものがあるため、新しく購入しなくても良い」というもの。先祖代々大切に受け継がれた兜やひな人形がある場合は、家ではわざわざ買う必要がないかもしれませんね。
また、「宗教的な理由で飾る習慣がない」というケースも見受けられました。宗教や信仰によっては、節句の人形を飾る文化自体に馴染みがない場合もあるようです。
さらに、「おもちゃを買う方が子どもが喜ぶため、ひな人形や兜飾りの代わりに違うプレゼントを選んだ」という意見もあります。お子さんの満足度を重視すれば、おもちゃのほうが喜ばれるパターンは多そうですね。
ひな祭り・子どもの日はご家庭に合った形で、我が子の成長を祝いましょう
今回は、子どもの節句に際してひな人形や兜・五月人形を購入したかどうかのアンケート結果をご紹介してきました。
ひな人形や兜を購入する方も多数派である一方で、購入しない選択をするご家庭も少なくないことがわかりましたね。その理由も多岐にわたり、時代とともに節句の迎え方も変化していることがうかがえます。それぞれの家庭に合った形で、お子さんの成長を祝う方法を選んでいきたいですね。
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文・構成/羽吹理美