《韓国旅行》子連れでもおすすめ! 快適に過ごすためのテクニックと具体的な現地の楽しみ方を紹介

近年、人気の海外旅先ランキングで1位を獲得していることが多い韓国・ソウル。楽しみ方が多彩で、子連れ旅行にもぴったりです。子連れで4回ソウルに行った視点から、おすすめのポイントや注意点をご紹介します。

ソウルが子連れ旅行にもおすすめの理由

海外旅行先として人気のソウルは、子連れにとってもメリットの多い旅行先です。

ソウルはLCCが多い
ソウルへはAIR SEOUL、エアプサン、チェジュ航空など数多くのLCCが就航している

理由1:近くて気軽に行ける

東京からソウルまでは、約2時間半。時差もなく、気候も日本とそう変わらず、子どもの体調管理もラク。大人だけなら弾丸で1泊2日も可能ですが、子連れの場合は余裕を持って2泊3日以上で計画するのがよいでしょう。

理由2:費用を抑えながら楽しめる

ソウルの物価は日本とさほど変わらず、欧米に比べてお財布にやさしい旅ができます。ソウルと日本との間はLCC(格安航空会社)が多く就航しているので、交通費も抑えやすいのもポイント。ちなみに多くのLCCは2歳以上は大人と同料金ですが、Air Japanには2歳~6歳対象の小児料金があるので、その年齢の子どもがいれば比較検討してみても。

理由3:子どもにやさしい

これは個人差があるかもしれませんが、韓国では子どもへの目が温かいと感じます。食堂の人やタクシーの運転手さんもフレンドリー。言葉の壁は確かにありますが、翻訳アプリに慣れている人が多く、アプリがあればコミュニケーションもしやすいです。

ソウルは何歳から楽しめる? 具体的な現地の楽しみ方

ソウルのような大都市の観光は、アクティブに動き回ることが多いので、自分でそれなりに歩ける4~5歳くらいからがラク。ベビーカーは人混みでは使いづらく、階段が多くエレベーターを探すのも大変なので、あまりおすすめしません。具体的に次のような楽しみ方があります。

街歩きを楽しむ

明洞
昼も夜もにぎやかな明洞

ソウルは東京23区とほぼ同じ広さ。エリアによって雰囲気がガラリと変わります。移動にもそれなりに時間がかかるので、1日の行動範囲は1~2エリアに絞って、余裕を持って行動するのがおすすめ。

定番の明洞(ミョンドン)は活気がいっぱいで、大人も子どももワクワク。初めての子連れ韓国にはおすすめ。お店がぎゅっとまとまっているので、にぎやかな雰囲気に子どもも飽きずに歩けます。

明洞のワッペンハウス。バッグやポーチを購入し、好きなワッペンを貼り付けてオリジナルグッズを作れる

子どもと楽しめるのが、ワッペンを使ったオリジナルグッズが作れるお店や、似顔絵を描いてくれるお店。また、明洞を始め、あちこちにあるDAISOでは、韓国限定デザインの商品が豊富で、子どもが喜ぶ雑貨も見つかります。

明洞より、もう少しのんびり歩きたいときは、伝統工芸のショップなどが多い仁寺洞(インサドン)もおすすめ。複合施設「アンニョン仁寺洞」もあり、休憩しながら観光できます。

セルフ写真館
韓国では、街のあちこちにプリクラ感覚のセルフ写真館があるので、家族で撮るのもいい思い出に

若い人に人気の聖水(ソンス)は、おしゃれなカフェやショップが充実。写真映えも抜群ですが、小さな子どもが楽しめるスポットは少なめ。また、お店が点在しているので、歩く距離が長くなりがち。個人的な例えですが、明洞が原宿の竹下通りなら、聖水は代官山を歩くイメージ。子連れならトイレ休憩を兼ねて早めにカフェで一休みするなど、工夫してみてください。なお、ソウルは地下鉄の公共トイレも比較的きれいです。

北村韓屋村
伝統衣装を着た観光客も大勢歩いていて、タイムスリップしたような気分

伝統的な街並みをゆっくり歩きたいなら、韓国の伝統的な家屋が立ち並ぶ「北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)」がおすすめ。伝統衣装を着た観光客も大勢歩いていて、タイムスリップしたような気分。すぐ近くにある益善洞(イクソンドン)にも伝統家屋がありますが、こちらは改装してショップやカフェになっていて、新旧が融合したにぎやかな雰囲気です。

世界遺産を訪ねる

世界遺産の宗廟
世界遺産の宗廟

大都市なのに気軽に世界遺産を訪問できるのもソウルの魅力。李氏朝鮮歴代君主の位牌を祀る祭祀の場「宗廟(チョンミョ)」や美しい王宮「昌徳宮(チャンドックン)」といった世界文化遺産があります。子どもが歴史や文化に興味を持つきっかけにもなってくれそうです。

グルメを満喫

サムゲダン
鶏肉にもち米を詰めた「サムゲタン」は子どもも好きな味

韓国料理というと辛いイメージがありますが、キムチは無料で出てくる付け合わせなので、子どもは食べなければ大丈夫。「サムギョプサル」を始めとした焼肉、鶏肉にもち米を詰めた「サムゲタン」、韓国式うどん「カルグクス」、おかゆなどは日本人の舌にも合いやすくて、子どもも安心して食べられます。なお、焼肉や鍋料理は火を使うので、小さな子連れの場合は注意を。

ARTIST BAKERY
塩パンの専門店「ARTIST BAKERY」はいつも行列。CATCH TABLEアプリで当日予約可能

韓国料理以外も見逃せません。特に最近はフォトジェニックなカフェやおいしいベーカリーもたくさんあって、話題のお店には日々行列が。混雑を避けたいなら早朝か夕方以降、テイクアウトなどが狙い目。お店によっては予約番号がとれるところもあります。ちなみに今韓国で大人気なのが塩パン。あちこちで売られています。

フルーツ飴タンフル
屋台の定番、フルーツ飴「タンフル」

屋台では、カラフルなフルーツ飴「タンフル」や10円パンなど、子どもたちが喜ぶスイーツやおやつがたくさん。親子で「これ食べてみる?」と新しい味を試す冒険も旅の醍醐味です。

推し活やテーマパークも!

NiziUの『CLAP CLAP』PVのロケ地となったトンネル

番外編として、K-POPが好きなお子さんとの旅なら、推し活にちなんだスポット巡りも盛り上がります。アイドルグッズのお店や事務所巡りなどを楽しむ親子も見かけます。

そのほか、ロッテワールドやCOEXアクアリウム(水族館)など子どもが喜ぶテーマパークもあるのでスケジュールに組み込んでみても。天気が悪い日にも気にせず遊べます。

子連れ韓国旅行を快適にするコツ

「ホテルグレイスリーソウル」の客室
日系やバスタブ付きが子連れには快適。以前利用した「ホテルグレイスリーソウル」の客室

気軽に行けるのが韓国・ソウルの魅力ですが、ちょっとしたポイントをおさえるとさらに旅は快適に。

ホテルは「バスタブあり」「好立地」が快適

子連れだとホテル選びも重要ポイント。未就学児ならバスタブ付きの部屋だと一緒にお風呂に入れてラク。海外はシャワーだけの部屋も多いので、事前にチェックしておきたいところです。また、ソウルは短い日程で行くことが多いので、駅近あるいは明洞などの繁華街近くだと時間を有効に使えます。また、ソウルには日系ホテルが多く、何かあったときも日本語で相談できるので、子連れ旅行だと特に心強いです。

タクシーをうまく活用する

ソウル中心地の移動は地下鉄が便利ですが、タクシーの料金が日本よりかなり安いので、子連れにはタクシー利用もおすすめ。人数が多ければ、地下鉄とあまり変わらないことも。ただし、流しのタクシーはあまりいないうえに、ぼったくられることもあるので、配車アプリ「Uber」や「KakaoT」が安心です。参考までに私が2025年3月に利用したときは、明洞から仁川空港まで約6000円(60000韓国ウォン)前後でした。

現地で使えるアプリを事前に準備

韓国ではGoogleマップだとスポット検索はできるものの、ルートがうまく表示されないことが多いので、「Naverマップ」が便利。出発前に行きたいスポットをリストに保存しておくのがおすすめ。翻訳アプリ「Papago」もインストールしておくとタクシーやお店でのやりとりもスムーズに。レストラン予約には「CATCH TABLE」が便利。また、こうしたアプリを使いこなすためにも、スマホが対応機種ならe-SIMを手配しておくと快適です。

ソウルの街並み

ソウルは、日本から近いので、子どもが生まれる前に訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。なんとなく土地勘や雰囲気がわかっている場所は、子連れでも気持ちの余裕が生まれるもの。勢いのある街は行くたびに進化していて飽きません。次の家族旅行の候補に加えてみませんか。

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取材・文/古屋江美子

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