仙台・青葉まつりとは?2024年の開催日や歴史、見どころを紹介

仙台・青葉まつりは、例年5月に開催される大きなイベントです。仙台の歴史を感じられる踊りやパレード、縁日などが開かれ、毎年多くの観光客で賑わいます。仙台・青葉まつりの由来や見どころ、最新の開催情報について紹介します。

「仙台・青葉まつり」の開催日は?

2024年の仙台・青葉まつりは、いつ開催されるのでしょうか。詳しい日程や会場を見ていきましょう。

2024年の開催日は5月18日・19日

2024年の仙台・青葉まつり開催日は、5月18日(土)・19日(日)の2日間です。1日目は「宵まつり」、2日目は「本まつり」と呼ばれます。

なお、2024年の開催時間と会場は以下の予定となっています。

●宵まつり:10:00~21:00
●本まつり:10:00~17:00
●会場:市民広場・定禅寺通り(じょうぜんじどおり)・勾当台公園(こうとうだいこうえん)・青葉神社など

時間や会場は変わる可能性もありますので、最新情報は公式サイトでチェックしましょう。

仙台・青葉まつり【公式】サイトはこちら>>

青葉まつりの由来と歴史について

仙台・青葉まつりの提灯

仙台・青葉まつりは2024年で40回目を迎えます。しかし、もとになった祭りはもっと前からありました。仙台・青葉まつりの由来と、現在に至るまでの歴史を紹介します。

起源は江戸時代の「仙台祭」とされる

仙台・青葉まつりは、江戸時代の「仙台祭」が起源といわれています。仙台祭は1655(明暦元)年、仙台藩2代藩主・伊達忠宗(だてただむね)の命令により、東照宮の例祭として始まりました。

仙台祭は華やかに飾り付けた「山鉾(やまぼこ)」が何台も連なり、神輿を先導する盛大なものだったと伝わっています。記録に残っている限り、1850年代までに107回ほど開催されたそうです。

明治以降は、1871(明治4)年の「天長節(明治天皇の生誕日)」や、1874(明治7)年創建の青葉神社例祭などで、山鉾が使用されます。また、1885(明治18)年の5月に開催された「政宗公没後二百五十年祭」は、現在の仙台・青葉まつりの原型とされています。

「青葉まつり」になるのは1985(昭和60)年から

現在の仙台・青葉まつりの第1回が開催されたのは、1985(昭和60)年です。この年は初代藩主・伊達政宗の350回忌にあたることから、「伊達政宗公350年祭 青葉まつり」という名で開かれています。

翌年には名称が「仙台・青葉まつり」となり、開催日も5月の第3日曜日とその前日に決まりました。1988(昭和63)年の第4回では、昔ながらの山鉾が5基製作され、展示・披露されています。

仙台開府400年にあたる2001(平成13)年の第17回では、姉妹都市の徳島市や宇和島市の伝統芸能が披露され、盛り上がりを見せました。

仙台・青葉まつりの見どころと楽しみ方

祭りはその地域の歴史や伝統文化に触れられる、よい機会です。仙台・青葉まつりならではの見どころをチェックしましょう。

宵まつりで楽しむ「仙台すずめ踊り」

夏まつり仙台すずめ踊り
仙台すずめ踊り

「仙台すずめ踊り」は、市民5,000人以上が参加する一大イベントです。市民広場では午前中からコンテストが開かれ、午後にはメインストリートを踊り歩く「流し」が始まります。宵まつりの日は例年夜まで続く「宵流し」があり、忙しい観光客もゆっくりと見物できます。

すずめ踊りは1603(慶長8)年に、仙台城の移転・新築を祝う席で石工たちが伊達政宗に披露した踊りが起源とされています。テンポよく踊る姿が雀に似ていることや、伊達家の家紋が「竹に雀」であることから「すずめ踊り」と呼ばれるようになりました。

すずめ踊りは昭和時代初期まで続きましたが、戦後は伝承者の減少によって一時途絶えかけます。仙台・青葉まつりでは伝統芸能を守るため、伝承者の協力を得てすずめ踊りを復元します。第3回の仙台・青葉まつりからは講習会やコンテストを実施し、すずめ踊りの伝承・普及に努めてきました。

仙台すずめ踊り
仙台すずめ踊り

歴史感じる「仙台山鉾」「時代絵巻巡行」

仙台山鉾巡行や時代絵巻巡行では、仙台祭が行われていた藩政時代の光景を見物できます。11基ある山鉾(やまぼこ:神社の祭礼に引かれる山車の一種)は、いずれも仙台祭の資料をもとに復元されたものです。がっしりとしたヒノキ製の山鉾には、伊達政宗の甲冑や伝統工芸品など、仙台にゆかりのあるものが飾られ、見物客の目を楽しませてくれます。

時代絵巻巡行は、伊達政宗が出陣する様子を再現した行列です。2022年の巡行には、伊達家18代当主が正宗役で登場しました。

2023年は4年ぶりに通常通りの開催となり、地元の小学生が甲冑を着た「子ども武者」に扮して歩く、かわいらしい行列も見られました。

仙台青葉まつり
仙台青葉まつりで行列を待つ人々

迫力満点!火縄銃と弓術の演舞

例年の仙台・青葉まつりでは、旧伊達領の鉄砲隊による火縄銃演武や、伊達藩に伝わる「日置流印西派弓術(へきりゅういんさいはきゅうじゅつ)」の演武も人気です。

甲冑を着た兵士が隊長の号令に従って陣形を組み、一斉に銃を発射する火縄銃演武は大変迫力があります。大きな音と白煙に、思わず合戦現場を想像してしまうかもしれません。

日置流弓術演舞では、定位置から離れた的を狙う一般的な弓術とは異なる、実戦的な弓術を見られます。数人が横1列に並び、そろそろと進みながら的との距離を詰め、ひっきりなしに矢を射かけます。終わる頃には、的がすっかり矢でおおわれるほどです。

なお、弓術演舞では体験会を実施することもあるようです。年によって開催内容は異なるので、事前に確認しましょう。

仙台・青葉まつり【公式】サイトで最新情報をチェック>>

屋台にはご当地グルメがずらり

祭りといえば、屋台での食べ歩きも楽しみです。仙台・青葉まつりでも、期間中は各所に多くの屋台が出て、観光客の空腹を満たしてくれます。勾当台公園で開催される「杜の市」では、祭りらしい食べ物はもちろん、ご当地グルメも要チェックです。

牛タンや新鮮な魚介類、笹かまぼこなどの仙台グルメのほか、伝統工芸品や他の都道府県のグルメ屋台が出ることもあります。出店内容は年によって変わるため、出かける前に必ず公式サイトで確かめるようにしましょう。

青葉が美しい季節の祭りを楽しんで

仙台・青葉まつりは、文字通り青葉の美しい季節に開催されます。山鉾巡行やすずめ踊り、火縄銃や弓術の演舞なども、さわやかな空の下でゆっくりと楽しめるでしょう。

お腹が空いたら、地元仙台の名物グルメで一休みすることも可能です。江戸時代の伊達藩の民衆さながらに、歴史ある祭りを堪能しましょう。

※2024年4月時点の情報です
※キャプションの入っていない写真はイメージです

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文・構成/HugKum編集部

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