「なくて七癖」という言葉がありますが、子どものくせは衛生上良くないものや、お行儀をしつける点から早めに直しておきたいものがたくさんありますよね。特にママたちが悩んでいる子どものくせといえば「爪かみ」ではないでしょうか。爪かみは見た目も衛生的にも気になるくせなのですが、直りにくいくせとしても知られています。しつけても叱っても直らず「もう疲れた」というママは少なくありません。そこで今回は、子どもの爪かみを防止して、結果的に爪かみぐせを直すことにつながるグッズ、「子ども用ネイル」についてご紹介します。
子どもの爪かみは「何となく」が原因
子どもの爪かみぐせは、古来さまざまな原因がまことしやかに伝えられてきました。
・親からの愛情不足
・ストレス
しかし、これらには特に科学的根拠がありません。実際に子どもになぜ爪をかむのかたずねてみると「なんとなくかみ始めた」という理由が多く、はっきりとした原因が分からないことがほとんどです。
特に高齢の方からは「爪をかむなんて親の愛情が足りないのでは?」と言われることもあり、ママにとってはつらい思いもするでしょう。でも、実際は「手持ちぶさただからなんとなくかんでいるうちにくせになった」といった、たわいもない原因だったりするのです。ママは「自分の育児が間違っている」「愛情不足なんだ」と自分を追い詰めたりせず、「手持ちぶさたなんだ」と考えましょう。実際、最近では手持ちぶさたが原因でかむことが分かってきたため、スキンシップやかわいいおもちゃなどで気を引き、爪に意識がいかないようにしているママもたくさんいます。
なかなか直らないなら爪かみ防止グッズを使ってみよう
いろいろ注意をしても爪かみがなかなか直らない場合、市販の子ども用の爪かみ防止グッズを使って、うまく直るか観察してみましょう。しかしグッズを使用することで、子どもにとって逆にストレスになるケースもあります。手に装着するタイプなどは、神経質な子どもにとって負担に感じることもあります。グッズが子どもに与えるストレスが大きくなると、それが原因になり、今度は爪ではないものまでかむようになる恐れもあります。たとえばくちびるや鉛筆、消しゴムのような身近な小物です。そうならないためにも、多くのママと子どもたちが爪かみ卒業に成功しているグッズをご紹介します。
子どもの爪かみ防止ネイルおすすめ4選
爪かみ防止で成果をあげているグッズといえば「爪かみ・指しゃぶり防止マニキュア」です。これらのマニキュアは、大人がおしゃれとして塗るマニキュアとは異なり、食べてしまったり体内に入ってしまったりしても、害のない成分で作られています。もちろん子どもの薄くてやわらかい爪に塗っても害はありません。しかし子どもが口に入れたり、爪をかんだりすると苦い味がして、爪をかむことが嫌になり、自然と指を口に持っていかなくなる、というアイテムです。
かむピタ プラス オーガニック成分配合・10ml-かむピタ
オーガニック成分配合で子どもの爪にも優しく、安心の日本製です。おもちゃなどの小さなパーツの誤飲事故を防ぐために広く使用されている苦み成分を採用しています。朝1回塗るだけでOK!除光液も必要ありません。消毒用アルコールや除菌シートでしっかり落とせます。対象年齢は4歳以上。
【広島テレビコラボ商品】ビタキュア 10ml 【日本製】-オーラルアカデミー
ビタキュアは、広島テレビの子育て応援企画から誕生した、コラボ商品です。子どもの体に負担のない成分を使用し、日本製なので安心して使えます。ビタキュアに使用されている苦み成分は、ギネスブックに認定されているほどの強力な苦さなので、爪かみ防止力も期待できます。マニキュアよりもゆるめの液状で、爪に広がりやすくすぐに乾きます。またぬるま湯で落ちるので、お風呂で洗ってあげればきれいになります。刺激の強い除光液は必要ありません。
バイターストップ/10ml-マヴァラ
マヴァラのバイターストップは、おもちゃなどに広く使用されている誤飲防止用の苦み成分を使用した、爪かみ防止用のトップコートです。普通のトップコートとしても使用できますが、子どもの爪かみ防止のために、直接塗ることもできます。こちらはスイス製で、多くの人々に活用されています。
子どもの味覚がしっかり発達するのは3~4歳と言われています。そのため、マヴァラでは4歳からの使用を推奨しています。子どもの味覚の発達は個人差が大きいので、早い子は2歳前から苦いと感じるようです。味覚が未発達のうちに使い始めてしまうと、苦みを「おいしい」と感じるようになり、効果がなくなってしまうので、子どもの様子を見ながら使ってみましょう。対象年齢は4歳以上。
ビターネイル 8ml 爪かみ防止マニキュア-アメージングクラフト
ビターネイル爪かみ防止マニキュアは、多くの爪かみ防止マニキュアに使用されている、ギネス級の苦み成分を配合しています。塗ると無色透明になり、刺激臭ないため、幼稚園や保育園につけていっても目立ちません。水溶性で、除光液は必要ありません。子どもの爪にも優しい成分です。またパッチテストや経口毒性試験、成分分析試験なども行っており、皮膚への影響も検査済み!
爪かみはなるべく直した方が良い
爪かみぐせは、ママが「親の愛情不足やしつけ不足、ストレスが原因なのでは」と悩む必要はありません。しかし、やはりなるべく直した方が良いくせです。爪をかむことで、まだ免疫力の弱い子どもにとって、危険な雑菌が侵入しやすくなるからです。何でもさわる子どもの手には雑菌がたくさん繁殖しています。手洗いでもうまく洗い流せない爪の中には、さらにたくさんの雑菌がいます。爪をかむと、さまざまな雑菌が体の中に入ってしまいます。健康な大人であれば感染しない雑菌やウイルスでも、免疫力の弱い子どもは感染症になることがあります。
また爪をかむくせは見た目でもすぐに分かるので、他人に指摘されやすいというデメリットがあります。爪をかんでいると、「爪かみぐせは親のせい」と考えている人に指摘されやすくなり、ママに余計なストレスがかかります。そしてかんだ爪はギザギザになり、繊維などに引っかかりやすくなります。その結果、指先のけがが増える可能性もあります。またお友だちとちょっとしたけんかになった時にも、爪の先がギザギザだと、引っかき傷を作りやすくなります。
爪かみ防止ネイルでストレスなく直して
理由や原因がはっきり分かっていることであれば、直し方も分かりやすいものです。しかし、子ども自身「どうしてやってしまうのか分からない、別に原因も理由もない」という爪かみぐせは、とても直しにくいのです。
理由もなくついやってしまうため、直しにくい爪かみを「やめなさい」と叱ることは、子どもにとってもストレスですが、親も精神的に疲れ果ててしまいます。外野から「お行儀が悪い」などの文句を言われると、余計にイライラします。
子どもにも親自身にもストレスなく爪をかむくせをなくしていくためには、専用のネイルを試してはいかがですか? 試しているうちに子どもが他に楽しいことを見つけたり、精神的に成長したりするなどして、いつの間にか爪かみをしなくなるかもしれません。
文・構成/HugKum編集部