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工作とレポートでわかりやすく雲の特徴を表現した自由研究
――「雲と天気」をテーマに選んだ理由を教えてください。
和花さん:空を見上げたら、雲がふわふわしたひつじのように見えたからです。学校でも「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」「カエルが鳴くと雨が降る」「梅雨に入るとピアノやタンバリンの音が変わる」ということを教えてもらって、天気に興味を持ちました。
――この自由研究で工夫したところはどこですか?
和花さん:10種類の雲の説明の部分です。図鑑や本を見ながら、親しみのある言葉で表現しました。わかりやすいように、実際に雲の写真を撮ってまとめました。


――「ひつじのむれのよう」「わたがしのよう」などとわかりやすく書かれていますね。そして、一緒に提出された工作も、雲の細かなニュアンスまで上手に表現されています。
和花さん:夏にたくさんそうめんを食べていたので、そうめんが入っていた木箱を使って作りました。雲は綿を使って、のりを薄く伸ばして貼り付けました。雲をいろいろな形にするのが大変でした。水色の折り紙とプリントアウトした富士山の写真で景色を作りました。

――和花さんが好きな雲はありますか?
和花さん:「うす雲」が好きです。太陽や月の周りに、かさや「ハロ」と呼ばれる光の輪を作るのがきれいです。まぶしいときはサングラスをかけて空を観察しました。
――「雲と天気のきろく」では、雲の種類と天気が記録されています。雲の様子から天気が予想できるのは面白いですね。
和花さん:天気予報を見たときに、「今日はよく晴れているのに、なんで明日は雨の予報なのだろう?」と不思議に思ったので、雲の特徴と天気の変化を調べることにしました。
今でも学校へ行くとき、傘を持っていくか迷ったら雲を見ています。天気予報では「くもり」と言っていても、雲を見て雨が降りそうだなと思っていたら、本当に雨が降ることもあります。

今興味があるのは、いろいろな国のこと。国にまつわるクイズを作るのが楽しい!
――今、和花さんはどんなことに興味を持っていますか?
和花さん:世界のいろいろな国のことに興味を持っています。国語の『スーホの白い馬』の授業で、モンゴルの文化や馬頭琴の紹介のために、ゲストティーチャーとしてモンゴルの人が来て、お話をしてくれたのがきっかけです。
地図を見たり、国旗の絵を描いたり、歴史や食べ物について調べたりして、クイズを作るのが楽しいです。今はドイツの料理が気になって調べているところです。
――学校ではどんなことが好きですか?
和花さん:一輪車に乗るのが楽しいです。3年生になってから練習を始めて、乗れるようになりました。学校でみんな乗っています。
HugKumの自由研究カードも活躍! 親子で雲の写真を撮影
――普段の和花さんは、どんなお子さんですか?
和花さんのお母さん:刺繍や絵など細かな作業が得意で、何時間も集中して取り組んでいますね。今回の自由研究のテーマにした「雲」にも小さな頃から興味があったのか、ドライブに行ったときなどに空を見て「入道雲が出ているね」とか「雲がうさぎに見えるね」と話すことがよくありました。

――今回の自由研究はどのようにサポートされましたか?
和花さんのお母さん:まずは木箱を使った雲の工作を一緒に作りました。そうすることで、イメージが湧いて雲の高さを意識して観察ができるようになったと思います。

図書館へ行って、雲と天気に関するワードを検索し、たくさんの本や資料を一緒に読みましたね。あとはウェザーニュースを見て、雲の種類と娘の予想と実際の天気を比べました。雲の種類をどうやってまとめようかとインターネットで調べたところ、HugKumの記事に「自由研究シート」というのがあったので、こちらを使いました。
――HugKumの自由研究シートを活用していただいたのですね! 写真と組み合わせてわかりやすくまとめていますね。
和花さんのお母さん:このカードを使ったので、雲の種類ごとにスムーズに書けたようです。写真は、山と海に囲まれた神戸の街の空をあちこちまわって撮りました。

和花さんのお母さん:ショッピングモールの屋上や近くの公園に行ったり、見えやすい場所を子どもと一緒に探して車や電車で追いかけるように空を観察しました。ショッピングモールの屋上はさえぎるものがなく、空をきれいに撮影できるということにも気づきました。
子どもの「なぜ?」をきっかけに一緒に楽しむことを大切に
――子育てにおいて大切にしていることはありますか?

和花さんのお母さん:子どもがやってみようと思った瞬間に動き始めるように意識しています。私自身も子どもに「これはなんで?」のような質問をされてハッとすることがよくあるので、一緒に調べて作り上げることを楽しんでいます。
――お子さんの好きなことを一緒に楽しまれているんですね。
和花さんのお母さん:先ほど娘も言っていましたが、今いろいろな国に興味があるようなので、先日、大阪・関西万博に行ってきました。

和花さん:いろいろなパビリオンを見ました。とくに、クロアチアのパビリオンが楽しかったです。暑かったり、寒かったり、クロアチアのいろいろな気候を実際に体験することができました。あとは、セルビアのミートパイもおいしかったです!
和花さんのお母さん:万博は会場も近いですし、期間中にまた行きたいです。
子どもの「なぜ?」をきっかけに、親子で楽しむ経験を大切に
「今の素直さを大切に、さまざまな経験を積み重ねて、自信をつけて成長してほしい」と話す和花さんのお母さん。自由研究を始めた頃に、「明日天気にな~れ!」と靴飛ばしをしたことも思い出に残っているそう。
お子さんの好きなことを温かい目で見守り、サポートされている様子がエピソードの端々から感じられたインタビューでした。
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取材・文/平丸真梨子